
日本語を勉強中の中国人です。
昨日落語を見にいきました。私は初めて日本の落語を見ます。落語の題材は二種類があるのでしょうか。昔のような題材のものと現代の日常的な題材のものがあったような気がします。
私は昔の題材のものは5%しか聞き取れませんでした。いま調べたところ、「転失気」という物語がありました。こういう題材は日本古来から受け継いできた物語でしょうか。方言で話すのでしょうか。聞き取れるために、日本語の方言を勉強しなければなりませんか。
現代の日常の題材のものであれば、わりと聞きやすいです。80%ぐらいは聞き取れます。これは落語の役者が自分で創作したものでしょうか。
落語がわかる方で、どなたか教えていただけないでしょうか。
また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
確かに落語の題材には大まかに分けて2種類あります。
古典落語---昔(江戸時代)の話が中心です。
新作落語---現代の日常的な話が中心です。
ここからの話は、東京を中心とした話をさせてもらいます。
関西にも上方落語というものがありますが、落語をいつも掛けている寄席の数は、明らかに東京のほうが多いですから。
最初のうちは、新作落語の方が分かりやすいと思います。現代の話が中心ですから。新作落語は、落語家自身が作る場合と、落語作家の方が作る場合の2種類があります。
しかし、新作落語は何十年も残る話ではありません。現代の話が中心ですから、時間がたてば話題が古くなってしまいます。
一方、古典落語は少しずつ内容を変えながら何十年も代々伝わってきた話が中心です。
しかし、古典落語は今の人にも分かりづらいです。あくまでも、舞台の中心は江戸時代ですから。
お金の単位も、現代は円(えん)・銭(せん)ですが、江戸時代は両(りょう)・分(ぶ)・朱(しゅ)といった具合です。
吉原なんていう売春宿も、現代は公式には無いという事になっていますから。
日常の買い物も現代はスーパーマーケットですが、江戸時代は行商人から買っていました。
住居も今はほとんど無くなった、長屋(ながや)というものが中心ですから。
そんな昔の雰囲気が分からないと、古典落語は理解できません。
言葉も、江戸弁という昔の東京の言葉が中心です。
方言ではありません。昔の言葉というように理解してください。
もし、古典落語を聴きたかったら「落語協会」というところに所属している落語家の話を聴いて下さい。
新作落語を聴きたかったら、「落語芸術協会}というところに所属している落語家の話を聴いて下さい。
ただ、桂 歌丸(かつら うたまる)さんのように、昔は新作落語をやっていたのに 今は古典落語に転換した人もいますので、その辺は分かる人に聞いてください。
最後に、質問の中のおかしな表現を訂正させていただきます。
1.落語を見にいきました。--> 落語の場合は、「落語を聴く」と言います。
2.落語の役者 --> 落語家(らくごか) と言います。
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。落語の概況がだいぶわかるようになりました。とても参考になりました。また、質問文の添削にも感謝いたします。本当にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
深い歴史と文化のある国(中国もそのひとつです)には
古典芸能が伝承されています.
そして,その国の古典芸能,というものを知るには
その国の歴史・文化等をあらかじめ知っておくほうが
その芸能を理解しやすいであろう,ということは
ご理解いただけるでしょう.
落語(前述の方のように,古典落語,新作落語に
わかれています)も,400年の歴史を持つ日本の
古典芸能です.
その成立時期の文化・風俗等に関する知識がある方が
理解しやすいでしょう.
しかし,多くのすぐれた芸術がそうであるように
そのような知識なしに,鑑賞者を
圧倒し,感動させるものも少なくありません.
「落語」もその一つです.
男女の憎愛,親子の情,社会の不条理や情け等は
落語の大きなテーマです.
落語はモノローグによるパフォーマンスです.
その手法で,人間の根本の問題を「笑い」として表現する,
そういう芸能です.
貴兄/姉が,さらに多くの落語を聞く機会があることを
期待しています.
ご親切に教えていただきありがとうございます。日本の歴史や文化も同時に勉強します。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
(Q)落語の題材は二種類があるのでしょうか
(A)17世紀~19世紀を題材にした古典落語と、主に現代的な題材の新作落語があります。古典落語は昔に、その時代の題材で作られた新作落語でした。何十年も何百年も語り続けた結果、古典落語といわれるようになりました。
(Q)方言で話すのでしょうか。聞き取れるために、日本語の方言を勉強しなければなりませんか。
(A)それ大阪の方言で話す上方落語(かみがたらくご)です。東京の言葉で話す落語もありますから、わざわざ大阪の言葉を勉強する必要はありません。
なぜ、大阪の方言で話す上方落語というものがあるのでしょうか? その理由は、落語は京都で生まれて大阪で育った芸能だからです。
落語に興味をお持ちのようでしたら
桂米朝(かつらべいちょう)という落語家が書いた『落語と私』という本をおすすめします。子供向けの落語鑑賞の入門書です。落語の歴史や約束事、江戸落語と上方落語(かみがたらくご)のちがいなどを、わかりやすく説明しています。
著者は日本の文部科学大臣から人間国宝の指定をうけたとても有名な人です。
ご親切に教えていただきありがとうございます。わかりやすく説明してくださいました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
古典落語の多くは江戸時代に作られ受け継がれてきたものです。
その為、現在の日常生活では使わない古い言い回しが多く出てきます。
方言ではなく古い日本語ですので、聞き取るためには、そちらを勉強してください。
また、古典落語には知識がないと楽しめないものが多くあります。
質問にある「転失気」はてんしつがオナラだと知らない人たちが、知ったかぶりをしてネズミにかじられたとか、味噌汁の実にして食べたとかトンチンカンなことをいうという話で、この話の場合は最後の方でてんしつがオナラのことだと明かされますが、同じような知ったかぶりの話で有名な「千早振る」というのがあります。
これは「千早振る神代もきかず竜田川からくれないに水くぐるとは」という和歌の意味を聞かれた人が本当の意味を知らなかったので適当なことを言ってごまかすという話ですが、和歌の本当の意味は明かされないまま終わるので、本当の意味を知らないと何が面白いのかよくわからないということになります。
古典落語を本当に楽しむためには日本語だけではなく、日本の古い文化、風習などを学ぶ必要があります。
こうした古典落語に対し明治時代以降に作られたものを新作落語(もしくは創作落語)と呼び、落語家自身が創作したものや、専門の落語作家、小説家、脚本家など落語家以外の人が創作したものがあります。
ご親切に教えていただきありがとうございます。やはり勉強が必要なのですね。「千早振る」も楽しく拝見しました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。勉強、がんばります。
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