■さまざまな仰天依頼~苦労編
まずは、大変な思いをした依頼から聞かせてもらった。
「1週間旅行に行くので、ペットのヘビに餌をあげて欲しいという依頼です。お客様からは『さほど大きくない』と伺っていましたが、実際の長さは自分の身長ほど、太さはペットボトルほどで、餌は生きたネズミでした。餌をあげるときに手にヘビが巻き付いて散々な思いをしましたが、今となってはよい経験となりました」(便利屋!お助け本舗)
男性スタッフの身長ほどということは、それなりに大きな蛇といえよう。
「他には、ウガンダの友人を空港に迎えに行く予定だったが、急用で行かれなくなってしまったので、代わりに迎えに行って欲しいという依頼がありました。迎えに行くと、ご友人はもちろん日本語は話せず、電車の音と勢いに怯えて走って逃げ、食べ物を手で食べ、公園にいた鳩を追いかけまわし、商店街の八百屋のリンゴを勝手に食べ……とても大変でした」(便利屋!お助け本舗)
ウガンダ人の彼も「初めての日本」に取り乱してしまったのだろう。
■さまざまな仰天依頼~ほっとひと安心編
次は、ホっとする成功エピソードだ。
「1日のうちに足型を100人分集めて欲しいという急な依頼がありました。弊社のスタッフや友人、知り合いなどをあたっても足りず、原宿を歩く人たちに1,000円で足型を取らせてとお願いしました。『1,000円だったらOK』と行列ができ、100人分集めることができました」(便利屋!お助け本舗)
ご依頼者は靴を作るため、たくさんの足型サンプルが欲しかったそうだ。
「80歳の男性から、ご家族の不在時、ご自宅のPCでアダルトサイトを見ていたら画面から消せなくなったので何とかして欲しいという依頼がありました。2時間ほどで孫である中学生と高校生の女の子が帰宅するとのことで、焦っていらっしゃいました」(便利屋!お助け本舗)
ウイルスに感染してしまったことが原因だったようだが、「お金はいくらでも出すから消してくれ!」と必死だったとのこと。
■さまざまな仰天依頼~切ない編
最後に、切ない結末に終わった依頼についても教えてもらった。
「地方から、はじめて車で渋谷に来た若者2人から、『夜中遊んで朝を迎えたら、車を停めた駐車場を忘れてしまったので探してほしい』という依頼がありました。スタッフ3名で探しましたが当日は見つからず、彼らは電車で帰宅しました。5日後、なんと渋谷区ではなく目黒区で車は見つかりましたが、駐車代75,000円に加え、弊社にお支払い頂いた金額が130,000円で合計205,000円の痛い出費になってしまいました」(便利屋!お助け本舗)
渋谷往復に20万超えは、悔やんでも悔やみきれない。「もう2度と渋谷には行かない」と嘆いていたとか。
「ある女性と『10年後の金環日食の日、晴海ふ頭公園で会おう』と約束したという男性から、代わりに行って手紙を渡して欲しいという依頼がありました。男性からは『14時~22時頃まで待っていて欲しい』と頼まれていましたが現れず、帰ろうと思った矢先、まさにその女性が現れました。事情を告げ、手紙を渡すと泣きながら帰って行き……理由は聞いていませんが複雑な気持ちにさせられました」(便利屋!お助け本舗)
今回は6件の依頼について伺ったが、いかがだっただろうか。便利屋への依頼は肉体労働だけではなく、精神的にも疲労する内容が少なくないことが分かった。どんな依頼にも真摯に向き合い対応されている彼らの働きぶりを知り、「困ったときは頼りたい」と思った人も多いのではないだろうか。
●専門家プロフィール:便利屋!お助け本舗
全国230店舗、総勢約750名のスタッフが、引っ越しのお手伝いや家具の組み立て、荷物の移動、掃除、買い物代行、庭仕事など、お客様のあらゆる困り事に24時間365日、1時間3,000円で鋭意対応している。