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どう対応する?ブレーキ故障やあおり運転など、緊急時における運転中のトラブル

どう対応する?ブレーキ故障やあおり運転など、緊急時における運転中のトラブル車両事故など、交通に関するニュースを毎日のように耳にする。運転する人は、不安になるのではないか。「教えて!goo」にも「なんとかして車を止めたい場合はどうすればいいですか」と、運転中のサイドブレーキについて質問が寄せられている。そこで今回は烏山自動車学校の小西さんに、緊急時の車の止め方や忘れてはならないドライバーとしての初心を改めて教えてもらった。

■ ブレーキが効かなくなることは、自分にも起こりうる?


運転するには止まることが大前提。しかし、フットブレーキが効かなくなることがあるという。

「下り坂でブレーキを連続して使用することによりフェード現象が起こり、ブレーキが急に効かなくなることがあります。フェード現象は、下り坂でフットブレーキを多用することによって起こります」(小西さん)

そのようなとき、車を止めるにはどうすればよいのか。

「フットブレーキの効かなくなった車を止めたい場合は、エンジンブレーキと駐車ブレーキを使います。マニュアル車なら低いギアにします。AT車は、『D』から『S』、『B』(車種によります)など、エンジンブレーキが効くギアに落とします。その後駐車ブレーキをかけます。駐車ブレーキはフットブレーキより制動力が弱いため、緊急時に使用する場合は繰り返し力いっぱいかけ続けることが肝心です」(小西さん)

駐車ブレーキは、パーキングブレーキ、サイドブレーキを含めた総称だ。普段から、エンジンブレーキの効きには慣れておきたい。

教えてもらった方法で車が停車するまで、どの程度移動してしまうものだろう。

「道路や車の状況にもよりますが、駐車ブレーキだけで停止する場合、時速40kmで平らな路面ですと30m前後進むといわれています。下り坂やカーブが続く場合は、いち早く減速させることが大切です。駐車ブレーキをかけても減速しないときは、人がいないことに注意し山側に車体を接触させて減速させるか、道路脇の土砂などに車を突っ込みます」(小西さん)

人がいないことを確認し、慎重に車をコントロールしなければならない。フェード現象以外でブレーキが効かなくなることはあるのか。

「ブレーキ液の漏れ、ブレーキペダルの下に空き缶やペットボトル履物など異物が挟まることでもブレーキが効かなくなります」(小西さん)

ブレーキペダルの周りに、異物がないよう常に気をつけたい。


■ 冬の道路はゆっくり……あおられた場合は?


次に、雪道や凍結した道路を行く場合について質問した。雪国でなければスタッドレスタイヤに交換することはあまりないように思うが……夏タイヤのまま雪道に遭遇した場合はどうすればよいだろうか。

「タイヤチェーンなどを携帯していないにも関わらず、行き先が凍結している場合は、立ち往生やスリップ事故を起こす危険性があります。無理に進まず引き返すことが肝心です。やむを得ず走行する場合は、坂道を避け平坦な道を徐行して走行しましょう。雪や雨の場合も速度を落とし、車間距離を通常の2倍程度とるとよいでしょう。また、急ブレーキ、急ハンドル、急加速など、『急』のつく操作をできるだけしないようにしてください」(小西さん)

天候によっては、早めに引き返すという判断をすることも大事になる。もらい事故にも気を付けたい。

「昼間でも薄暗く視界が悪い場合は、前照灯を点灯すると他者へ自分の存在を知らせやすくなります」(小西さん)

安全を考えてゆっくり走っていると、あおられたりすることも……そのような場合の心得はあるだろうか。

「後ろからあおられた場合は、見通しのよい場所を選び、車を左に寄せ後続車に道を譲ります。万が一運転者が降りてきたら、ドアロックをし窓を閉めます。危険を感じた場合は、携帯電話などで警察に連絡しましょう」(小西さん)

逆にゆっくり走る車が前にいて困る場合はどうすればよいか。

「前車が不自然に遅くても、車間距離を詰めないように注意しながらついて行くことが大切です。道を譲って欲しいがために車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりパッシングするとあおり行為と見なされます」(小西さん)

譲り合いの気持ちを持つことや、危険に備えて運転することが大切だと改めて分かった。冬の道路だけでなく、日常の運転でも、余裕を持ってハンドルを握ってほしい。


●専門家プロフィール:烏山自動車学校
普通免許はもちろん、AT車限定普通免許、大型免許、中型免許、中型8t限定解除審査、AT限定解除審査、認定教習、高齢者講習、更新時講習までを行う。良識ある運転者の育成を通じ、地域から信頼される存在を目指している。安全運転の知識やお役立ち情報をツイッターでも配信している。

画像提供:ピクスタ
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