A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
大きなくくりでいう「成年後見」には,2つの種類があります。
一つは「法定後見」といわれるもので,家庭裁判所が後見人を選任します。この法定後見には,精神障害(数として多いのは認知症ですが,精神病や知的障害も含まれます)の程度に応じて,「後見」「保佐」「補助」という3類型があり,基本的に身の回りの法律的なことが何もできないので,全面的に後見人が行う「後見」から,たいていのことは自分でできるが重要な特定の事柄については監督者の同意を得なければならない「補助」といった区分があります。
この「後見人」「保佐人」「補助人」は,家庭裁判所が選任しますが,前の回答にもあるように,かつては家族が選ばれることが多かった(というか原則だった)のですが,財産の使い込みなどの問題が多く発生して,今では,弁護士や司法書士といった専門職が選任されることが多くなっています。
この法定後見については,認知症とかが発症してから手続をすることになります。その詳細は,家庭裁判所の窓口で相談できます。
もうひとつの大きな類型が「任意後見」といわれるもので,こちらは,「任意後見」の1類型しかありません。
任意後見は,自分がまだしっかりしている(判断能力の衰えがない)時点で,自分が信頼できる人(「任意後見受任者」といいます)との間で任意後見契約というものを締結して,判断能力が衰えたときには,家庭裁判所に「任意後見監督人」を選任してもらって,その監督を受けた上で,任意後見受任者に「任意後見人」になってもらって,自分の代わりに様々な法律的な手続をしてもらう,という制度になります。
任意後見では,任意後見人になってもらう人を,自分で選定できますので,信用のできる親族にそれを頼むことができます。
この任意後見制度については,公正証書が必要になりますので,その相談を公平な立場で受けてくれるのは,公証人(公証役場)になります。
後見のメリットですが,判断能力(ものごとの善し悪しの判断,お金の計算)が衰えれば,日常の買物すらままならなくなり,ましてや老人ホームに入所するために不動産を売るなどということはできません。市役所や銀行に出掛けて,様々な手続をすることもできなくなります。
それを本人に代わってするのが「後見人」です。
多くの人の場合,親族が適当に代行していて,たいていはそれで通っているのが実情ですが,段々本人確認がうるさくいわれる時代になってきて,「適当な代行」が通用しない場面が増えてきています。「代行はダメ」と言われて,それから後見の手続をするのでは,手遅れになる可能性もあります。
そのような事態を避けるためにも,法律的にきちんとしておいた方がよいとはいえます。
ただ,法定後見,任意後見のいずれにしても,月々それなりの(数万円)のお金がかかることも事実です。
また,特に,法定後見人の場合は,本人(被後見人といいます)の財産の維持を主眼に行動しますので,お金の使い方が不自由になります。
簡単に言えば,「おじいちゃんは惚けてるけど温泉が好きだから子供と一緒に温泉に連れて行ってやろう」というのが,おじいちゃんのお金ではできない(子供が負担しないといけない)ということになります。
これを嫌う人は多くいます。
一旦後見になると,精神障害が回復しない限り,後見を終わりにすることはできないのは事実です。(その点は,法改正の動きがないわけではありません。)
さて,業者の問題です。
今は,お一人様が増えていたり,お一人様でなくても親族と縁の薄い人が増えています。ここに,弁護士・司法書士・行政書士・その他の各種団体が,ビジネスチャンスを求めて進出してきています。
法定後見人を受任したり,任意後見人になったり,任意後見契約の仲立ちをしてくれたりと,いろいろの活動をしています。ネットで「任意後見」で検索をかければ,いろいろな業者のサイトが出てきます。
この中には,誠実に被後見人のことを考えて対応してくれる人たちもいれば,どちらかと言えば金儲けの手段と考えているのでは,と疑われる人たちもいます。
後見や任意後見は,場合により10年を超えるような長い期間続きます。その長期にわたって,きちんと対応してくれるかどうか,それがポイントになります。
しかし,相手がそのように信頼できるかどうかは,ぱっと見には分かりません。
ここは本当に難しいところです。
それ以上のことは,私には何ともいえません。
No.2
- 回答日時:
成年後見人の、メリットデメリット、注意点など知りたいのですが・・・
↑
柔軟な財産管理ができない
導入コストやランニングコストがかかる
相続税対策ができなくなる
後見人は家庭裁判所が決めるため、被後見人との
相性があらかじめわからない
などのデメリットがあります。
成年後見人について考えているのですが、
すごくお金がかかると聞いています。
↑
財産の内容にもよりますが
月2~6万ぐらいです。
何とか安くする方法、出来れば後見人を
家族にする方法を探しております。
↑
昔は、ほとんど家族だったのですが
不正が多く、
現在では家族が任命されるのは
難しくなっています。
家族に資産が沢山あれば、任命されやすく
なります。
ご相談するにはどのような所に相談すれば良いのでしょうか?
↑
地域包括支援センター又は社会福祉協議会
https://guardianship.mhlw.go.jp/consultation/
一回後見人を申請すると後戻りできないとも聞きました。
↑
その通りです。
家族信託は使えないのですか?
○家族信託とは、自分で財産を管理できなくなったときのために、
自分の財産の管理をする権限を家族に与えておくことをいいます。
悪徳な業者に引っかかってぼったくられそうですし、
情報が洩れてしまうのではと
心配しております。
↑
家裁が任命するし、任命されるのは
司法書士、弁護士などが多いです。
後見監督人をつける、という方法もあります。
No.1
- 回答日時:
成年後見人は家庭裁判所が選任しますから、悪徳業者になる可能性は低いと思います。
相談窓口は、公証人役場のようです。
https://guardianship.mhlw.go.jp/consultation/
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