そこで今回は葬儀で失敗しないための事前の確認ポイント、葬儀社の選び方や探し方について全国で家族葬を執り行っているという「心に残る家族葬」の葬儀アドバイザーに話を聞いたので、まとめてみた。
■事前に確認しておきたい4つのポイント「予算・人数・形式・場所」
「事前に確認しておきたいのは、予算・人数・形式・場所の4つです。予算と人数はそのままの意味ですが、形式とは通夜や告別式をどうするかという問題と宗教的儀式にするかどうかという意味です。ちなみにこの4つはお互いがお互いに影響を与えます」(葬儀アドバイザー)
お互いがお互いに影響を与えるとはどういうことだろうか。
「もしも通夜や告別式を行わず、火葬のみを無宗教で行いたい場合、その他(人数・予算・場所)はほぼ自動的に決まります。つまり場所は最寄りの火葬場になりますし、予算も15万〜20万前後で済み、人数もおおよそ10人程度ということがほぼ決定します」(葬儀アドバイザー)
■失敗しないための葬儀社選びの7つのチェック項目
次に葬儀社の良し悪しの判断基準を伺った。
(1)費用の内訳が明確かどうか
「葬儀費用は固定費と変動費に分けられます。固定費は葬儀基本セット、斎場使用料、お布施、雑費、車両費用です。変動費は安置費用、飲食費用、返礼品費用です。特に大事なのは変動費です。見積もりと実際に支払うだろう金額について、どれくらいの差額が発生するか、しっかり説明してくれる葬儀社がいいでしょう」(葬儀アドバイザー)
(2)相性が合うかどうか
「電話やメールでの印象、対面での印象、ホームページの印象、パンフレットや会社案内の印象、葬儀社のSNSなど、総合的に判断するのが良いでしょう」(葬儀アドバイザー)
(3)多様な支払方法
「現金一括しか対応していない葬儀社がまだまだ多いので、カード希望の方は注意が必要です」(葬儀アドバイザー)
(4)葬儀場を所有しているか否か
「通夜や告別式を行う場合、どこで行うかは重要です。公営斎場や集会場、菩提寺や寺院斎場、貸式場以外では葬儀社が所有する斎場も有力な選択肢です。葬儀社所有の斎場は安価に済む場合が多いです」(葬儀アドバイザー)
(5)レスポンスが早いかどうか
「お亡くなりになってから葬儀までの時間はあっという間です。さらに次々に決めるべきことがでてきますので、それらに対して質問した際、迅速に対応してくれるかどうかは、非常に重要です」(葬儀アドバイザー)
(6)オプション(料理や返礼品も含む)が豊富
「打ち合わせで追加オプションを強引に営業してくるのは論外ですが、それ以前にそもそもそれすらも提案することができないような葬儀社は控えたほうがいいでしょう。またお客様の希望に対して、否定ばかりで、代案をだしてこないような葬儀社も気をつけたほうがよいでしょう」(葬儀アドバイザー)
(7)葬儀以外のフォローやサポートが充実しているかどうか
「葬儀は終わった後も大変です。法事法要、仏壇仏具、お墓、相続などがありますので、それらのサポート体制が整っているかどうかは人によっては重要と言えるでしょう」(葬儀アドバイザー)
■葬儀社の4つの探し方
最後に葬儀社の探し方を聞いてみた。
「選択肢としては知人友人、ネット検索、病院からの紹介、菩提寺からの紹介の4つです。生前なら知人友人にも相談しやすいでしょうが、逝去後なら現実的なのはネット検索や病院からの紹介でしょう。ただ病院からの紹介は逝去後、間もないこともあり冷静に考えられない状態ですから、その点は気をつけたほうがいいでしょう」(葬儀アドバイザー)
いかがだっただろうか。ちなみに「教えて!goo ウォッチ」では以前に「葬儀費用をすぐに用意できない場合の対処法」や「葬儀費用を抑える3つの方法」についてもまとめているので興味がある方は、ぜひそちらもご覧いただきたい。
●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
火葬料も含まれた追加費用のかからない格安な家族葬を税込み14万3000円から全国で執り行っている。24時間365日受け付けており、寺院の手配や葬儀後の各種手続きなどのアフタフォローにも対応。
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