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「雑談」は仕事には不要?それとも必要? 職場での雑談の必要性や効果をキャリアカウンセラーに聞いた

「雑談」は仕事には不要?それとも必要? 職場での雑談の必要性や効果をキャリアカウンセラーに聞いた日常の中で何気なく交わされる雑談。あまり意識せずに会話をしている人も多いだろう。しかし“職場における雑談が仕事によい影響を与えるのでは”と、近年注目が集まっているようだ。とはいえ、コミュニケーションが苦手な人にとっては簡単なことではないはず。実際「教えて!goo」にも、「職場で仕事以外の話をしませんが、どう思いますか?」と、同僚とプライベートな話をほとんどしないというユーザーから相談が寄せられていた。そこでキャリアカウンセラーの竹内和美さんに、雑談の必要性や効果をはじめ、上手に取り入れるコツについて聞いてみた。

■職場での雑談の必要性や効果


職場で雑談をしない人は、どのような心境なのだろう。

「本人は、『人から理解されなくてもいい』と思っているかもしれません。しかし仕事は『人』がするものです。一緒に働く仲間はお互いに人柄や考え方を知らないと、どこまで協働関係が築けるか、依頼を引き受けてもらえるかといった判断に困ります」(竹内さん)

口数が少ない分、自分を知ってもらえる機会が少なく、同僚に気を遣わせてしまう可能性があるようだ。

「雑談をしないと『協調性がない人』、『寡黙でよくわからない人』と、ネガティブに受け止められる可能性が高くなります。いざというときに頼ってもらえなかったり、重要なプロジェクトチームのメンバーに選んでもらえなかったりするかもしれません」(竹内さん)

職場での雑談は、仕事の面から見ても不可欠ということか。

「会議を行う際、対面・リモートにかかわらず、雑談をして場を和ませようと考えるリーダーやマネージャーは多いです。複数の人が集まって仕事をする場合も、個別で仕事をする場合も、自分一人で仕事を完結させることはほとんどありません。雑談は同僚との信頼関係の構築や、関係性の維持、メンテナンスなどに役立ちます」(竹内さん)

雑談を通して同僚との相互理解が深まれば、職場でのチームワークも向上するかもしれない。

■上手に雑談を取り入れるコツ


職場では、何気ない会話でも目的意識を持つとよいそうだ。

「雑談は無駄な時間を過ごすことではありません。お互いを知り、警戒心を解いて連携意識を醸成するなど、円滑な関係づくりのための時間です。相手との距離を縮めることができそうな話題や、相手についての情報が得られるような話題を意識しましょう」(竹内さん)

具体的にどのような話題がよいか教えてもらった。

「仕事関係の業界情報や取引先に関する話などは、取り上げやすい話題ですね。仕事をしながら情報収集することも可能です。はじめて知る情報は、新たな知識としてストックもできます」(竹内さん)

固い話が苦手な人は、「時事ネタ」や「自分ネタ」もおすすめだそう。

「新聞やニュース、各種メディア、SNS上にある信ぴょう性の高い情報なども、話題にすることができます。自己開示に抵抗がない人は、自分自身を話の種にしてみましょう。自分を理解してもらえるきっかけにもなります」(竹内さん)

話題が準備できたら、早速話しかけてみよう。その際は、タイミングやお互いの会話量に留意したい。

「対面の職場であれば、雑談するタイミングは少し緊張感がゆるまる時間帯がよいでしょう。たとえば朝や昼休み、コーヒーブレイク、仕事を終える頃などです。また、雑談はレクチャーではありません。自分が話をしたら相手への質問を挟むなど、相手が話しやすいよう配慮しましょう。会話のラリーを続けることを意識したいですね」(竹内さん)

頼みごとも、雑談をクッションにすると印象が悪くならないとか。

「いきなり自分の要望を伝えるのではなく、前置きとして雑談をするとそれが潤滑油となります。同僚に仕事を依頼したい場合、『この頃、社内が忙しい雰囲気ですね』などと話しかけ、相手の反応を確認しましょう。状況がわかれば、依頼の仕方を工夫することもできますよね」(竹内さん)

「雑談=無駄話」と思っていた人もいるかもしれない。しかし仕事面だけでなく、人間関係における“潤滑油”として効果的であることがわかった。コミュニケーションが苦手な人も、日ごろからネタを収集することからはじめてみよう。少しずつ雑談を取り入れてお互いを知ることができれば、よりよい職場環境の構築につながるかもしれない。

●専門家プロフィール:竹内 和美(オフィス・ウィズ
株式会社大丸松坂屋百貨店の松坂屋名古屋店にて販売・秘書・広報の業務を経験。1999年「オフィス・ウィズ」を設立。ロールプレイング中心の実践型研修やキャリアカウンセリングに定評があり、企業や個人からの講師依頼も多数。

画像提供:ピクスタ
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