■体組成計を選ぶ基準は「アプリ」にあった!
一口に「体組成計」といっても多くの種類がある。選ぶ際、どのようなことがポイントとなるだろう。
「アプリと連動し、記録がちゃんと残っていくものを選ぶのがよいでしょう。 特に私はiPhoneユーザーなので、アプリの『ヘルスケア』と連動、記録できるものを選ぶようにしています。体重以外の数値も測ることができるというのは、格安体組成計でも昨今では基本装備となっています」(山脇さん)
スマートフォンで数値を見ることで、ダイエットやボディメイクのモチベーション向上も見込めるだろう。有名メーカーのものでも、アプリと連動しない商品もあるとのことなので、よく確かめたい。
■目的により体組成計の種類を変える必要はある?
体組成計を使用する目的は、ダイエットや筋トレ、健康管理など、人によりさまざま。それぞれの目的によって体組成計を選ぶ必要はあるのか、山脇さんに聞いてみた。
「先程ご紹介したようなアプリと連動している体組成計なら、目的によって変えるという必要はありません。『体の数値を測る』という点で、最低限の機能はカバーできています。ただ格安モデルなどで、『体重を測る』だけを目的にしたものは例外です。その場合、筋肉量を測定することはできず、筋トレ目的には不向きです」(山脇さん)
ただ体重の変遷を見たい、という場合なら体重だけを計かることができる商品を購入するのもよいだろう。だが、トレーニングやボディメイクが目的の場合は、アプリ連動していて筋肉量なども測ることができるものを選ぶことをおすすめする。
■安価で高性能な体組成計「DIKI」
山脇さんは、高機能の体組成計が欲しい場合でも、高価な商品を購入する必要がなくなったと続けてくれた。
「Amazonで主に販売されている『DIKI』の体組成計が安価で性能がよいです。3,000~4,000円程度なのに、他メーカーの1万円超えするような商品とほぼ同性能で驚きました。iPhoneのアプリ『ヘルスケア』とも連動しています。(山脇さん)
さらに、「DIKI」には日々使用する上でのメリットがあるという。
「意外に一流メーカーが出している体組成計でも、アプリとの転送速度が遅いなど、デメリットがよくあるんです。また、いくら高性能でも、使い方が難解だと意味がありません。アプリが見にくい、デザインが分かりにくいケースもよくあります。有名なメーカーのアプリですら、機能を盛り込みすぎで使いこなせる人が少ない、というケースも見受けられます。DIKIはその点シンプル。どんなにデジタルに疎い人でも活用できますよ」(山脇さん)
必ずしも「高価な体組成計=高性能」というわけではない。体組成計を選ぶ上で大事なのは、「アプリと連動しているかどうか」、また「自分が持て余さない程度の機能・デザイン性であるかどうか」。健康管理や身体作りのために、自分に合った体組成計をまずはリーズナブルな価格帯の中から購入してみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール:MONOQLO編集部
晋遊舎が発行している、主に家電やサービスなどを批評・紹介する雑誌。「家電批評MONOQLO」として刊行され、2009年には「家電批評」と「MONOQLO」に分かれる形で創刊した。