■一般的なケーキのカロリー
ケーキを食べると決めたとしても、なるべくカロリーが低いものを選びたいのが乙女心。管理栄養士の松原郁実さんに、一般的なケーキのカロリーを聞いてみた。
「まず、一般的なケーキのカロリーは、以下の通りです。チョコレートケーキ(350kcal)、モンブラン(330kcal)、アップルパイ(330kcal)、フルーツタルト(310kcal)、ショートケーキ(300kcal)、チーズケーキ(280kcal)。ただし、サイズや材料によりカロリーは異なるため、あくまで参考値です」(松原さん)
単純に数値だけ見れば、カロリーの低さはチーズケーキに軍配が上がりそうだ。しかし、松原さんいわく、カロリーよりももっと気にしたいことがあるという。
「ダイエット中であれば、少しでもカロリーの低いケーキを選びたくなりますよね。もちろんそれも良いのですが、賢くケーキを食べるにはカロリー以外の栄養素や食べ方にも注目したいところです」(松原さん)
■太りにくいケーキの食べ方
カロリー以外の栄養素を鑑みたケーキの食べ方が大切とのこと。詳しく聞いた。
「まずはケーキの選び方です。いくつかの中から選べる場合は、フレッシュフルーツがトッピングされたケーキを選びましょう。フルーツタルト、フルーツ入りロールケーキなど、新鮮な果物がトッピングされたものは、ダイエットに不可欠な『食物繊維』が含まれます。また、ゴロゴロと大きなフルーツが入っていると噛む回数が増えるため、ゆっくりとケーキタイムを楽しめます」(松原さん)
ケーキの具材まで意識が回っていなかった人も多いのでは。同じケーキでも大きめのフルーツが入っていたほうが、栄養素も高く、満腹感も増すという。
「また、バターやチョコをたっぷり使ったケーキを食べるなら15時前後がオススメです。マフィン、アップルパイなどバターをたっぷり使用したケーキ、 ガトーショコラなどずっしりとしたチョコレートケーキは脂質が多めです。脂質が多いということは、ケーキの中でも高カロリーな方です。とは言っても、『食べちゃダメ!』では悲しいですよね。そのため、もし食べるなら15時前後がオススメです。15時前後は、体内において脂肪合成に関係するタンパク質『BMAL1(ビーマルワン)』が最も少なくなる時間帯です。つまり、15時前後は1日の中で太りにくい時間と言えます。また、脂質の多いケーキは少ない量でもより満足感が高いです。食べすぎないよう、ゆっくりよく味わいながら食べましょう」(松原さん)
15時前後は一日のなかで太りにくい時間とのこと。食べる時間帯にも注意しながら、賢くケーキをいただきたい。
■飲み物選びも重要
「飲み物は甘くないドリンクを選ぶことです。ケーキに加え、濃厚なカフェオレやオレンジジュースを飲んでいたら、それこそ糖分の摂りすぎ。NGな組み合わせです。ドリンクはブラックコーヒー、無糖紅茶、緑茶など甘くないものを選んではいかがでしょうか。また、ケーキの材料である白砂糖の摂りすぎは体を冷やしてしまうため、ホットドリンクがオススメです」(松原さん)
飲み物にも注意を配るとよいとのこと。体のことを考え、甘くない飲み物、ホットを意識して選べるといいだろう。
ケーキを食べたいけど太りたくない!という思いは多くの女子が抱えるジレンマの一つ。このジレンマが少しでも解消し、甘いものを食べることへの罪悪感の解消につながれば幸いである。
なお「あなたの好きなケーキは?」と「教えて!goo」では、アンケートを実施中。皆さんもぜひ回答してほしい。
●専門家プロフィール:松原郁実
管理栄養士、健康食育シニアマスター、きのこマイスター、スーパーフードマイスター。働き盛りのビジネスパーソンに向け、賢く・美味しく・楽しく食べるコツを伝えている。栄養相談、セミナー、執筆や出演など各種メディアで活動中。