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たまにK-1の中量級の選手が使う大技、胴廻し回転蹴りって実際に使える技なんでしょうか?
確かに当たったら効きそうだけど、大抵ジャストミートしないし、なんか「僕は元気だよ!」とアピールするためやってるように見えます。あるマンガでは判定までの時間稼ぎに使うなんてセコいことやってましたし・・・総合で使ったら倒れた後にボコボコにされますよね。
でも、試合で使ってるというということは過去、あの技でKOが出たこともあるのでしょうか?教えてください。
また、使ったことのある人がいたら、なんか教えてください。

A 回答 (5件)

 あの攻撃技は極真会がまだ大山道場であった40年以上前に一部の練習生がやっていたものを公の場では1974年の極真会の第一回世界大会で東谷巧(ひがしだ たくみ)選手がアメリカのチャールズ・マーチンに対して使ったのが大きな大会では最初だったように記憶しています。

172センチの東谷のその蹴りは190センチのマーチンの正面を上手くとらえ全体重が乗り二人とも倒れ込みましたが、すぐに立ち上がったマーチンにダメージは全くありませんでした。しかし「倒れこんだ」という目で見えた事実は同じ組織の後輩たちに大きな衝撃と影響を及ぼしたのでしょうね。東谷は当時の極真会では二宮城光と並んでスター選手でカリスマ的存在でしたから。その次の世界大会ではやはり日本の川畑選手がオーストラリアのトニー・ボーデンという素人に毛が生えた程度の相手に使っていましたが、いずれもこれでKOということはありませんでした。その後は緑健二...という具合にその組織では世代間に連鎖して新たな有名どころの選手が時たま使用する、という具合に今日に至っており、現在では試合が近くなると通常の稽古体系にも含まれていたりもします。ここから波及して他の格闘技でもこうした技の概念が生まれたのではないでしょうか。ご指摘のK-1の安広選手だと思いますが、これは石井一義氏が20数年前に一練習生だった極真会芦原支部から退会独立して自ら正道館というのを立ち上げる際に練習体系も芦原道場から丸ごとパクッて、という経緯を考えると正道会館所属の安広選手のあの胴回し蹴りもそのルーツは極真の東谷に行き着くのでしょうか。
こうした現象は深いところでは人間の持っている“模倣”という性質に根ざしているものだと考えています。ヒトがなぜ模倣するかについては、太古の昔から生物として自然界で生存していくためには死んでいく側ではなく、生き残る側のノウハウを模倣することでのみ生き残ることが可能であった生物としてのDNAも背景にはあるのだろうと思います。これに加えて社会的、組織的な人間関係の「憧れ」などが高じて、意味の無い行為にまでその模倣が及んでしまう、ということではないでしょうか。ニコラス・ペタスがアンディー・フグのまねしてなんとかキックボクシングの試合で「かかと落とし」を決めたい!と必ずそれを繰り出すように。そういった観点から世の中の諸現象を見ると格闘技と関係ないところでも、ありとあらゆる所であらゆる人たちが様々な意味の無い誰かの模倣をやってますね。

格闘技の攻撃技としては攻撃を開始してから相手に当たるまでの時間が長い攻撃方法というのは基本的に相手に「見切られ易い」ため“防御技術の高い相手”には通用しません。加えて自分が高速ででんぐりかえしすることで生じた縦方向の遠心力で「かかとからふくらはぎが相手に叩き付けられる」という程度では、たとえクリーンヒットしても相手をその時だけビックリさせて試合展開を変える等の影響はないとはいえないでしょうが、頑強な相手を一撃で倒すのは無理です。この手の攻撃方法は「必殺技」とか「華麗な技」と本質を知りもしない連中が称していることがありますが、疲れてきた時に苦しまぎれに「よーし、でんぐり返しだー!」と十数秒の時間稼ぎのためにやっているだけなんですよ、本人は。

<総合で使ったら倒れた後にボコボコにされますよね。
多分あなたの見た感じで直感的ではありますが、よく分かっていますね。その通りだと思います。
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この回答へのお礼

詳しいお答えありがとうございました。ここまで胴廻しの歴史が分かるとは・・・

お礼日時:2005/05/24 18:56

皆さんのおっしゃる通り、新極真会の塚本選手が良い例でしょう。

喧嘩や総合ではあまり有効的ではありませんがキックやフルコン空手では充分通用する技です。自分の道場の先輩にも胴廻し回転蹴りを使う人がいます。私見ですが、自分はキックに関してはあまり詳しくないのではっきりした事は言えませんが胴廻し回転蹴りに関してはK-1やキックボクシングと比べて空手の方が普及、発展しているように思います。

参考URL:http://www.sportsclick.jp/combat/05/index.html
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自分は空手を少々かじっていますが確かにかっこいい技だと思います。

さっきもこの技を練習していましたが、自分が痛いです。試合でもあまり使っている人はいませんね。空手の試合ですと自分がひっくり返ったりすると判定の印象がわるくなるんですね。でも新極真会の塚本選手のように試合で使って1本勝ちした例もありますよ。
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この回答へのお礼

あっ、一本取った例もあるんですね。ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/24 18:59

やっぱり極真会館の塚本選手が有名ですね。

塚本選手が使うまでは胴廻し回転蹴りはかけ逃げのわざとして空手の試合などであまり多用すると印象の悪い技でした。全盛期の塚本選手と比べるとかなり目劣りしますが、今でも対戦相手としたら胴回り回転蹴りは軽快すべき技です。K-1の試合でもMAXでモンゴルのナラントンガラグという選手が試合で使用し、ガードの上ながらもアルバート・クラウス(初代MAX王者)に当てていました。最近の総合の試合で使用されたことは記憶にありませんが使用したからといって不利な状況にはなりますが、要は猪木、アリ状態になるだけなので対処を間違えなければそれほど不利にならないのでは。いずれにしても使用するに当たって、かなりセンスの必要な技に成ると思います。
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ストリートファイト、総合では使いずらいでしょう。

もともと骨法のこの技をパンクラスの船木選手らが研究していました。いまではフルコンタクトの空手大会でよく使われます。代表的なところでは新極真会の塚本選手でこの技でKO(一本)しています。確かに外されたとき、空振りのときの戦い続行であれば危険きわまりない大技です。
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