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最近、クラシック音楽に興味がわいてきました。
そこで質問なのですが、クラシック音楽には題名のある曲(例えばベートーベンの運命)と題名のない曲(例えばベートーベンピアノソナタ1番)があちますが、題名のない曲に込めた作曲者の思いって何なのでしょうか?響き?物語り?またそのようなのはどのように判断しているんですか?
これがわかればより一層クラシック音楽が面白く感じられると思うのでよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

題名のある曲も、実はもともと題名がない曲で、後世になって第三者が題名を付けたものが多いようです。

「運命」も実はそうなのです。

結局音楽は題名で聴くものではなく、中身で聴くものだということです。

作曲者が表現したいのは、言葉では表現できない世界なのです。

ですから聴く方もそう割り切って、素直にアートとしての音の構成美を楽しんでみてはどうでしょうか。その上で自分なりの題名や物語を考えるのも一興でしょう。
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この回答へのお礼

なるほど。題名ののあるなしに関わらず自分でそれぞれの曲を創造するということでしょうか。
J-popなどほとんど題名のある曲ばかり聞いていたのでその発想はありませんでした。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/09/23 12:32

ご質問の趣旨は「標題のない曲の楽しみ方」ですよね。

ヒントになりそうなことを書いてみます。

「ピアノソナタ第何番」という番号は、作曲家自身が付けたものもあれば後世の学者が整理して付けたものもありますが、作曲年代順もしくは発表順になっていることが多いです(例外も多いですが)。だから数字が小さいほど若い頃の作品で、技巧的には未熟だったりします。数字が大きいほど円熟味を増し、重厚になることが多いです。

また、「ピアノソナタ第1番ハ長調」などと調をつけて呼ぶことが多いですが、これも意味があるんですよ。バロック~古典派~初期ロマン派あたりに顕著なのですが、調によって雰囲気が違うというか、曲のイメージに合わせて調を選んでいるらしいんです。

私なりの感じ方ですが、同じ長調でも、ハ長調は平明で、色で言えば白という感じ。ヘ長調はほのぼのとした牧歌的な曲が多く、ト長調は青空のような爽快な曲が多い。同じ短調でも、ニ短調は情熱の赤という感じ。イ短調はもう少し枯れた茶色の感じ。ハ短調は沈痛な面持ち。ロ短調は荘厳で気高い雰囲気。そういう感じを受けます。→【注】

…という予備知識があると、ある作曲家の「ピアノソナタ第1番ハ長調」と聞けば、「おそらく若い頃の作品で、平易で聴きやすい曲だろう」と見当がつきます。「第25番ハ短調」だったら、「重厚で悲痛な曲だろう」と想像します。もちろん想像が外れることもありますが(笑)。

クラシックはちょっと予備知識があると、より楽しめますよ。よかったら次のような入門書を読んでみて下さい。「英雄」「運命」などの標題の由来についても、ここで聞くより正確な知識が得られますから(笑)。

中川右介『常識として知っておきたいクラシック音楽50』(KAWADE夢新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4309502903/
飯尾洋一『クラシックBOOK』(王様文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4837963757/

【注】こうなっている理由については意見が分かれますが、私は、当時の調律法と関係があるのではと思っています。今は平均律と言って1オクターブを12等分していますが、昔は古典調律と言って、12等分ではありませんでした。大雑把に言うと、まずドミソの和音がきれいに響くように調律し、次いで、よく使う音から順に調律していく。すると、12等分とは微妙にズレてしまうんです。その結果、ハ長調はきれいに澄んだ響きが得られますが、半音高く移調して嬰ハ長調で弾くと、濁ったような変な響きになってしまいます。私見ですが、バッハなど昔の大作曲家は、この調による違いを上手く活かして作曲したのではないかと思います。
(参考)古典調律 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%85%B8% …
なお最近は、作曲当時の楽器を復元したもの(古楽器もしくはピリオド楽器と言う)を使う演奏が増えてきましたが、こうした演奏では古典調律が用いられます。
(参考)古楽器 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E6%A5%BD% …
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この回答へのお礼

なるほど。そういう調性から作曲者の曲に対するイメージや伝えたいものを考える、ということですね。勉強になります。

お礼日時:2010/09/26 18:39

曲名と、それにまつわるエピソード、理由、出版社の事情は、


大体、下の回答者さん達が、述べて居られますので、

自分は、曲名が、曲と絶妙な関係のものを、あらゆる
分野から、ランダムに紹介して見たいと思います。

ピアノ)

ベートーベン、ピアノソナタ「月光」

ドビッシー、ベルガマスク組曲より、第3曲「月の光」

ショパン、「舟歌」

交響曲)

マーラー、交響曲第6番「悲劇的」

ベルリオーズ、「幻想交響曲」

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

管弦楽曲)

ラフマニノフ、交響詩「死の島」

ラベル、「ラ・バルス」(フランス語で、ワルツを意味する)

コープランド、バレエ曲「アパラチアの春」

ストラビンスキー、バレエ曲「火の鳥」

リムスキー・コルサコフ、交響組曲「シュエラザード」

弦楽器)

エルガー、「愛の、挨拶」

等、幾つか、一般的な物を

後書き

あと、いわく付きと言うことで、(内容は、ネットで)

シューベルト、交響曲第8番「未完成」(何かとの、永遠の決別)

シューマン、交響曲第3番「ライン」(特に、4楽章に注目)

上の様に、一般的に、受け入れられる曲名と曲のイメージ
が、一致する物を挙げましたが、

例えば、マーラーにしても、個人的には、交響曲第5番に、より
深い、悲劇性を感じますし、人に寄っては曲名と、全く相反する
イメージを持たれる人も、居られるでしょう。

これからクラシックを、聞き始めるという質問者さん、最初に
抱いたイメージを大事にして、聞き込むことによって、又、
新たなイメージを発見する事も、楽しいですよ。

自分の例)

ラベル、「ボレロ」(フランス語で、音楽、舞踏を意味する)

高校の時に、FMラジオから、流れてきた指揮、クリュイタンス
O、パリ管に、耳が釘付けになり、最初に抱いたイメージが

「アフリカの大草原の、水辺の夜明け」でした。最後の、管楽器
が、像の泣き声にしか聞こえませんでした。
(何度、このイメージで、曲をリピートしたかわかりません)

映画「愛と悲しみのボレロ」を、見て、本来の目的の肉体表現
の為の音楽を再認識でき、改めて、この曲が好きになりました。

どんな、きっかけにしろ、その曲の共感、出来るものを見つけ出し
好きになる事で、新たな発見に出会う事もあります。
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この回答へのお礼

なるほど。題名にこだわらずその曲の聞いたイメージも人によって変わるということですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/09/26 18:35

他の人も回答されていますが、「運命」は正確には後の人が付けた名称です。

ただ、ベートーヴェン自身、「運命はかく扉を叩く」と述べてはいます。
今までポップスばかり聴いてきた人なら、「ピアノ・ソナタ第1番」などという名前に何とも無味乾燥な印象を持たれるかもしれません。ですが、例えばベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番で言うなら、「第1番と呼ばれても恥ずかしくない、自信作」という意味が込められています。ベートーヴェンに限らず、ラフマニノフ、ブラームス、マーラー、プロコフィエフ、ブルックナー、ショスタコーヴィチ、多くの作曲家が「第1番」には特別の思い入れがあります。続く「第2番」では、「第1番」に負けずとも劣らず良い曲を作ろうという作曲者の思い入れがあります。

質問者様がよく耳にされるであろう、「プラハ」「ジュピター」「英雄」「運命」「合唱」など、古典派までの音楽は多くは出版者などが付けた名称です。その方が聴き手に分かり良いだろうと考えたからです。

それを変えたのが「ラ・カンパネラ」で知られるフランツ・リストです。彼は音楽にタイトル(標題)を付け、独自のスタイルを確立しました。例えば、「エステ荘の噴水」や「ダンテを読んで」などです。また、交響曲をもっと自由なスタイルにし、「ファウスト交響曲」などで知られる、『交響詩』という分野を開拓しました。これらタイトルを持つ音楽を「標題音楽」といい、タイトルを持たない曲を「絶対音楽」と言います。

「標題音楽」はその後、リヒャルト・シュトラウスの交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》や、《アルプス交響曲》、またドビュッシーの「水の戯れ」やラヴェルの「鏡」など、多くの音楽家に大きな影響を与えました。

どちらが優れているというわけではありませんが、「交響曲第1番」「ピアノ・ソナタ第1番」などは作曲者の特別の思いが込められていると思っていいと思います。
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この回答へのお礼

なるほど。先ほど絶対音楽というのをwikiで調べてきました。
つまり、ベートーベンソナタの1番などの絶対音楽は風景とか心とかそういうものを表現するのではなくその音楽そのもの(リズムとかメロディーとか和音とか)を楽しむということですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/09/23 21:14

人それぞれではありますが、


ポップスなどの音楽は、基本的にメロディーと歌詞、
あとはリズムあたりがメインでしょうか。

クラシックの場合は、楽器の音色と組み合わせ、和音の響きと変化、
メロディーとその変容、リズムの変容など、さまざまな要素が
複雑に組み合わされた「表現」を楽しむことが多いです。

もちろん、作曲者が表題を付けたものもいろいろあり、
それはそれで、題名も込みでの音楽なのだと思います。

また、物語性ならオペラという形式もありますし、
歌をメインにするのなら歌曲という分野もあります。

もし、ギターなどを弾かれる方でしたら、
一度ブラームスの曲のコード進行をご覧になると
クラシックの面白さの一端に触れることができるかもしれません。
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この回答へのお礼

なるほど。クラッシック音楽での現代音楽(でいいのでしょうか?)がよくわからない、というか難しい表現をしているのはそういうところにも理由があるのでしょうか?勉強になります。

お礼日時:2010/09/23 20:58

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