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ミネラルオイル含有のスキンケア商品にはベビーオイルやワセリンなど赤ちゃん向けや子供も使える商品があります。
そのイメージからスキンケア商品に含まれる成分の中では低刺激で肌に優しいのかなと思っていたのですが実際はどうなんでしょうか?
私の肌には合わないようなのですが、植物油と比較して低刺激で肌に優しいのはどちらですか?

A 回答 (3件)

ご質問、拝見致しました。



ちまたでは、おっしゃる疑問に対してインターネットなどでも様々な情報が流れていますよね。
当然、それらには利潤が絡んでいたりと、どれが正しいのか消費者は分からない状態になってしまっています。
そこで、きんと化学的な見地に立った上でお答えさせて頂きます。

まず、ヒトに対しての刺激という観点から考えた場合、何が人体に影響を及ぼすかというと、以下のふたつがあります。

1.本成分そのものが皮膚から人体に浸透し、神経に作用して影響を与える。
2.本成分に含まれる低分子の不純物成分が皮膚から浸透し、人体に影響を及ぼす。

で、まずは1.ですが、まず化粧品に使用可能な成分でこのようなモノは皆無です。
中ではエタノールがもっとも分子が小さく有機溶媒ですので、人体に影響しやすいのですが、医療で消毒などに使われているとおり、まれにアルコールアレルギーをお持ちな方がおられる以外は、それほど問題とはならないレベルです。

問題となるのは2.です。
世の全ての材料には、必ず不純物や製造過程での副産物が含まれています。
この不純物には分子の大変小さいモノが含まれている事があり、当然分子の小さいもの(だいたい、500が基準と言われている。)は皮膚から人体に浸透するために、影響を及ぼす可能性を秘めています。
なので、化粧品に使われている成分が安全かどうかについてユーザーが考えなくてはならないのは、この部分です。

さて、ここで考えなくてはならないのは、世に存在する成分は二つに分けられるという点です。
これがご質問の核心に触れる『化学合成成分と天然成分』です。
ご質問に照らすと、ミネラルオイルやワセリンが石油から分留・精製された合成成分で、植物油が天然成分になります。
そしてそれぞれに「含まれる不純物」という点について考えた場合、以下のようになります。

・合成成分
合成する段階で副産物・不純物として低分子成分などが含まれるが、それを最新の精製技術によって精製し、限りなく100%純粋な単一成分に近づくよう純度をあげる。

・天然成分
もともと抽出した際に多数の化学成分によって成り立っているため、単一成分とする事はできない。
そのため、危険と思われる低分子成分だけを除去し、化粧品用原料とする。

これを踏まえた上で現状の化粧品原料を考えた場合、ミネラルオイルやワセリンといった合成成分は、医薬品(例えば全ての軟膏ベースであるワセリン)にも使われている事からも分かるとおり、精製技術が非常に高度になったため、不純物は0.0001%以下といった品質になっています。
その昔は精製技術がまだまだ低く、残留低分子成分の人体への影響が問題になった事がありましたが、今ではそんな心配も皆無になりました。

一方、植物油を含む天然成分というのはもともと多くの成分を含んでいますので、いくら危険成分は取り除いてるとはいえ、その多数の成分の中に人体に悪影響を及ぼす成分があるかどうかはまだまだ未知数です。
また、産地や土壌(農法)・農薬の有無などによって成分が微妙に異なる事も大きな課題です。
これは、最近食品アレルギーがうるさく言われるようになった点からもよく分かります。

以上がそれぞれの成分についての特徴ですが、ここで誤解があってはならないのは、『人体への影響』というのは悪い事だけを指しているのではなく、『有効性と悪影響』の両面があるという点です。
植物成分など天然の素材がカラダにいいとされるのは、『有効性』である不純物の良い影響の方です。
反面、アレルギーや刺激というのは『悪影響』の方です。

つまり最後にまとめるとすると、以下になります。
・合成成分は不純物が限りなくゼロに近いので、安全性は高いが有効性(効果)はない。
・天然成分は不純物に有効性があるものが多いので効果は期待できるが、半面の悪影響(例えばアレルギー)について配慮する必要がある。

大変長くなりましたが、以上がご質問への回答の参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
不純物の有無が安全性を考える上で重要なんですね。

お礼日時:2009/10/10 10:45

ミネラルオイルはわかりませんが、アトピーの経験談ということで



>ベビーオイル
海外製だったらしく、非常にかゆみが増しました。
即刻、使用を中止し、捨ててしまいました。
日本製のものも、害は無かったですが保湿効果は少なかったです。

>ワセリン
普通のワセリンはあまり伸びが無くて使いにくかったです。
しかし、プロペト(白ワセリンの品質の良いもの)は伸びが良く、刺激が無かったです。(一度融解してオリーブオイルと混ぜるとさらに良い感じです。)
ただし、風呂上り以外で塗布すると雑菌が繁殖するのか、かゆみがでることがありました。

ホホバオイル、オリーブオイル、つばき油など試しましたが、持続性に問題がありました。こちらも、風呂上り以外の使用はかゆみが出ることがあったのでイマイチでした。

べビーオイルの件で「肌に合わないと思ったら続けないこと」と学びました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
体験談、参考になりました。

お礼日時:2009/10/11 13:31

何度も申し訳ありません。

 再度No.1です。
ご質問者さまが疑問に感じておられる核心の、「肌に合わない」という点についてです。

化粧品を使う過程において「お肌に合わない」という現象が起きるケースですが、前述にも書かせて頂きましたように、ひとつには『成分そのものがお肌に影響を及ぼしているケース』があります。
ただ、実は違和感を感じるケースは他にも原因がある事が多いんですね。

例をあげると
1.油成分など、お肌や毛穴を隠蔽してしまうと痒くなるなどの肌トラブルを起こす、『毛穴トラブル』を招く肌体質の方。

2.例えばアトピーなど、皮膚が乾燥する事で痒みが発生し、掻いてしまってひどくなるといった体質の方。

3.皮膚が薄いために神経が表面に近く、有効成分が逆に悪影響となってしまう肌質の方。

1.の方は、例えばワセリンやミネラルオイルといった合成油だけでなく、オリーブオイルやスクワランであっても毛穴を塞いでしまうため、必ずトラブルが発生するといった症状が出ます。
つまり、いわゆる「オイルが肌に合わない」方です。
この場合は、オルビスなどのオイルフリーコスメを使うしか対処方法はありません。

2.の方は、成分がどうであれ「乾燥を招きやすい処方(保湿成分が少ない)のコスメ」は、むず痒さを招きます。

3.の方は、できるだけ有効成分の配合されていない「ノーリスクコスメ」を選ばないと、ダメージを受ける事が多くなります。

以上、最近多くなっている3つの例をあげさせて頂きましたが、まだまだ他にも成分に依存しない化粧品トラブルを抱える方は多いですね。

いずれにしても、どうしても化粧品を使用してトラブルを招くと成分に対して疑問を持ってしまいがちですが、実は肌質や体質からくる傾向的なトラブルが原因になっているケースが多く、選択するコスメに誤解を持ってしまっている事がよくあります。
女性にとって大切なお肌の事、怪しい情報に惑わされず、しっかりと見極めができるユーザーになりたいものですね。

長々と失礼致しました。
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この回答へのお礼

詳しく解説していただき、ありがとうございます。
自分の体質やトラブルの原因をよく考えて
合うものを探してみます。

お礼日時:2009/10/10 11:10

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