■アプリとの付き合い方が大切
まず、子どもがアプリで遊んだり学習したりするのはよくないのか聞いてみた。
「子どもがアプリで遊んだり学習したりすることには賛否両論がありますが、メリット、デメリットをしっかり把握して家庭内でルールを決めていれば、便利に使えるものです。未就学児童を対象としたアプリは『知育アプリ』と呼ばれており、子どもが楽しく学べる点が、幼児期から教育を取り入れたいと思われるママさんパパさんから大変人気を集めています」(センジュ広報担当)
確かに、幼児教育に気軽に取り組めるのは魅力的といえる。また、小学生以上の子どもにも最適なアプリがあるという。
「無料の『学習アプリ』も増えています。例えば英単語や漢字の勉強、資格取得の支援アプリや、受験勉強に特化したものまで幅広くあります。しっかりと勉強をするためのアプリや、遊び感覚で楽しく学べるアプリもあります。勉強が苦手な子でも利用できるものもありますので、うまく付き合うことが大切です」(センジュ広報担当)
どんなアプリがあるかを知り、付き合い方を考えることが大切なのだ。
■アプリで学習するメリット
続けてアプリで学習するメリットについても聞いた。
「まず、手軽に豊富な種類のアプリで学習できる点がメリットと言えます。お子さんの年齢や興味関心に合わせ、幅広いラインナップから選ぶことができます。『英語に触れさせたい』、『想像力を育てたい』といった伸ばしたい力に合わせてアプリを選択できますし、無料でダウンロードができるものもあります。子どもたちのほうも勉強をするというよりは『遊びながら学ぶ』という感覚なので、抵抗なく始められ、頭にも入りやすいでしょう」(センジュ広報担当)
種類も多く、簡単にダウンロードできるというのは非常に魅力的だ。無料で試すことができるというのもうれしい。
「次に、早い時期からスマホやタブレットの対応能力がつくという点も挙げられます。今の社会では、こうした機器の対応能力が必要とされており、学校教育でもパソコンやiPadを使用し、メールのやりとりや情報収集の仕方を教えるところもあります。早い段階で機器の使い方をマスターすれば、将来に役立つ可能性も広がります」(センジュ広報担当)
デジタルネイティブと呼ばれる最近の子どもたちにとって、こうした機器を使いこなす能力は必要不可欠といえよう。
「3つ目のメリットは、いつでもどこでも学習できる点です。本の教材は、外出先では荷物になりがちです。しかしタブレットは、大きいものでも700グラムほど、教材をいろいろと持ち運ぶよりずっと軽く、かばんにも入れやすいので、外出先であっても気軽に利用できるという便利さがあります」(センジュ広報担当)
いつでもどこでも勉強できるという点は、大きなメリットだろう。
■アプリで学習するデメリット
最後に、アプリで学習するデメリットについても教えてもらった。
「幼児のうちからスマートフォンやタブレットに触れていると、うっかり有害なサイトにアクセスしてしまう可能性もあります。子どもではサイトの良し悪しが判断できないこともあり、自ら危険なサイトに入ってしまう可能性もあるので注意が必要です。フィルタリングサービスを使うことである程度は防止することができますが、使用時間を制限するなど家族内でルールを決めることが大事になってきます」(センジュ広報担当)
自由に見聞を広げられる一方で、こうしたリスクが潜んでいるという点を、親としてきちんと理解しておく必要がある。アプリを使って子どもに学習させることは、今後も避けられない流れといえよう。メリットとデメリットをきちんと理解しつつ、有効活用してもらいたい。
●専門家プロフィール:株式会社センジュ 広報担当
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