あなたの「必」の書き順を教えてください

クラシックなスーツのパンツの裾幅、ワタリ幅、股上などはどれくらいのものなのでしょうか?最近売られているスーツはローライズ・細身すぎてあてになりません。また、英国ではインプリーツが一般的なのでしょうか?アウトプリーツとの違いも教えてください。質問が多岐にわたりますが、トラディショナルなスーツに造詣のある方、よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

イギリスのクラッシックなスーツのTrousers(パンツ)の寸法は


裾幅22cm、股上30cmくらいです。
ブリーツは内向きのインブリーツがほとんどで外向きは少数です。インブリーツのほうが歴史的にも古く、アウトブリーツがあとから出てきたもののようです。
また、アウトブリーツのほうが広がりやすく、インブリーツのほうがスマートに見えます。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。裾幅22cmというのは意外でした。結構細身なんですね。私はオックスフォードバグズのようなパンツを想像していました。プリーツについても大変勉強になりました。

お礼日時:2009/01/11 09:52

 ニューヨークから失礼します。


御質問(1)クラシックなスーツのパンツの裾幅、ワタリ幅、股上
などはどれくらいのものなのでしょうか?
答え:数値的なものについて、体型による個人差が生じるので、残念
ながら一概にこうだと言い切れるものではありません。例えば身長と
体重、肩幅、頭、顔等の大きさ、靴のサイズなど各部のサイズ、
そして全体のバランスを各テーラーは総合的に考え、その上で御客の
好み、志向等をプラスして決めていくものですので。
中でもnavel, つまり”へその位置の確認”は、trousersトラウザーズ(pantsパンツではなく、こう言いましょう。)の股上や、上着の
ボタンの位置を決定する上で最も重要なことです。ただ一般的には、
平均的な日本人の体型を考えてみると、先にNo.1からNo.3まで回答
された方が申されている通り、裾幅については22cmから24cmという
範囲の数値は極めて現実的なところでしょう。
 Savile Rowの各店ともに独自のカッティングと美意識を持っており、
上着のウエストに強めの絞りが入る点にこそ共通点があるものの、
胸部のボリュームの出し方についてなど、あっさりとした表現、また
マッチョ的なまでの強めの表現など、各店や各テーラーによって随分
と表現の仕方に個性が出てくるものです。勿論それはあなたの注文の
仕方によっても変わってくることでしょう。つまり、イングリッシュ
スタイルというものには、上着のウエストの絞りについて(つまりcut)以外は、実はこれといって決まり切ったスタイルというものは存在
しなのです。
御質問(2)英国ではインプリーツが一般的なのでしょうか?
答え:一応これについては”YES”と言っていいと思います。実は
”インプリーツ”と言うのも和製英語で通じません。普通は
Forward Pleat(s)と言います。ちなみにアウトプリーツは
Reverse Pleat(s)です。また、日本ではtuckタックと言う人が
いますが、間違いです。pleat(s)とtuckは全くの別物です。
pleat(s)は所謂”たたみヒダ”で、tuckは”つまみヒダ”です。
メンズのトラウザーズに”たたみヒダ”は使われても、”つまみヒダ”は使われません。”つまみヒダ”は主にスカートなどレディスに
使われるものです。従って日本で”タック”という言葉をメンズに
使うテーラーやお店についてはあまり信用しないことです。
 イングリッシュカットの上着の絞られたウエストから裾については
やや強めのフレアがかかっていますが、一般に日本で仕立てられた
モノは、フレアがかかって裾が広がったままで終わってしまいますが、本当は裾にかけて徐々に”内巻き”となって、トラウザーズの
ワタリ下部へと繋がって行って、結果としてスーツの服としての
”上下の繋がり”、または”上下の一体化”を強調する大変重要な
ポイントであるのです。
 従って裾に行くにつれて、例えばワイングラス、またはチューリップの花のように内側へと緩やかなカーヴを描いて行くのが良い仕立てと
言え、これは全くアイロンワーク(作業)によるものなのです。
 英国のテーラーの多くは、この服の上下のラインの繋がりを考えた
場合、Forward Pleat(s)の方が、Reverse Pleat(s)よりもベター
と考えているようです。
イタリアとアメリカにおいては既製品をはじめ、多くのトラウザーズがReverse Pleat(s)ですが、Reverseには正面から鏡を見た際にヒップを小さめに見せる効果があります。但しこの際トラウザーズの生地の
ゆとり分については、ワタリの前後に流れていることになります。
また視覚的には、Forward Pleat(s)の方が下腹部を引っ込めて見せる
効果があるとも言われています。私は個人的に、比較的スリムな方の
場合、Forward Pleat(s)の方がトラウザーズのラインがより立体的と
なるのではと思っております。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。
クラシックなトラウザーズの裾幅などは統一した数値があるわけではなく、テーラーがバランスを考えて決めるのですね。注文服の魅力だと思いました。プリーツについても知らないことが多く、大変勉強になりました。またご意見をいただきたいです。

お礼日時:2009/01/13 20:02

再び、No.1です。


着丈や、ラペルの幅は体格にもよるのであくまで参考です。私は身長が168cmと小柄です。
着丈 73cm
ラペル幅 9cm
着丈の目安は、
(身長ー身長×7/8)/2
だそうです。これは8頭身の場合で、小柄な日本人は7/8を6.5/7.5にしたほうが合うと思います。
この式を使うと72.8-73.5cmなので、73cmは適切になります。
Trousersの裾が、シングルかダブル(Turn-up)かについては、半々といったところでしょうか。
シングルのほうがフォーマルで古いのですが好みによって選んでいると思います。
私の場合、冬のスーツがすべて3ピースで、小柄なこともあって裾はシングルにしています。
 余談ですが、Savile Row のTailorは、胸を丸くふくらませウェストを絞ったイングリッシュドレープスーツの形を崩さないような作りを好みます。
国内で人気の、ゼニア、ロロピアーナといったイタリア生地はもちろん、英国製でもスキャバル、ダンヒルなどは、お客が指定すれば別ですが滅多に出てきません。
国内の冬のスーツの生地の目付け(重さ)は1m350gか、より軽いのに対して、Savile Row のtailorが好む生地は1m400g以上の目付けがあります。芯地もしっかりしたものを使ってシルエットを崩さない作りにします。
 また、上着の袖のボタン部分は、指定しなくても4つボタンで、本切羽になりますが、袖口から2つのみ切羽を切ります。
これは、スーツを子供に伝えたときに、子供のほうが親より大柄で腕も長くなることが多いので、修正できるようにしてあるとのことです。
Savile Row のスーツはそれぐらい耐久性があるということでしょう。
関東にお住まイの場合ですが、Savile Row Bespokeに興味がおありなら、1度、青山のTailor & Cutterの有田氏か二子玉川のBLUE SHEARSの久保田氏に、お話を伺ってもよろしいかと思います。お二方ともSavile RowのGieves and Hawkes で修業なされています。有田氏は面識はありませんが、久保田氏は気さくな方です。
スーツをBespokeすると30万円以上ですが、お好みには合わないかもしれませんが、made to measure(イージーオーダー)なら10万円以下からできます。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。具体的な数値を教えていただいたので、理解しやすかったです。Savile Rowのスーツのデティールも大変参考になりました。残念ながら、関西在住のため、紹介していただいたテーラーには足を運ぶことはできませんが、いつかBespokeしてみたいです。
何度も本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/01/13 18:34

No1です。


オックスフォードバグズは1930年代に流行したTrousersですね。もともと、ニッカーズを隠すために上にはかれたものですから、裾幅が30cm以上はあります。同じ時代のTrousersは幅が広いものも狭いものもあります。
オックスフォードバグズのような幅の広いものは一時的な流行だったようです。クラッシックとはご存じのように、「古い」という意味ではなくて、「高尚な」「普遍的な」という意味ですから、裾が広いものはクラッシックではなく、古い流行(Old Fashion)で、今、はやりの細いTrousersと同様なものではないでしょうか。
 英国のクラッシックなスーツといえば、やはりSavile Row のtailorでのBespokeだと思います。英国のBespokeは、体に沿ったFittingをしますから、たぶん考えておられるより細身かもしれません。
 私のスーツの裾幅は
 国内のmade to Measure 24cm
 国内のBespoke     23cm
 Savile Row Bespoke   22cm
で英国のBespokeが一番細いです。
 また、クラッシックなスーツのTrousersは2ブリーツと言われています。英国人のような背の高いがっしりした体形だとそうかもしれませんが、日本人の標準体形だと、英国のTailorは1ブリーツ、ノーブリーツのほうを勧めてきます。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。大変参考になりました。miyareo1AさんはBespokeをたくさん経験されているようですね。よろしければSavile Row Bespokeのスーツのジャケットの着丈、ラペル幅など教えていただけませんか?それから、英国ではやはり、パンツは折り返しが一般的なのでしょうか?何度もお手数をおかけしてすいません。

お礼日時:2009/01/12 12:00

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