ちなみに値上げは初めてではない。2020年ごろまで5万円前後だったが、2021年1月に燃料費の高騰などを理由に7.5万円に値上げした。そして2022年6月に燃料費に応じた変動制を導入し8万円超となり、今回の値上げで9万円となった。
教えて!gooでも2021年4月に「地方の火葬料が0円〜に対して東京23区の75000円〜ってどうなの?」というタイトルの記事を公開しているが、今回も前回同様、日本全国で数多くの葬儀を執り行っているという心に残る家族葬の葬儀アドバイザーにこの問題について話を聞いてきた。
■値上げの理由は物価高騰
まずは値上げとなった背景を伺った。
「詳しくはこちら(PDF)をご覧頂きたいのですが、簡単にまとめると自助努力だけでは物価高騰の波を抑えることが難しいという理由だそうです」(葬儀アドバイザー)
納得の理由ではある。しかし、火葬は公共性が非常に高い。誰もがやがて必ず使うのだ。それを考えると「はい、そうですか」と簡単に頷くことは出来ない。
■区民葬を利用するか他の斎場を検討するかのどちらか
何かいい方法はないのだろうか。
「区民葬を利用すると良いと思います。故人様と喪主様のどちらかが東京23区内に住民票をお持ちであれば利用可能です。区民葬を利用することで、火葬料金は大人が59600円、子どもが34500円になります」(葬儀アドバイザー)
これは非常にありがたい。詳しく知りたい方はお住まいの自治体に問い合わせるとよいだろう。
「また特定の地域の方々は別の斎場を検討してみると良いでしょう」(葬儀アドバイザー)
・江戸川区周辺の方は瑞江葬儀所(都民:大人59,600円、子ども34,500円)
・足立区周辺の方は谷塚斎場(大人74,000円、子ども40,000円)
・港区・品川区・目黒区・大田区、世田谷区の方は臨海斎場(該当区民:大人44,000円、子ども26,800円)
該当地域にお住いの方は覚えておくと良いだろう。
■事前に調べておくことが重要
民間が運営する火葬場の料金は上がり続けているが、一方で葬儀費用自体は下げ止まり傾向となっている。安価な葬儀は、火葬料金を除けば10万円にも満たない。葬儀費用は決して安くはないが、事前に調べておいたり、相見積もりをすることで安くなることは間違いない。不安がある方は一度調べておくと良いだろう。
専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
追加費用のかからない格安な家族葬を8万9100円(税込)から全国で執り行っている。24時間365日受け付けており、寺院の手配や葬儀後の各種手続きなどのアフタフォローにも対応。
記事提供:ライター o4o7/株式会社MeLMAX
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