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素朴な質問です。クラシック音楽で有名な曲って、なんで1500~1800?年代(時期はわかりません)のモ-ツアルト、シュ-ベルト、ベ-トベン、バッハ、等々・・・しかみないのでしょうか?たとえば、1900年代とか2000年代とかの最近の曲ってないのですか?どなたか教えてください。

A 回答 (8件)

『何故に有名な曲は18××年位までのものばかりで、19××や20××というものがないのか』と言う部分についてですが・・・、それは、19××年以後の曲が「現代音楽」と呼ばれるタイプの作曲法で作られるようになったからです。



 古代は別として、中世からバロック、古典派と呼ばれる頃までは、音楽家はただ雇い主の気に入るように曲を作らされるだけの存在でした。しかしベートーベンの頃になると、自分は単なるサラリーマンではなく芸術家だ!と自己主張する人々が現れます。彼らがそれまでに無い新しい表現として、ロマン派と呼ばれる作品群と作曲術を作り上げて行きます。
 「現代音楽」とは、そのようにして芸術家としての意識が高い人々が築き上げてきた技法に乗っ取った、様々な意味で非常に高度な音楽です。

 しかし"非常に高度"であるが故に、逆に様々な欠点も持ち合わせてしまってもいるのが、この現代音楽です。
 例えば、高度な理論体系に基づいて作曲されている為に、それらを頭で理解できる知識人や、職人技を堪能できる玄人以外の人々にとってはただ訳の分からないヘンな音楽でしかない・・・と言う一面が有ります。またあくまでも音楽理論を優先させる作りのため、理解できる人も理解できない人もハッキリ言って聴いて楽しくない、人の気持ちに訴えかける事を忘れてしまったかのような印象を与える曲が多い事も事実です。
 そんな状態なので、経営的な判断も加わって、いわゆるチャレンジャーな演奏家(楽団)以外からはややもすると演奏事態が敬遠されてしまったり、と言う事も有ったりします・・・。

 「良い曲なのかもしれないけれど、自分には到底わからないし、好きにもなれるような感じじゃない。だいたい気軽に聴けるような所じゃやってないし・・・。」
 たとえ内容が有ったとしても、そんな印象の曲ばかりが増えてしまった・・・。それが、比較的新しいクラシック曲に誰もが「知ってる!」と言えるほどのものが少ない最大の理由です。 

 ただチャレンジャーな聴き手(爆)の一人として、この状況は正直に言ってとても勿体無いような気がします。ですので申し訳ないのですが、オススメの19××曲の中に、あえて現代音楽とされる曲も含めさせていただきました。これらから耳を慣らして行けば、きっと近現代の曲も楽しめるようになるはずです。もしもこの中にまだ未聴の曲がありましたなら、いちど軽い気持ちで触れられて見てください。決して損はさせないはずですよ♪。
 
 ・シベリウス「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」1905年
  (ひたすら北欧的なロマンチシズムを奏で続ける、現代音楽の語法とは無縁な曲です)
 ・ストラヴィンスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ調」1931年
  (軽量級ですが、舞踊的なリズムが楽しい隠れた名曲です。)
 ・ベルク「ヴァイオリン協奏曲」1935年
  (可愛がっていた少女の死に触発されて書かれた、物悲しくも美しい曲です。)
 
 ・ラヴェル「クープランの墓」1917年
  (とても典雅で、しかし豊かな曲です。気分良く適度に盛り上がり、熱とは無縁な魅力を持ちます。)
 ・プロコフィエフ「キージェ中尉」1933年
  (間抜けです、とても間抜けな曲です^^;。もっともその原因は、この曲が彩った物語の方に有りますか゛。)
 ・バルトーク「管弦楽の為の協奏曲」1943年
  (勢いと言い緊張感と言い表現力と言い、まさに20世紀音楽を代表すると言って過言ではない一曲です。)

 ・ヤナーチェク「シンフォニエッタ」1926年 
  (トランペットの響きが非常に印象的な、とてもクリアな雰囲気の曲です。)
 ・メシアン「トゥーランガ・リラ交響曲」1948年
  (電子楽器やガムランの音階を使って、普通のクラシックのイメージとは違う響きを創っています。)
 ・ショスタコーヴィチ「交響曲第10番ホ短調」1953年
  (重く暗い曲ですが、本物のインパクトが有ります。古い時代の交響曲とサウンドの聞き比べをするのも
一興です。)
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この回答へのお礼

どうもご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2004/06/28 12:16

こんにちわ!


>クラシック音楽で有名な曲はなぜモーツァルト、シューベルト・・のみなのでしょうか?

クラシック音楽と呼ばれていたものが、長い音楽史の動きの中で、変化し、発展していったので、最近の作曲家が書く音楽を、過去の古い音楽を指す「クラシック」と呼ぶことが、不釣り合いになってきたからですよ。

でも、とてもいい機会なので、現代の、今、生きている作曲家がどのような音楽を作曲するのか、一度、聴いてみてはいかかでしょうか?

海外・日本の作曲家で、最近まで生きていた作曲家や、実際に今、生きている作曲家とその代表作を紹介しておきます。

海外編
ヴァスクス(1946-) 弦楽四重奏曲第4番(2000作曲)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000C4 …
ラトヴィアに生まれた作曲家です。上にCDを乗せておきました。今も活躍中の作曲家で、この弦楽四重奏曲は、とても美しくて素晴らしい作品なので、絶対にお薦めです。涙流さずには、この曲を聴けないくらいい曲なので、ぜひ聴いてみてくださいね!

リンドベルイ(1958-) 「オーラ」(1994),「カンティガス」(1999)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000062 …
フィンランドに生まれた作曲家です。1ヶ月ほど前に、日本でリンドベルイの「クラリネット協奏曲」(2004年作曲)が、東京のサントリーホールで初演されたほど、今、力をつけていた有名な作曲家です。

アンドリーセン(1939-) 「人間・音楽・モーツァルトのM」(1991)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005H …
オランダの作曲家で、この作品は、ジャズっぽい雰囲気もあって、とってもおもしろいです。ぜひ。

ラウタバーラ(1928-) 交響曲7番「光の天使」(1994)

サーリアホ(1952-) 弦楽四重奏曲「睡蓮」(1987)

ライヒ(1936-) 「スリー・テイルズ」(2002)
・・「スリー・テイルズ」は現代のオペラで、傑作です。

ルトスワフスキ(1913-1994) 「アンリ・ミショーの3つの詩」(1963)
・・ポーランドの作曲家で、偉大な人物です。私の名前lutowinnもここからきています(余談)。「アンリ・ミショーの3つの詩」は一度、聴いたら忘れられないほど、心を打つ作品なので、機会があったら聴いてみて下さい。

ペンデレツキ(1933-) 「広島の犠牲者に捧げる哀歌」(1960)

日本編
武満徹(1930-1996) 「秋庭歌」(1973)
日本で、一番、有名な作曲家の一人です。

石井眞木(1936-2003)「響層」(1969),「モノプリズム」(1976)

その他にも、新実徳英(1947-),湯浅譲二(1929-),池辺晋一郎(1943-),一柳慧(1933-),北瓜道夫(1948-)などがいます。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。早速、ヴァスクス、ルトスワフスキ-あたりを捜して聴いてみます!

お礼日時:2004/06/25 15:49

さすがに2000年代の曲はクラシックとは言わないですが(ネオクラシックということもままありますが・・)、1900年代の曲でも結構有名ところはありますよ。


最近ではホルストの惑星(ジュピターなんか某歌手が日本語の歌詞つけて歌ったみたいだし)、エルガーの威風堂々はアニメの私んちのエンディングに使用されているなど捜せばきりなくあります。ただ、こう考えてみていただくとわかると思います。クラシック音楽はやはりある程度年数が過ぎて聴く人が増えてくるわけでそうなると50年前を想定すると1900年代の曲はまだクラシックとはいいきれずにいる時代でその後メディアなどでどんどんひろまっていくにつれてメジャーになっていくものだと思います。歌謡曲などのように今を歌うようなものではないので古くなればなるほどおいしくなる漬物のようなものがクラシックではないかと思います。
だから当然1900年以前の曲の方が聴く機会も多くそれだけ親しまれているわけです。
年表を紐解いてどんな作曲家がいるのか、どんな曲があるのかを調べれば1900年代も捨てたものではありません。
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この回答へのお礼

そうか~だから「クラシック」という表現をするんですもんね!どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/06/25 15:43

オイラの最初の回答以降を読むところ、巷でのクラシック音楽を解答欄に書いてるけど、質問のタイトルと、質問内容は変じゃないかな!?



質問には、「最近の有名なクラシック音楽って?」

でしょ。なのに、内容は、1900年代から2000年代の曲を探しているかの様な質問文だし・・・。

この回答への補足

すみません・・・。「最近」というのは超有名なのがたぶん1500~1800年代だと思ったので、それ以降が「最近」という意味です・・・。

補足日時:2004/06/24 17:15
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参考URLをご覧ください。


こちらもどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3% …

結構有名な音楽家もいるんですよ。
たとえば
ドビュシー「月の光」「亜麻色の髪の乙女」
サティ「3つのジムノぺディ」「Je te vous(あなたがほしい)」(TVで時々流れる)
ガーシュイン「パリのアメリカ人」「ラプソディ・イン・ブルー」
ホルスト「惑星」(平原綾香さんのJupiterでメロディはお聞きになってると)

あと私はラヴェルが好きです。
ラヴェル(1875-1937)は「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」など
絶対聞いたことがあると思いますよ。

参考URL:http://www5.nkansai.ne.jp/users/takasi-t/newpage …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。調べて聴いてみます。

お礼日時:2004/06/24 17:14

 忘れていました。


 ショスタコービッチが生まれも20世紀でした。現代クラシック作曲家(?)の中ではもっとも有名かと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。早速聴いてみます。

お礼日時:2004/06/24 17:13

「クラシック」音楽が「最近」有名になることはないですが、1900~2000年までの間で有名な人は、



・ロドリーゴ:アランフェス協奏曲など
・武満徹

 などがあげられます。
 ちなみに質問に上がっている4人の方々は、いずれも近代音楽の開祖といってもいいくらいの人物です。
 年代別の作曲家は、以下を参考にしてください。

参考URL:http://homepage3.nifty.com/hirotta/classic.htm
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屁理屈かと思うかも知れないけど、長い音楽史のなかで、1900年代~2000年代の音楽は、クラシック音楽とは称せないんじゃないかな・・・・。



クラシック音楽を現代の作曲家や編曲家がアレンジしたりすることはあるだろーけど・・・・。
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この回答へのお礼

なるほど~そういうこともありえますね!ありがとうございます。

お礼日時:2004/06/24 17:08

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