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 私は日本語を勉強中の中国人です。ある敬語の表現についてお伺いします。「~して頂けないものでしょうか」はどのような時に使うでしょうか。私は「~して頂けないでしょうか」ぐらいしか出来ないので、「~して頂けないものでしょうか」の使い方が分かりません。恐れ入りますが、教えて頂けないでしょうか。よろしければ、質問文の不自然な部分の添削もお願い致します。

A 回答 (6件)

ひょっとすると、これまでの回答が三者三様で、どれが正しいのかといぶかしく思っているのかもしれません。


それで、重なることもありますが、私も回答をすれば方向性が見えてくると思い、回答します。

「~して頂けないでしょうか」と「~して頂けないものでしょうか」のどちらが丁寧であるか、ということは、私は差はないと思います。また、どちらがより謙遜している表現か、ということで言っても差はないと思います。

「~して頂けないでしょうか」は、もちろん「お願い」の表現です。
形から見ると、「頂ける」か「頂けない」かを問うているのですが、これは相手がするかしないかを聞いています。つまり、相手の意思を聞いている表現だということです。

「~して頂けない『もの』でしょうか」も「お願い」なのは同じですが、
こちらは、形から見ると、「頂ける『もの』」か「頂けない『もの』」かを問うています。この場合の「もの」は、お願いする内容をさしています。

例えば、
「車内に熱気がこもっておりますので、窓の近くのお客様は、窓を開けて頂けないでしょうか。」
と言うのは、(初夏のなどに)電車の車掌が車内放送で言いそうな表現です。
これは、「お願い」ですが、「するかしないか」を問うている形です。(相手の意思を聞いている。)

もし、
「車内に熱気がこもっておりますので、窓の近くのお客様は、窓を開けて頂けない『もの』でしょうか。」
と言えば、これは相手の意思を聞いているのではなく、「窓を開ける」という行為そのものを問題にしています。
つまり、
「窓を開けるということが、すぐに協力してくれるような たやすいことなのか、それとも拒否するほど大変なことなのか」
を聞いています。

相手の意思を聞くとは、相手の意思を尊重することです。
たとえ行うのにたやすいことであっても、拒否する自由を与えるのが相手の意思を尊重するということです。

逆に、「窓を開ける」という行為そのものを問題にするということがどういうことかを考えてみましょう。
当然、「拒否するほど大変なことだ」というような答えを望んでこの問いを発してはいないのです。
「行うのはたやすいです。」というような答えをすることを前提に問いを発するのです。(「お願い」ですから普通はそういう問答はしませんが、もし、相手が答えるとすれば、ですよ。)
つまり、
「拒否するほどたいへんなことじゃないでしょ。だったら協力してよ。」
という、詰問調の押し付けがましいお願いになります。


他の例:
「3000円貸して頂けないでしょうか。」:相手に拒否する自由を与えている。
「3000円貸して頂けないものでしょうか。」:"3000円くらいなら貸せるだろう(なんで貸してくれないんだ)。"という気持ち。


基本的には、「~して頂けない『もの』でしょうか」は乱用しないほうがいいです。
しかし、(相手がいやと言いそうだが)どうしてもしてほしい(無理なことをお願いする)場合にはこの表現のほうがふさわしいですし、「しないのはおかしい」と責めるときにもこの表現を使います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。「~して頂けないものでしょうか」はとても難しいですが、方向性が見えてきました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/24 22:50

「~して頂けないでしょうか」が、「~して頂きたい」という希望・要望を表していることはご存知の通りです。



「形容名詞」の「もの」は(1)『普通』『当然』(2)『関係』『わけ』『道理』(3)『感嘆』(4)『希望』(5)『感情を込めて理由を述べる』などの表現に使用されます。

冒頭に記しました二つの文章は要望・希望を表現しています。この希望・要望を表す文書に、同じく『希望』を表現するときに使う形容名詞「もの」を付加したのが、【~して頂けないものでしょうか】であり、【~して頂きたいものです】なのです。

たとえば「行きたいんだ」という表現に、「行きたいんだもの」と「もの」を付加する言い方がありますね。この場合の「もの」は、上の(5)『感情を込めて理由を述べる』使い方になります。
通常は「行きたいんだもの」は、「行きたいんだもん」とも発音します。

さらに、「親の言うことは聞くものだ」という表現の「もの」は(1)『当然』『普通』を表す使い方なのです。

「もの」何にも意識しないで使っているようでも奥の深い言葉ですね。

次に質問文の添削です。

>私は日本語を勉強中の中国人です。
☆この表現・・・嬉しいです。

>ある敬語の表現についてお伺いします。
☆確かに数ある敬語の中の「ある」敬語についての質問ですが、ここは、「ある」を省いて「敬語についてお伺いいたします」で良いと思います。
☆「ある」というのは、「○○」と具体的には示さずに存在だけをにおわせて物事に言及するときに使用するものなのです。したがって、すぐ次の行に具体的に「して頂けないでしょうか」という例が出てくる場合は使わないほうが良いと思います。

>私は「~して頂けないでしょうか」ぐらいしか出来ないので、
☆私は「~して頂けないでしょうか」くらいしか知らないので、
☆私は「~して頂けないでしょうか」くらいしか使ったことがないため、

いつも日本語に対する勉強の姿勢が伝わってくる質問ばかりで感服しています。頑張ってください。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 ご親切に指摘していただき誠にありがとうございます。「もの」は確かに奥深い言葉遣いなんですね。また、質問文の添削をしていただきとても感謝しております。今後はこのような間違いを繰り返さないように気をつけます。
 応援していただき本当にありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!

お礼日時:2006/01/26 14:57

こんにちは。

熱心な日本語学習,敬服します。

質問文の言葉遣いはほとんどカンペキです。
あえて重箱の隅をつつけば…

>「~して頂けないものでしょうか」はどのような時に使うでしょうか。
・「~して頂けないものでしょうか」はどのような時に使う『の』でしょうか。
のほうが,自然かな,と思います。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご親切に指摘していただき誠にありがとうございます。非常に嬉しいです。同じ間違いをしないよう気をつけます。
 本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

お礼日時:2006/01/24 23:43


すでに他の回答者さんもおっしゃっているように、「~して頂けないものでしょうか」は【一応、丁寧な懇願表現】と言えるでしょう。


ただ、これは使い所の難しい表現です。私としては、あまりお勧めできる表現ではありません。
なぜなら、これは【極端な謙譲表現】でもあると思うからです。
自らに対する必要以上の卑下を表わし、また、相手に対する侮蔑や非難にもつながりかねない言葉だと感じています。
相手にとって特別負担にならないようなことを頼む場合に、この言い回しを使うと「慇懃無礼」ということで、却って失礼になります。
皮肉を言いたい場合など、失礼を承知でわざとこのような言い方をする場合も案外多いのです。


例えば、ある建物の狭い出口の前で、人が立って外の様子を見ているとします。
awayuki_chさんは、建物から出ようと出口に向かいましたが、その人が邪魔になって出られません。
その人は背後のawayuki_chさんに気付いている様子はありません。
このような場合は「恐れ入りますが通して頂けないでしょうか」という表現の方が良いでしょう、ということです。
ここで「恐れ入りますが通して頂けないものでしょうか」と【丁寧にお願いする】のは、次のような意味になります。

『入口の前に立ち止まっていたら、通行の邪魔になるという単純な理屈が理解できないようですね。
そういう理屈も理解できないのですから、私が通してください、と普通に頼んでも「正当なお願い」とは受け止めてもらえない可能性がありそうです。
そこで、懇願させていただきます。どうぞお願いですから、その場所を空けて私が外へ出られるように取り計らっていただけないでしょうか。』

つまり、相手の状況判断能力を過小評価して、相手に納得して行動してもらうためには丁寧な表現を使わなければならない、という気持ちを表現することになります。
その目的は、相手に対する【非難】であり【侮蔑】ということになるでしょう。

もうひとつ例を挙げておきます。
・日本語を教えてくれている先生の言うことが良く理解できない場合。
「もう少しわかりやすく教えていただけないものでしょうか。」などと絶対に言ってはいけない、ということです。
「丁寧にお願いしている」ことにはなりません。
『あなたは日本語の教師でありながら、生徒が理解し易いような教え方ができないようですね。
まあ無理かもしれませんが、そこを何とか努力して、わかりやすい説明をしていただけませんか』という意味になってしまいます。


ですから、この表現は「相手にとって本当に難しいこと」を【無理にお願いする場合】だけに限って正しい使い方ができるように思います。
ただ、その場合であっても「相手の受け取り方」という問題が残ります。
つまり、自分は本当に懇願したつもりでも、相手にとっては必要以上の謙譲と受け取られてしまう場合もあるだろう、ということです。
そういう意味で、先にも述べたようにこの表現を使うことはやはりお勧めできない、というのが私の考えです。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。極端な謙譲表現でもあることを心がけます。具体的な場面を列挙していただきとても理解しやすいと思います。納得できました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/23 13:23

 がんばっていらっしゃいますね。


 最初に申し上げますと、「質問文の不自然な部分」は、すでに全くございません。日本人の若者より、美しい言葉であるくらいです。

 さて、
「~して頂けないでしょうか」 と、
「~して頂けないものでしょうか」 との違いですが、少ししか違いません。

 具体的には、次のとおりです。

・「~して頂けないでしょうか」
 英語で言えば、「Please do ~ .」ですね。
 丁寧な依頼文ですが、「どうしても~を行ってください。」という感じがあります。言われた相手から見れば、「丁寧だけど、強い言い方だな。」と、思うでしょう。
 もちろん、日常会話として不適切ではありません。かなり丁寧な表現です。ただし、「相手の気持ちを重視している」とまでは言えません。
 
・「~して頂けないものでしょうか」
 英語で言えば、「please do ~ ,if you can.」ですね。
 非常に丁寧な依頼文であり、「もしもあなたがそうしてくださる余裕があるならば」という感じを含んでおり、「相手の気持ちを重視している」と言えます。
 普通の日本人であれば、このような懇願に近い表現を使われては「いや、そんなことは出来ない!」などと断るような薄情なことは出来ないでしょう。

 なお、文法上の使い方としては、両方とも、同じ使い方です。
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この回答へのお礼

 いつもお世話になっております。
 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。違いが良く分かりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/23 13:12

「~してもらえないものか」


「~していただけないものでしょうか」
の「もの」は、形容名詞で、感嘆・希望の意を
表わす言葉です。

つまりこの場合は、「~していただけないでしょうか」
という言葉に、一層「希望」の意を加えているわけです。
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。一層「希望」の意を加えているわけなのですね。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/23 13:05

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