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「好きだ」は形容動詞であり、「○○が××だ」文における形容動詞の機能は、一般に「主語である事物○○の性質・状態を説明する」ことだと思います。ところが、「君が好きだ」という表現では、「好きだ」は、主語である「君」の性質・状態ではなく、「話者」の状態を説明していると思います。このような使い方は、形容動詞の本来の使い方とは異なると思います。このように「主語」ではなく、「話者」の状態を表現する形容動詞が探してみましたが、「好きだ」と「嫌いだ」以外に見つかりませんでした。この2語だけが例外的な使い方のように思われます。

それで、質問です。

質問1:形容動詞が「話者」の状態を表現している「君が好きだ」「君が嫌いだ」のような表現は、本来の形容動詞の使い方ではないのではないでしょうか?

質問2:また、「君を好きだ」の文では、形容動詞「好きだ」が目的語「君」を持っている形になりますが、形容動詞が目的語を取るというのは、文法的に間違いではないでしょうか?

A 回答 (6件)

「君が好きだ」は「私は君が好きだ」の省略形で、文章上の主語は私であり、形容動詞として用いられる「好き」の目的語が君ですね。

本来、「を」なのでしょうが、「が」の方がすっきりしているので、好きとか嫌いという形容動詞だけが例外的に助詞として、「が」を使うのでしょう。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

形容動詞が目的語を取るというのは、何となくおかしい感じがします。少なくとも、本来の形容動詞の使い方ではないと思うのですが。

補足日時:2005/10/03 12:30
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 主語は「君」ではありません。


省略されていますが「僕」です。
「僕は君が好きだ」の主語が省略された形です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/03 12:32

専門家はどのように解釈するかはわかりませんが素人として書かせていただきます。

「君が好きだ」というのは「君が(私にとって)好きな状態にある」という意味と考えれば貴方の所論に合うと思います。また君というのは目的語ではなく主語そのものではありませんか。富士山が見えるというのと変わりがないと思います。「僕はうなぎが食べたい」は正しい日本語だと思います。「僕はうなぎが食べる」はおかしいですが「僕はうなぎを食べる」というのは、うなぎを食べている僕のことを考えてしまうので少し意味が違うように思います。ひょっとして本来の(西洋の真似をするようになる前の)日本語にはいわゆる目的語がないのではないかとすら思います。「あの人はうまい字を書く」というのと「あの人は字がうまい」というのとどこか違うように思うわけです。後のほうが自然な感じがしますが目的語がないと思います。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

>「君が(私にとって)好きな状態にある」という意味と考えれば貴方の所論に合うと思います。

「私にとって」を補ったとしても、「好きだ」という状態が「君」の状態を表しているのではなく、話者(私)の状態を表していることに変わりはなく、このような形容動詞の使い方は、全く異質で他に例を見ない(「好きだ」「嫌いだ」以外)と思うのですが。「好きだ」「嫌いだ」だけが例外なのでしょうか?

>「僕はうなぎが食べたい」は正しい日本語だと思います。

私も同感です。ただ、「君が好きだ」と比較することはできないと思います。と言うのは、「食べたい」は「他動詞+助動詞」なので、目的語を取ることに不思議はありませんが、「好きだ」は形容動詞なのに目的語を取るのは、おかしい感じがします。形容動詞で目的語を取るのは、やはり、「好きだ」「嫌いだ」だけのように思うのですが。

補足日時:2005/10/03 13:09
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好きだの主語に関しては、#1,2さんのご回答でもっともだと思います。


もともと、西洋文法を日本語に押しつけてしまった結果、学校文法では説明できないものも多いと思います。形容動詞にしても、品詞として認めない学説も多くあり、外国語として日本語を教えるときは、「ナ形容詞」と呼ぶぐらいです。形容動詞の機能は、100%全員が賛同できるものにまとまっていませんので、「正しい」「間違い」を論じるには、時期尚早の感があります。

「は」「が」は主語とか、「~は(が)~だ」が、主語と述語、という教え方自体を批判する向きも多く、現在の国語教育での文法の概念が、もっと柔軟になるよう願うばかりです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/03 13:13

質問2は、確かに最初は私もそう思いました。



確信はありませんが、「君を好きだ」という場合は、
「好く」という動詞の連用形+「だ」という強調を意味する助動詞
という形になるような気もします。

この回答への補足

こんばんは、ご回答ありがとうございます。

<動詞の連用形+「だ」>と考えると、この場合もどういうわけか「好きだ」「嫌いだ」の2つしかうまくいかないように思うのですが、何故なんでしょうか?

<以下の2つはOK>(文法的に本当にOKかどうかは疑問が残りますが、慣用的にはOKみたいです)
君を好く--->君を好きだ
君を嫌う--->君を嫌いだ

<上記以外は、日本語として不自然>
君を愛する--->君を愛しだ
君を憎む--->君を憎みだ
君を好む--->君を好みだ
学校を休む--->学校を休みだ
リンゴを食べる--->リンゴを食べだ
荷物を運ぶ--->荷物を運びだ
歌を歌う--->歌を歌いだ

もう一つの問題は、「君を好きだ」の「好きだ」を<動詞の連用形+「だ」>と考えると、「好き」は体言で、「だ」は断定の「だ」ですから、本来の動詞の働きがなくなるのではないかと思います。 すなわち、「名詞Aを名詞Bだ」文になるので、「リンゴを切断だ」というような文と同じことになるのではないでしょうか?

実際の文は、文法どおり割り切れないということかも知れませんが、「好きだ」「嫌いだ」だけが、特殊な用法になっているということは、昔の若者が男女関係で、伝統的な使用方法からはみ出して使い始めたものが、そのまま定着したのではないかと思ったりします。現代の「萌え!」のように。

補足日時:2005/10/03 22:30
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一応、「好き」「嫌い」以外にも


「彼が気の毒だ」とか
「国語が得意だ」とかありますね。

形容詞では
「水が欲しい」
「彼女が恋しい」などなど。

で、今の一般的な文法では品詞という概念ははっきりいって言葉の活用を区別するだけのものに過ぎないんですよ。
終止形がウ段で終わるなら動詞、終止形が「い」で終わるなら形容詞、連体形が「な」で終わるなら形容動詞。
品詞の区別は活用という言葉の外見的特長のみによって行われており、意味という内面的特徴は一切関与していないことに注意する必要があります。
ところが、ある言葉が「目的語」と取るかどうかというのはその言葉の意味によって変わってくるわけです。

動詞には、自動詞と他動詞という大まかな分類があって、それぞれの動詞が目的語を取るかどうかという意味的な観点からも分類がなされます。
ところが形容詞や形容動詞には、目的語を取るかという観点での区別がなく、すべて一まとめにされてしまっています。
しかしだからといって「全ての形容(動)詞は目的語を取らない」と決め付けるわけには行かないでしょう。
たとえ「他形容(動)詞」が「自形容(動)詞」よりはるかに少なくても、形容(動)詞として日本語の一部をなしていることに変わりはないのです。(か行変格活用の動詞はたった一つしかありませんが、一人前の動詞として認められています)

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

あっ! あるんですね!

「彼が気の毒だ」については、気の毒なのは「話者」でなく「彼」ですから、これは、「哀れだ」などの普通の形容動詞の使い方と同じだと思いますが、「国語が得意だ」の方は、確かに、得意なのは「国語」でなく「話者」ですね。

ということで、「話者」の状態を表す形容動詞は「好きだ」「嫌いだ」以外にもあることがわかりました。

そうすると、残る疑問は、「好きだ」「嫌いだ」以外に、目的語を取る形容動詞はあるのでしょうか?

補足日時:2005/10/03 22:51
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