![運動会のお弁当がコンビニ・宅配のオードブルやピザ、子どもへの影響は?](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/f/542301348_5aefdff21903a/ORG.jpg)
■それぞれのお母さんの価値観
手作り派、出来合い派のお母さんでは、お弁当に対する価値観や考え方などに違いがあるのだろうか。
「手作り派のお母さんは、お弁当に込める愛情に加え『頑張っている自分を認めて欲しい』という気持ちを持っている傾向があります。キャラ弁などもそのような気持ちの表れであり、お子さんが周りのお友達などから『お母さんすごいね』などと褒められることに喜びを感じます。反対に、出来合い派のお母さんは、人からの評価をあまり気にしない、マイペースな面があるかもしれません」(アイディアヒューマンサポートサービス)
ではお弁当に対する価値観は、主に「お母さんの性格」により形成されるのだろうか。
「『手作りでなければいけない』とか『出来合いでもよい』などの価値観は、性格や年齢、地域性などの影響もあるでしょうが、そのお母さんご自身が育った環境による影響が大きいでしょう」(アイディアヒューマンサポートサービス)
「都会の人はコンビニ弁当」といった地域性の影響は少なく、生まれ育った環境から培われた価値観が大きく影響するようだ。
■子どもが“喜ぶ”お弁当を
では子どもは、手作りや出来合いのどちらが嬉しいと感じるのだろうか。また、どちらかにすることで、子どもの心理面に与える影響は異なるのだろうか。
「手作りのお弁当のほうが喜ばれると思われがちですが、手作りでもお子さんの好きなおかずが入っていなかったり、『食べたい』という気持ちにならない盛り付けでは、喜んでもらえないかもしれません。逆に、冷凍食品やコンビニ弁当などであっても、お弁当箱につめかえ、お子さんの好きなキャラクターの楊枝などで華やかに盛り付けられていたら、喜ばれるでしょう。どちらが良い悪いではなく、どちらにしてもお子さんが嬉しそうに美味しそうにお弁当を食べられるかが大切です」(アイディアヒューマンサポートサービス)
小学生くらいまでの子どもなら、手作りでも出来合いでも“演出次第”かもしれない。中学生や高校生ではどうだろう。
「中高生は親の価値観から離れ、自分の意見を持つようになり 、自分自身の友人関係も大切になるため、管理されたくないという気持ちが強くなる傾向があります。そんなときはお子さんにお弁当はどうして欲しいか聞いてみるとよいでしょう」(アイディアヒューマンサポートサービス)
子どもの年齢が高くなるほど、本人の意見を尊重するとよいだろう。
■お弁当で上手く愛情を伝えよう
最後にお弁当作りにおいて、お母さんが留意すべきことについて聞いてみた。
「手作り、出来合い問わず、お子さんが愛情を感じられるかが重要です。日頃コミュニケーションを密に取れないときは、お弁当と一緒に『今日も頑張って』『いっぱい食べてね』『応援しているよ』などとメッセージを添えるとよさそうです。宅配のオードブルやピザなどに頼らざるを得ないこともあるかもしれませんが、普段から愛情を伝え信頼関係を築いていれば、お子さんの受け止め方も違うでしょう」(アイディアヒューマンサポートサービス)
あくまで、運動会の主役は子どもたちであることも忘れてはいけない。今回の取材で、お弁当は「子どもへの愛情が伝えられれば、手作りでも出来合いでもよい」ということがわかった。親としてのアピールも、その自我を邪魔しない程度にすることに気を付けたい。逆に、愛情を伝える手段のひとつとして、お弁当を上手に利用するのもよさそうだ。
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