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特別支援学校の先生は、通常学校の先生よりも残業が少なくて定時に帰れることが多いという話を聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか。
また特別支援学校の先生をやって、
良かった点と悪かった点(やってみて知った実情など)ありましたら、
教えてください。  (都道府県も教えてくださるとありがたいです)

A 回答 (2件)

中学、高校、特別支援学校(肢体、知的)に勤務したことがあります。



特別支援学校は、教員の勤務時間外の部活動がほとんどないので、
中学校や高校に比べたら残業が少ないとは思います。でも、職業科の
高校で、部活指導をほとんどしなくていい年などは、特別支援学校より
残業することはなかったです。もちろん、年によって多忙な役職に
なったりすると、残業が比較的多いこともあります中学校では、部活動の
後、校外で非行行為している旨の連絡があって、その生徒らの指導しに
現場へ行くことが多かったです。

特別支援学校は会議が多いですが、ほとんど勤務時間内に行われます。
でも、たまに退勤時間を過ぎても行われることもあります。

特別支援学校も知的障害特別支援学校と肢体不自由特別支援学校では、
仕事内容が多少異なってきます。知的と肢体を合体させたクラス指導を
担当することもあるかも知れませんが、その場合はちょっと分かりません。

私は、特別支援学校は肢体校が長かったのですが、肢体では、叱ることが
まずないので、その辺りは良かったです。自分は、荒れた中学などでタバコを
吸ったり、校内暴力をする生徒を叱ることが辛いと思っていたので、肢体は
合ってました。肢体校は、車椅子の上げ下ろし、スプーンを使っての水分補給、
トイレ介助があります。腰が痛くなる教員が多いです。

肢体校は、自分で「はい」「いいえ」が言えない、乳児期ぐらいの子が非常に多く、
オムツや食事も全介助ということも普通です。分かりやすく言えば、体の大きな
赤ちゃんを世話して、いろんなことができるように教育する感じでしょうか。
(↑言い方が良くないと言う意見もあると思います)もちろん肢体校は、知的障害が
ない子もいます。そういう子は、学齢に合った授業をします。高等部で高校の
教科書を使って英語の授業なども行われます。同じ学年でも、知的発達段階に
幅がありますね。授業も小中高の学部内で、発達段階別のグループに分かれて
授業をすることが多いです。また、常にチューブを鼻の穴に入れてそこから栄養を
取るようにする子など、ちょっと目を離すと「死ぬ」子も多くいます。その辺りに
気を遣うことがあります。授業は、重度の子については、自分で何かをやりたい
気持ちを持って行動できたり、いろいろな経験をさせて、好きなことを増やすと
いう指導が多かったように思います。

知的校では、私が行ったところは、学年学級に別れて授業が行われてました。
子ども6人に担任2人ぐらいです。発達段階はバラバラでした。言葉の指示がなかなか
できにくい子もいれば、ゴミ捨てやプリントを取ってくることなど、指示通りに
活動できる子がいました。ここは、子どもに対して叱るというか注意することが
多かったです。自分で叱ることをやらまいと思っても、他の教員の手前、どうしても
叱らないといけないことがあります。私は肢体校で叱らない事に慣れていたので、
叱ることが結構苦痛でした。「指導する」という言い方もしますが、やはり叱る
ことと同じでした。また、知的校は、ほぼ毎日運動する時間があって、走ったり、
体操したりしています。また、校外学習では、児童生徒が行方不明になることが
普通に想定されるので、行方不明になったときのシミュレーションが結構行われます。

知的校の授業では、自立して生活ができるような指導がなされることが多いです。
知的校の子は、肢体の重度の子と違い、自分だけで社会に出て行けるようにしていく
感じですね。知的校は、自閉症の子が非常に多いので、自閉症教育に力を入れている
学校が多いような気がします。

特別支援学校に共通することは、なるべく自分でいろんなことをできるように
指導することでしょうか。授業の準備にかかる時間は、人それぞれだと思います。
準備しながら次のことを考えるというやり方をしていたら、いくらでも時間がかかる
のですが、頭の中である程度組み立てた後授業の準備をすれば、短時間で終わって
定時で帰れるということもあります。これは、どの校種でも同じでしょうか。また、
特別支援学校は、教員数が多いので、運動会などの行事の準備が短時間で終わります。

普通校と比べて大変なことは、自分の専門教科以外の授業を担当することがあります。
知的での中高の美術などは、専門の美術の教員じゃないと非常に大変だと感じました。
社会科が専門の教員が、ある年は音楽をして、ある年は美術を担当するということも
あるかもしれませんし、同じ年に両方担当することもあるかもしれません。

また、普通校では基本的に教科書を使って授業をしますが、特別支援学校では教科書が
ないので、マニュアル無しで、ゼロから授業を作り上げていくという苦労があります。
それから、特別支援学校は、空き時間がゼロかほとんど無いというケースが多いです。
小学校は行ったことないので感覚が分かりませんが、中学校や高校は、同じ学年では
同じ教科書を使って同じ教え方をすることがほとんどでしたので、その辺りの教材研究は
楽だったような気がします。

校種によって大変というより、「合う」「合わない」ということがありますね。
専門教科や得意な部活指導をしたい人は、特別支援学校に合わないかも知れませんし、
大便の処理をするのが苦手な人も同様です。また、ストレッチマンに出てくるような
着ぐるみのようなモノを着て生徒の前で楽しそうに踊れないような人も向いてない
かもしれませんね。でも、自分は合わないと思っていても、特別支援学校が実は向いて
いたということもあるかもしれません。私の経験上、普通校も特別支援学校もどちらも
経験してみることは、非常に今後の教員人生というより、人生そのものに役立つと思います。

下記の保護者の方のご意見ももっともですが、普通校と特別支援学校を経験した者から
申し上げれば、専門知識や体力、忍耐力は、小中高特どの校種も同じだと思います。
あくまでもその人の仕事上の「楽」「苦痛」は、「合う」か「合わない」かだと思い
ますし、その人が「合う」かどうかは、実際に行ってみないと分からないかもしれません。

上記の情報は、私の経験上だけのことですので、参考程度にして頂けたらと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがうございます。
とても参考になりました。
特別支援学校で教員採用試験を去年受けたのですが、落ちて、
このたび小学校の特別支援学級で講師をすることになりました。
合うかどうかわかりませんが、1年間前向きにやっていきたいと思います。

お礼日時:2010/02/26 12:52

子供が特別支援学校に通っています。



残業が少ない、ということは無いと思います。
担任の先生(既婚の女性)から何度か電話がありましたが、
(もちろん、学校の電話番号でかかってきました)
時間帯はいずれも夜の6時半すぎでした。
その時、「今から会議なので」とも言われていました。

特別支援学校の児童・生徒は多種多様な障害があり、
同じ障害名がついていたとしても、個人個人、
対応の仕方、療育の仕方は全く違います。

深い専門知識が必要ですし、何よりも忍耐力が必要でしょう。
そして、体力も必要です。

先日、マラソン大会がありましたが、
3キロ~5キロの距離を生徒と一緒に先生方も伴走されていました。
若い先生だけではなく、年配の先生方もです。

そして、生徒の中には他傷行為(他人を傷つける行為)を持つ生徒さんもいます。
その被害に合う先生も少なくありません。

決して楽な職業ではないと思います。
こういう現実も知っていただきたく思います。
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この回答へのお礼

遅くなってしまい申し訳ありません。
ご回答ありがとうございました。
このたび、特別支援学級の講師になることになりました。
頂いたご意見も踏まえて、子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。

お礼日時:2010/02/26 12:56

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