アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

私は心理学に興味があり臨床心理を勉強していますが、今日ひょんなことから同じ学部の友達と生理心理学の話をしていました。最近生理心理学の分野では中枢機能の研究が進んでいますよね?MRIとかが代表的でしょうか?こういった研究が心理学と結びついて実際に役立つのってどのようなときだと思います?脳の手術なんかには今実際に使われていたりしますが、心理学的に中枢機能を評価することが意義を持つときってどういうときだとおもいますか?
生理心理学を学んでいる方やいろんな人の意見がきいてみたいのでお願いします!

A 回答 (3件)

ごきげんよう。


えと、ちょっと時差がありますので、朝早くに失礼しますです。


何故、生理心理学の分野で中枢機能を調べることが進んでいるのか? それは、人間の「心」というものが脳に存在するということを前提に、その機能を調べることで「心」を理解しようとしているからです。

たとえば、誰かが子犬を見て「かわいい!」と言って近寄っていった、という場合の心理過程を考えてみます。その子犬のビジュアルが眼から脳に伝わり、「クウゥ~ン」というなき声が耳から脳に伝わって、その情報が脳で処理されます。さらにその別々な情報が統合されて「子犬」という情報になり、その情報を元に脳内で判断が下されて、口や足を動かすように筋肉に命令を出します。その結果、「かわいい!」と言って近寄っていったというように、その人の心理状態や行動が変化するわけです。

つまり、外界から刺激を受けて、その人の心理や行動が変化するときには、脳と脳の情報処理が関わっていると考えられるわけです。心理変化を解明していくには、脳を構成している神経細胞や、神経細胞の集まっている領域の反応や活動を調べることが重要ってことですね。

生理心理学は、体内の何らかの指標(神経細胞の反応や脳波、血液の流れや心拍など)をデータとして取ることによって、人間や動物の心理状態を明らかにしようとするものです。

臨床心理学を勉強なさっているということですが、No.2さんがおっしゃっているように、統合失調症や躁うつ病などの精神疾患では、脳やその神経細胞の機能異常が原因(の一部)だと考えられるようになってきています。精神科医の方の本を読むと、統合失調症やうつ病などでは、脳内の神経伝達機構を修正する投薬の療法とカウンセリングの両方を組み合わせて治療を行なうようになってきているとか。臨床心理学を学ぶ方でも生理心理学や脳に詳しくなってほしいなと願う今日この頃です。

では、CTスキャン, MRI, PET, fMRIなどの「脳機能イメージング」といわれる手法が、心理状態を解明するのに何の役に立つかについてです。

CTスキャンやMRIは、頭を切り開くことなく脳がどうなっているかを調べることができる装置です。たとえば臨床分野では、言語障害や相貌失認の患者さんが、言語が理解できていなかったり顔を覚えられないといった症状があります。その患者さんの脳を調べてみると、言語や顔を処理している脳の領域がどこなのかを調べることができるわけです。(それがわかった後にどのように患者さんを治療するか、代替装置を作るかなどについては、また別の話として割愛します)

PETやfMRIと呼ばれる装置は、脳の中の電子の反応や血液の流れを調べることで、脳のどの部分がどれだけ活動しているかをみることができます。実験の詳細は省略しますが、被験者さんに顔の画像とイスの画像を見せて、脳のある領域では顔の画像とイスの画像に反応して、別のある領域では顔の画像のみに反応したという結果が得られました。そうすると、前者の領域は「物体」に反応する領域で、後者の領域は「顔」に反応する領域である、というように、脳の情報処理の一部がわかってくるのです。

実際はまだまだ開発途上の装置も多く、上に述べたようにHAPPYな結果が得られることは、そう多くはありませんが、このような手法によって脳の情報処理、そして心のあり方の一端がわかるようになるんじゃないか、というのが意義なのではと考えています。
しかし、これが書き上がってもなんかまだ納得がいかない(笑)

教科書にはこれらの装置による研究結果はほとんど出ていないでしょうし、実際に臨床現場でも応用はまだまだだと思います、しかし研究の現場では本当に数多くの分野で利用されるようになってきていると思いますよ?

何か追加や変更等ありましたら、また。
    • good
    • 1

臨床心理学をお学びとのことですのでと、当然ご承知のことかと思われますが、従来は各種の精神疾患は、いわゆる心の病気と思われておりましたが、今日では、一部の精神疾患や、心理状態?は脳の機能異常が原因と考えられております。


脳の中の神経伝達機構に問題があると考えられており、セロトニンやノルアドレナリンなどモノアミン系の神経伝達物質のはたらきの低下や異常が原因とされています。

したがいまして、今後の心理学では、それらの器質的、生理学的な面からのアプローチが必須であることは、当然になことと思われます。
その様な面から、心理面にアプローチしていく手法が、生理心理学だと思います。

なお、参考URLに、生理心理学に関する詳細なサイトを載せておきますので、ご参照下さい。

参考URL:http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

参考資料までつけていただいてありがとうございます。とっても参考になりました!友達にも教えてあげようとおもいます!

お礼日時:2005/05/11 20:53

 俺が思いつく限りでは、人工知能の構築の分野でしょうか。


 臨床心理とは無縁の世界ですが……。

 心理学において、「プログラムの設計書として使える脳モデルの構築」は至上の命題の一つです。
 今はまだ研究者の知的好奇心を満たす役にしか立ちませんが、将来的には、脳の中を客観的に観察するときに役に立つようになると思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

脳機能マップなどモデルの構築の研究は様々な分野の人が研究をこころみてますよね。やはりどんな分野においても客観的な情報って大切ですよね。ありがとうございました(^^)

お礼日時:2005/05/11 20:50

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!