
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
映画がフィルム媒体からデジタルに変わっていくなかで、カメラを作っている会社や映写システムを作っている会社が独自に規格を作って、バラバラでは困るので、DCIという業界団体があります。
DCIはデジタルシネマイニシアチブの略なんですが、ソニーピクチャーとか20世紀フォックスやディズニーなどハリウッドのメジャースタジオが中心メンバーになっています。
HPです
http://www.dcimovies.com/
で、ここが定めている規格だと、基本的には従来のフィルムシステムのままを踏襲し1秒は24コマにしています。
デジタルで撮影しても、海外にはフィルム上映しか出来ない劇場の方がまだまだ多いので、24が基本なんだと思いますが、3D映画なんかだと24では立体的にはなかなかならないので、48という規格もあります。
また3Dの映写方式自体も数種類あり、それによって1秒間のコマ数は違います。
東宝やワーナーなどのシネマコンプレックスチェーンではRealDという3D方式で、これだと1秒に144コマになっています。
また画素数が多い方が綺麗なので、デジタルでも2Kから4Kに移行していますし、TV放送に4Kという規格が出来てしまったので、差別化で8Kという規格(大画面でもさらに綺麗に見える)も出てくるんじゃないかと思います。
古い超大作映画のブルーレイでは8Kでデジタル化して、ブルーレイのディスクには4Kで収録、というのが当たり前になってきています。
35mmフィルムもそのうえの70mmフィルム(撮影時は65mm)も、そのすべての性能を引き出すことは、現時点のデジタル事情ではまだ追いついていません。
音楽の世界でもそうですが、アナログのスペックを超える録音再生機はデジタルではまだ難しいのと同じなんだと思いますが、保存に関しても映画のフィルムは100年前のものが普通に存在していますが、デジタルだとそんなに長期の保存は現時点では出来ないので、今後どうなるのかなぁというところです。
参考までに
ソニーのデジタルカメラ(アバターやスターウォーズなんかに使われました)
http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdc …
1917年からある世界最大の映画映像用のカメラを作っている会社
アリフレックス
http://www.arri.com/
よく分かりました。フイルム映画では、一時間の映画だとすると、一枚ずつ映写して次の一枚までの間は、絵が写っていないわけです。この一時間は、実質絵を見ている時間と見ていない時間の合計ということになりますが、その原理は同じということなのでしょう。カタカタとフイルム送りの音が聞こえる。映写機を切り替えるタイミングを示す一瞬現れるフラッシュマーク(と云っていいのかな)がなくなり綺麗で好いようですが少し淋しいところもあります。この切り替え、上手に活かして編集してるなとか、映写技師の腕前なども想像して映画を見ていました。デジタルの問題点も含めて教えていただき感謝。フイルム映画こだわる監督がいることもなんだか理解できました。
No.3
- 回答日時:
返礼の書き込み、わざわざありがとうございます。
フィルムのコマが変わるその瞬間に、実は何も写っていない、よくご存じですね。
映写機からスクリーンに向かって光りが漏れないように、シャッターで塞がれても、いるんですよね。
フィルムの切り替わりのマークは、パンチマークとか、チェンジマークなどと言います。
で、それをどこにするか・・・
実は指定しているのは監督はじめ製作に関わったスタッフなんです。
音楽やセリフなど音の部分と映像とを合わせる作業、つまりダビングをするときに、1本の映画のフィルムをまるまる繋げてはダビングの作業が出来ない(物理的に大きくなりすぎて機械に掛けられません)ので、いくつかにわけるのですが、それをダビングロールといい、そのダビングロールがそのまま映写用フィルムの1巻の長さになります。
100分くらいの映画だと5巻とか6巻とかに分けるのですが、ある程度平均的な長さにするものの、アクションシーンの途中でフィルムが切り替わったりして、映写ミスで途切れたりする可能性があるとよろしくないので、万が一を考えて、ごく普通のシーンとシーンのつなぎ目で、ロールを分けるのが一般的です。
で、これがフルデジタルになると、上記のような心配は無くなるわけですが、さらにいうと撮影に使われる映画のフィルムの最大長は1000フィートなんです。
35mmフィルムは1フィートで16コマ分、1000フィートだと10分超くらいなんですが(カメラに充填すると芯に巻き付ける部分が必要なのでその部分には何も写りません)1000フィートだとワンカット10分以上の映像は撮影できないわけです。
デジタルの時代になりロシアのソクーロフ監督は90分ワンカットで編集無し、そのまま1本の映画、つまりワンカットの映画なんてのを作ってしまいました。
「エルミタージュ幻想」という作品なんですが、こんなのもデジタルが発達してのなせる技ではあります。
フィルムの質感にこだわりたい、という監督がいる一方で、役者の演技重視で、出来るだけカットを割りたくないという監督もおり、それを優先するとデジタルでの撮影になったりするということもあるわけです。
大手映画会社の経営者はデジタルの方が安上がりで利便性も高いので、出来るだけ早くにオールデジタルに移行したい考えのようですけど。
以上、閑話休題ということで...
さらによく分かりました。ワクワクするような感じです。ロードショウが終わるとフイルム映画は、何百本となく作ったフイルムは、著作権の関係で何本か残して廃却してしまうとか。
お金のかかるフイルム映画は、ますます造られなくなってしまうんでしょうね。
本当にありがとうございました。
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