このたび検討中の工務店さんの標準仕様をもらいましたが、基礎や土台の部分の数字がどう判断してよいのか良くわかりません。
聞いてもあまり都合の悪いことはあえて言わない気がしてこちらに質問させていただきます。以下のような基礎と構造は耐震性などを考えて問題はないのでしょうか?
建築条件付の土地で建物にかける予算がそれほどないため大手ハウスメーカーのような豪華な仕様を期待しているわけではありませんが、最低限、大地震がきても耐えられるような基礎にしておきたいのですが。。。
他にも注意すべきことがありましたらアドバイスよろしくお願いいたします。
構造: 鉄筋コンクリート造ベタ基礎(防湿シート)
配筋: D13 200mmピッチ(主筋、ベース筋)
耐圧盤: 厚み150mm
立ち上がり: 巾120mm 高さGL+400
床下換気: 樹脂製基礎パッキン(Joto)
蟻害賠償責任補償10年付
土台: 米栂(防腐注入材)105mm角
通し柱: ホワイトウッド集成材 120mm角
管柱(一般): ホワイトウッド集成材 105mm角
管柱(角柱): ホワイトウッド集成材 120mm角
2階梁: 米松KD(一部集成材) 巾105mm
小屋梁: 米松KD 巾105mm
外部耐力壁: 構造用パネル 厚9mm
内部耐力壁: 米栂筋交い 90mm×45mm
野地板: 構造用合板 厚12mm
1階床下地:根太工法(45×45) 下地合板 厚12mm
2階床下地:剛床工法(根太なし) 下地合板 厚24mm
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
ご質問の中の仕様を見るかぎりお宅は在来工法、つまり、いわゆる柱のある木造家屋だと思います。
この工務店さんは非常に細かく材料の仕様をきめ、これを施主さんに提示していることが伺え、この点でとても好感を抱きました。ご心配の基礎ですが、寸法の上からはまず標準的なレベルにあろうかと思います。
お宅のような工法の場合には通常ベタ基礎までは必要がないとも思われますが、これはその上に組まれ躯体構造となる木材のほとんどが外材であることから、湿気による腐食や蟻害を考慮してのことと考えます。なお、蟻害については保証もあるところから、この工務店の姿勢の良さも感じられます。
しかし、地震に対して強いか弱いかという問題については、これだけの情報では、ある程度想像は出来るものの、しっかりした判断までは出しようがないというのが実感です。
地震に強い家屋というのは、一般論的に言えば、まず
構造材それぞれがしっかりしていること。
お宅の場合、基礎は寸法的にはなんら問題はなく、鉄筋もかなり密に配筋されるようですから、これについては悪くて平均値、つまり平均的かそれよりも良いと判断します。
躯体に使われる木材、外材主体ではありますが集成材というのはこと地震に対しては強いものです。あえて心配な点をひとつ挙げれば、耐力壁に用いるパネルが9mm厚という点、12か15でもいいかなとは思いますが、板厚だけでは判断できないものではあります。
筋交いの寸法などを見ても、想像の域を出ないものの、まずかなりしっかりした構造の家屋には出来上がりそうです。
ただ、家屋の構造とその材料の仕様だけでは耐震性は判断できません。
まず間取り、そこから決められた開口部(窓や掃出し口、出入り口など)と壁(特に耐力壁として家屋に剛性を与える壁)のバランス、このバランスは大切なもので
バランスがいい家屋は一般的に耐震性が高いものです。
また、家屋の平面図から見て、家屋の中心位置、重心位置、さらに地震による水平方向の揺れの中心、これらの位置が互いに近いほど、地震の際の揺れは均等化され、その結果余計な揺れ方が発生せず、また、家屋のどこかに余計な力がかかり難いとされています。この点については実際には平面図を入力したコンピュータ処理でわりに簡単に判断することが出来ますので、工務店にご相談になって下さい。
さらに、耐震性は構造材の組み方や固定方法、緊結方法によって左右されます。
以前の家屋では木材は「木組み」といって複雑な形状に加工した木材を互いに組み合わせることで強度を出していましたが、この伝統的な工法は木材をしっかり組み合わせるとともに、適度の遊びも持たせることで、地震にはとても強い構造にすることが出来ました。
しかし、最近の家屋では金物を使って組み上げる部分が多くなっています。これが一概に悪いというのではなく、ことに柱の隅隅などに直角の形をした金物をあてがうなどして耐震性を増すという良い方法も一般化しています。
ただ、その多くは木材に穴を開けてボルトやナットなどネジ類を使って固定するため、特に外材の場合には、竣工後、木材が乾燥して縮み出すとともにネジが緩みやすく、当分の間はある年月毎に増し締めをした方がいいかと思います。たぶんその点についてはこの工務店でも考慮していると思います。
基礎と土台との緊結もまた大切ですが、こうした仕様書のデータを見る限り、この工務店では一応標準レベル以上のことは考えているものと推測されます。
さらに屋根材、例えば、瓦葺きの屋根よりも、コロニアルなどを葺いた屋根の方がより軽く、当然倒壊する率は下がりますが、ある工学研究によると、ある種の地震では重い瓦屋根の方が地震の際に家屋を安定させるという説を発表するなど、このあたりについてはまだまだ研究の余地がありそうです。
なお、地震による被害については、お宅の家屋のある土地の強度や性質にも左右されます。もともとこの土地が山地であったのか、あるいは埋立、盛土なのか、こうしたことでも地震の際の揺れ方が大きく違います。
また、地震自体も、震度のほか、地震毎の揺れの周期が異なり、普通の木造家屋に被害がないのにビルに大きな被害が出るといったこともあるなど、地震には様々な状況がありますので、お宅は地震に強いとひと口に言えない点がありますので、このあたりは工務店の意見を参考にして下さい。
結論から言いますと、耐震性を判断するだけの情報がないため確定的なことは言えませんが、こと材料から判断するだけなら、まず平均的、あとは工務店の経験と姿勢によるところかなと思います。
なお、地震以外のことについては、このような木材は古くからある国産材に比べてやや湿気や蟻害に弱いことも心配されますが、その点についてはこの会社はあらかじめかなりの配慮をしているように感じもしています。
すくなくともこの工務店は信頼できそうな感じを抱かせられました。ご心配な点についてはこの会社にどんどんご質問されたらよろしいかと思います。
肯定的なご意見ありがとうございます。会社の大きさ=信頼性ではもちろんないと思いますが、インターネットの検索にもでてこない小さな有限会社だったので情報がなく、多少の不安はあります。
私も他社の仕様書と比べたりしてみたのですが、パネルが9ミリというのは薄いように感じていました。
ところで、「ある年月ごとにネジを締めなおしたほうがよい」とありますが、建築後に内部のネジを締めなおすことなどできるのでしょうか?
No.16
- 回答日時:
なぜ、無垢材が少なく、集成材が、好まれるかというのは、木材流通にあるのですよ。
本来は、木というのは、自然丸太で切ったときに、長さを揃えて切断しないのが、本当の使いかたで、長いまま、皮むきして、長期自然乾燥後、木取りといって、切断小口に対して、柾目、板目を考えて、通し柱、長押など、長尺物の取り方を、書きます。そして、初めて、縦に切って、切り口を見て、切り出し修整をして、シラタという皮の部分が多かったり、腐りなどがあった場合、そこで、切断して、短い材料になってしまいます。短くなったものは、追っかけ継ぎ手など、在来継ぎ手工法で、上手に使い、長いまま取れた材は、予定しているより、ひと回り太く切り出します。そして、こんどは、角材としての、自然乾燥に入り、必ずねじれと曲がりが、乾燥によって起きますので、また、製材します。そして、最後にもう一度、仕上げ挽きをしまして、それから、大工さんが、かんなをかけて、仕上げて、3寸角、3.5角、4寸角、5寸角、7寸角、8寸角、尺角、などの、柱を作り出します。
つまり、芯去りの尺角柱の、丸太時の太さは約1メートルの直径の木で、作りだしますので、このくらいの内地、管財ですと、航空写真で、探し出して、ヘリコプターをチャーターして、切り出すことになり、事実上、コスト的にも不可能です。また、山では、最初から、10尺とか12尺とかで、丸太を切ってしまいます。理由は、トラックで運ぶには、道路交通法上、トラックの荷台の1割増しの長さしか運べず、トレーラーでないと、長尺材が、運べないからです。
実際、戦後60年経ったので、結構、太くなくてもよければ、長さのある、良い部材、ヒノキ、松、杉など、結構余っているのですが、流通と加工大工の居ないことで、難しくなっているのです。
また、集成材の連結部分は、金属ボルト止めが多いですが、一応、鉄は、可燃物なので、集成材の建築物の火災崩落は、ほぞを切って作る、在来工法より早く崩落するでしょうね。ニューヨークの貿易ビルが、いとも簡単に、飛行機がぶつかったら、全部崩落したように、現代建築物とは、全く長期の耐久性は、無いに等しいでしょう。
この辺のことは、いわゆる、大学を出た1級建築士でも、知らないことなんですね。なぜって、木造在来工法の基本的構造や、造作、なぜ、寸、尺、坪という単位を使うかなど、全く授業もなければ、試験にもでないですから。
多分、専門家と称する人たちで、山へ入って、どの木を、通し柱にしてとか、縄とりをしたことがある人、材料表の木材石数計算ができる人、継ぎ組み手が、20種類以上わかる人、破風設計ができる人、って、木造建築では、至極あたりまえのことができる人って、100人に一人も居ないと思いますよ。
小屋組み設計合掌小屋組み、和式、洋式、など、大体、当初基本設計図で、間違って書いてくる人の方が、多いですね。
左官や、瓦なんかもそうです。瓦の相羽合わせとか、全くわかんないですね。
設計士さんを悪くいう訳ではないですが、在来木造建築物の解体、移築が設計できれば、木造真壁在来設計で、合格ってとこでしょう。
なお、何ミリという仕上がり部材も、工場生産品ですから、そういう意味では、集成材の規格品で、連結金物で、もたせる設計は、プラモデルみたいなもので、誰でもできるようなものです。
木造は、奥が深い建築物ですよ。
質問者さんもこの際、社寺、書院作りなんかを、本物を見ると、日本の大工の技術のものすごさが、きっと解ってもらえるはずなんですが、なお、柱に面取りといって、大きく角を取ったり、丸柱を使うのは、部材の無駄を省きながら、火災に強くする方法なんですね。
糸面といって、ほとんど、角を取らない部材は、着火時間が早いです。
集成材は、糸面が多いですね、面を取れば、それだけ、貼る単板が厚くなり、コストアップですから。
結局、耐力を持たせるのは、いかに、組み手を上手に使うかで決まります。社寺の坪あたりの木材石数は、現代プレハブ系大壁工法とは、全く比較になりません。
坪あたりの石数が多いとは、ほぞ継ぎ手など、隠れる部分の部材が多い。よって、地震に強い訳ですね。
床下換気でも、赤土、石灰、だんご盛りっていう、土間工法がしてあれば、いらないですよ。昔の人は、よいとまけっていって、土間も、突いて固めたり、石灰を混ぜたりと、換気装置なんて使わずに、湿気を調節しました。
余談でした。
No.15
- 回答日時:
NO13の続きです。
木造の構造計算をする場合には、集成材と、ムク材で用いる断面欠損率が違います。集成材は、JAS規格(日本農林規格)に適合した小さい木の角材(ラミナ)を決められた接着剤により、決められた工法で、認定工場で作成されます。これが、10年程度で壊れるとすると、家を壊す前に、国を相手に裁判でしょう。
なぜか集成材の弁明をしていますが、自分が家を建てるとしたら、集成材は使いません。
建築基準法で、シックハウスの法律が施行になってから、接着剤が変わっています。それが、まだ3年程度なので、やはりJASでよしとされても、もう少し経年しないと判断できないと考えるからです。
私が木造の建物を設計する時には、間取り計画、構造計画、両面から合わせて設計します。
たとえば、1階に8畳の部屋があるとするとその上の2階の床を何本の柱で支えるのか。周りの状態にもよりますが、最低4本柱があれば支えることは可能です。しかし、実際の設計では、10本程度の柱が8畳の部屋の周りに配置されます。これは、NO10様の言われていた壁のバランスとも関係してくるのですが、建物の重量や、地震、風による外力をいかに吸収し、地盤に伝えるかがが大切で、そこを考えると必然的にこのようになるからです。一定以上の力が一部の柱に負担させられると、そこが部分変位を起こし、建物がゆがむことになります。NO13で100角でも大丈夫といったのは、構造計画がきちんとでき、良質の施工がなされた場合です。実際には土台は105角もしくは103(のこ引き前に105で計られた材料)が一般的です。中の上程度の建物でも120角ですね。
心配でしたら、構造計算事務所や、プレカット工場などで構造計算をしてもらい、各部材の安全率を実際に出してもらうと良いと思います。構造部材全てに安全率がでるので、不安なところは材を交換することもできます。
ムク材であれば、樹種、産地、木の部位(太い木の外に近いか中心に近いか)乾燥の方法(KD材でも、認定されたものか、それに準じたものか)集製材であれば、等級はどれくらいなのか。
含水率や、構造の強度の目安ヤング係数の表示があるか。などによって違います。
やはり、木造住宅の専門の建築家に設計依頼をし、仕様までチェックしてもらうのが最適だと思います。予算が足りなければ、規模を小さくしてでも良質な家を建てることをお勧めします。
正直に本音を言うと、周囲の湿気、風通し、気温などの状態によりますが、この仕様だとNO14様の言うように20年位以上健全な状態を維持するのは難しいのではないかと感じています。
永い目で見た計画をしてください。
No.14
- 回答日時:
1、集成材 節等による断面欠損が少ないため、均質な材料が得られる。
強度は、同樹種のむく材より評価されています。(強いと言うこと)2、土台、柱 100角で大丈夫。>>>>>>>>>>
短期強度実験テストデーターしかありません。
完成した瞬間のみの強度は、破断強度だとか、指定のテスト項目に合格したというだけですよ。
強いとか丈夫というのは、あくまで、接着している間だけのことですね。
とにかく、芯付きの面取り木材は、太ければ、コンクリートや鉄よりも、火災に強くて、丈夫ということは、歴史的建造物が証明しています。
集成材は、無垢材より火災にしろ、ねじり変形にしろ、いわゆるテスト項目に無い想定外の外圧には、やっぱり弱いですね。
特に一般住宅で使う集成材は、最低の強度がある。よって合格はしているっていうだけです。
特殊集成材、つまり、貼り板の厚みが5センチとかあって、加工しても、化粧状態で終わる材でも大した強度は、無いですよ。まあ、20年もって、壊して建てかえる住宅なら、もちろん、大丈夫でしょうが。。。
なお、芯付き無垢は、生き節ですから、強いです。
芯去り無垢は、死に節ですので、そこは、強度が出ないですから、折れたりしますね。
節=弱いでは、ありません。
土台、柱、100角で、大丈夫というのは、屋根が軽いこと、大壁構造だということ、など条件付きです。
真壁、在来工法の場合は、やはり部材で、構造強度を持たせるので、材料の断面は、それなりに必要ですよ。
重い瓦屋根で、集成材の2階までの通し柱ですと、鉄筋コンクリート造でいうフープの役目は、接着材のみということで、経年劣化は、現状、集成材の歴史からして、30年くらいしか、データーが無いのでは????
No.13
- 回答日時:
NO8です。
完成補償は、確か、住宅性能評価に入っていたと思います。下記のホームページを参考にしてください。
確信できないので、心配でしたら、問い合わせてみてください。
会社の倒産の過去の例を見ると、いきなり大きく広告を出して、契約を急がせる。契約金が集まった時点で計画倒産というパターン。
建築工事の支払い条件は各社違いますが、契約10%上棟30木部完了30完成引渡し30位かな。基本的に出来高払いにすれば、会社が倒産しても支払いがあとなので、違う会社に残額で引継ぎをお願いできます。
契約金が30%を超えたら警戒した方がよいかもしれません。
木材の誤解があるといけないので、補足説明をさせてもらいます。
1、集成材 節等による断面欠損が少ないため、均質な材料が得られる。強度は、同樹種のむく材より評価されています。(強いと言うこと)
2、土台、柱 100角で大丈夫。
参考URL:http://www.houseplus.co.jp/HPcont/
No.12
- 回答日時:
土台が150厚で、土台木が、105、通し柱が120などというのは、それぞれ構造計算屋モデル在来工法設計士モデルなど、モデル案をくっつけて、設計する形、つまり、施行業者に1級建築設計士がいない。
構造設計を個別計算しない場合に多く。べた基礎仕上げも、もし自分だったら、現場も見ずに、木造なら、一応、どんな土質でも、ベタ基礎で、設計しておけば。って、言っちゃいますよね。実際は、3箇所以上ボーリングして、土質によっては、改良施行か、本来は、耐圧地層まで、くいを打つ、その耐圧程度と上層の住宅重量を勘案して、くいの本数、太さ、強度が決まり、くいと基礎との接着法も、溶接方法、重ね配金方法、補強配金方法など使って、特に弱い部分の基礎ベースの厚みと配金量を増加して配金するという感じなんですが、上層が木造なんで、所詮、軽いので、まあ、いいか、って感じでしょうね。つまり、基礎、地質調査費って、物として見えないので、お金がとりにくいし、ほぼ、木造で、普通の地盤なら、そんな変更が少ないだろうという判断なんですが、敷地の半分が切り土、半分が、新設盛土なんて場合は、べた基礎でも、簡単に傾きますよ。
なお、施行業者は、施行技能試験は、受験しますが、建築設計は、国家試験合格(1級)は少なく、外注で、ハンコ及び確認申請書面のみ依頼でしょうし、確認申請には、地質調査、基礎配金チェックは、木造の場合は、なしです。
結局、1級建築設計士といえども、医者の外科と内科みたいなもので、構造プランに強い人から、造作、デザインに強い人まで、ばらばらですので、本来、厳密には、施主側で、地質設計、基礎設計、矩体設計、デザイン設計と施行検査、監督をしないと、きちんとした、ものは、出来ないかもしれません。
自分の場合は、施工管理者メンバーに自分を入れてもらう契約書で、配金検査、材料検査、仮組検査、大工面接、などあらゆることをしましたが、嫌われますね。
たえず、サンプル収集するんですからね。生コンクリートも証明書付きで、経過時間も記録するし、サンプル破壊テストとか、全部しましし。。。ここまでくると、最低、毎週、設計打ち合わせと、施行図面が書けないと、相手とは、交流できない。つまり、図面が読めないといけないのですが、普通は無理ですので、せいぜい、地盤図面から判断するか、近隣でのボーリングデータが3箇所集まれば、推測するかでしょうね。個人のレベルでは、これくらいが清一杯です。
いいたいことは、施行業者は、地盤から出来上がりまで、請け負ってはいるが、そのすべての専門家は、社内にいることは、ほとんどまれなんです。そこだけ、注意してください。チームで、建物は作るんです。ですから、自分のときは、全メンバーを一同に集めて、会食会をしましたが。。。(ちょっと、規模は、住宅より大きいです)
No.10
- 回答日時:
仕様を拝見したところ、ごく一般的な仕様のようです。
しかし、はっきり言えるのは、仕様書なんてどうでも書けるんですよ。
要は実際に現場での仕事が建物の良否を決定付けるので
そのあたりは専門家にチェックを依頼して下さい。
以前のように「手抜き工事」は少なくなくなりましたが
現場の職人さんの勝手な解釈で施工されるケースも少なくありません。
地盤調査は後々のトラブル回避の為にも実施される事を
おすすめします。
この点も地盤の専門家(建築士ではない)に説明を受けられる事をすすめます。所詮建築士レベルで地盤に精通している人間は少ないので・・・
(僕が建築士なので一番良く分かってます・・・)
もし地盤沈下があったとしても、「べた基礎」なら俗にいう「不同沈下」は上部構造への影響はほとんどありません。
最後に一点。
筋違・構造用合板等の「耐力壁」は平面・立面的に「バランス良く」入れるように工夫して下さい。
これは僕の実体験なのですが、神戸の地震の時、建物が平面的にねじれる「偏心」で倒壊したと思われる木造住宅をかなり見ました。(現地で・・・)
なので今でも設計時には出来るだけ「偏心」を最小限に抑える設計をしています。(それだけ怖いって事です)
良い住空間が出来ますようお祈りいたします。
現場での仕事が建物の良否を決めるというのは、とても納得しました。仕様書ばかりに気を取られていましたが、やはり実際の仕事が大切ですね。
また、耐力壁についても気をつけたいと思います。
ありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
住宅性能保証云々ですが、実は、耐震性云々は、とにかく地盤によるのですよ。
普通は、ボーリング調査を何本もして、地盤を確かめ、基礎の構造プランを考えます。
ベタ基礎にされたのは、充分地盤調査をしていない。特に強い地盤が、掘り方、1メートル以内に無い、木造等で、家屋重量が軽い、よってベタ基礎で、多分、充分倒壊しないのではないか、という経験や想像によるものです。つまり、一般住宅では、調査費用という形に残らない費用が予算で取りにくいのでね。
他の方の指摘の土台105ミリは、本来は、細いのでしょうね。ただ、コンピューターでの構造計算では、ぎりぎり合格なんでしょうね。また、間はしらの集成材は、あくまでデザイン的なもので、強度はゼロと考えてかまいません。
ハウスメーカーは、ぎりぎりまで、材料をけちりますので。
通し柱の集成材は、せいぜい10年くらいは規定強度がでますが、接着剤の劣化とともに、10年後は、危ないでしょうね。確かに保証期間は持つのですがね。
無垢材は、乾燥が悪いと、かなり曲がりますので、建具のたてつけが悪くなったとかクレームがでるのですが、もともと、無垢材というのは、曲がるもので、家とは、メンテナンスがいるものなんですね。
建てたら、何もしないで、何十年も大丈夫という家はありません。法隆寺だって、毎年メンテして何千年と、建っているのですから。
その辺、家というものを、知らない人が購入する。10年たったら、壊して作り変える方向きなのが、ハウスメーカー住宅なんですが。。。見た目が悪くても、こぶし芯つきの通柱、2度挽きの方が、家としては、2-3倍耐久性はあります。2度挽きとは、120角を乾燥させ、曲がってねじれてから、105角とかに削ることです。
在来工法では、仕上がり120角以下は構造体では、使いません。理由は、ほぞと言って、組み木するには、最低その太さがいるからですね。105角は、金具補強ということでしょうね。
変な回答ですみませんが、集成材の寿命は、予想であり、実験値しか存在しないことだけは、お伝えしておきます。
通し柱の集成材の接着剤の劣化なんて恐ろしいですね。そうなってしまうとメンテナンスといっても大掛かりになりそうで心配です。
建ててからも色々大変そうですね。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
途中に出てきたのをむしかえす様で気まずい感じですが、参考までに私の考えを聞き流してください。
住宅性能保障は、いわゆる10年保障のことで、新築の建物には義務付けられています。内容を確認しなければならないのは、何に対して10年なのかです。よく見ると普通壊れない部分に対しての保障がほとんどで、その他は5年や2年で保障が切れてしまうものもあります。
あと、地盤に対しての保障がつけられるものもあり、もちろん地盤調査書を提出しなければならないのですが、沈下が原因で建物が破損した場合これがついていないと保障対象外となってしまうケースがあるようです。
住宅性能評価は、設計評価、建設評価と2種類あり、その両方を取得して効果が出るものです。
内容は、簡単に言うと、建物の9部門における点数評価です。全て最低評価で建築基準法クリアー。一般的な建物というわけです。
これの良いところは、設計時点で建物のグレードがわかること。第3者機関の検査が4回行われることが表立った利点で、実際には、設計段階で、詳細な打ち合わせが行われることにより、建て主が、建物をよく理解できること。問題が発生した時には、小額(1件1万円)で、専門家が仲裁の判断をしてくれること。などがあげられます。
過去、設計者として性能評価を取得したことがありますが、性能評価機関ハウ○プラ○の検査員が1回の検査に2時間以上かけ、そこまで細かく見なくても良いのではないか?と思うくらい細部まで図面と照らし合わせ、チェックをしてくれました。このような検査が行われれば、設計者も施主も安心していられると感じました。
逆に大手建売メーカー等に対しては、チェックが甘く評価書が交付されるという話も聞きますので、全てよしというわけでもないようです。
もうひとつ付け加えると、予算もあると思いますが、何年保つ建物を作るのか?を考えなければなりません。このメンバーで作ると健全な状態で何年保つのだろうか?せめて、ローン返済が終わるまでは‥‥
保障は10年と決まっています。木造は、基礎と骨組みがよければ何年でも健全でいられる構造です。逆にそれらが悪いと真っ先に劣化する建物でもあります。あせらずじっくりいろいろな人の意見を聞いて自分なりの落としどころを見つけてください。
住宅性能保証と住宅性能評価の違いが分かってきました。
私は工務店が建築途中に倒産しても建物の完成を補償してくれる制度をつけたいのですが、それはどうすればよいのでしょうか?勉強不足ですみませんが、もしお分かりでしたら教えてください。
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