父が去年11月に癌と診断されました。
手術前の検査では、大きさは8mm、5層あるうちの1層目で早期だから内視鏡で大丈夫とのこと。
12月に内視鏡での手術を受けました。
ところが、実際に手術を受け、術後の検査をしたところ、切り取った部分から細い根っこのようなものが伸びていたと言われました。
そして、それはリンパ管に浸潤しているとのこと。他に転移はないそうです。
肉眼では見えないくらいで、医師によっては見逃すほどの小さなものだそうですが、この先どうなるか分からないので、2月に胃の3分の2を切除することになりました。
ちなみに癌の場所は幽門側です。
そこで質問です。
癌のステージはIaと言われましたが、リンパ管に浸潤しているのに、Iaということはあるのでしょうか?
色々と調べてみたところ、リンパ節への転移のことは記載されているのですが、リンパ管の浸潤とは違うのでしょうか?
調べれば調べるほど、Iaというのが信じられなくなります。
胃の層とリンパ管の位置関係が分からず、
『リンパ管に浸潤しているということは、もっと深いのでは?もしかしたら、胃の外側に出てしまったのか?』と悪いことばかり考えてしまいます。
主治医は、今切っておけばほぼ100%大丈夫だと言ってくれていますが、
『リンパ管に浸潤しているのに本当に大丈夫なの?一回目の手術の時も大丈夫と言っていたのに大丈夫じゃなかったし…』といまいち信用できません。
私は、主治医に会ったことがなく全て父から聞いてるので、父が心配させないよう大丈夫だと言っているだけかもしれませんが。
父自身は、主治医を信頼してるので、全てお任せするとのこと。
本当は、主治医に直接話を聞きたかったのですが、遠方で乳飲み子を抱えている私に気遣ってか、両親は来なくていいの一点張り。
質問等を箇条書きにして両親に託したのですが、
ステージ:Ia、リンパ管に浸潤、他転移なし
だけで、補足がありません。
リンパ管が分かるような断面図をお願いしたつもりだったのですが、胃と癌の場所を描かれていただけでした。
間に両親が入っているので、意思の疎通がうまくいかず、こんなことなら行っておけばよかったとかなり後悔しています。
上記の質問に限らず、胃癌に関して何でもいいので情報をいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
大変ご心配のこととお察しします。
胃癌のステージ分類についてですが、
>癌のステージはIaと言われましたが、リンパ管に浸潤しているのに、Iaということはあるのでしょうか?
癌によってステージ分類の仕方は異なります。胃癌の場合、原発巣が粘膜下層までにとどまっていればリンパ節転移があっても早期癌(ステージ0)となります。お父様の場合、術前検査ではステージ0であったものが切除標本の検索によりIAと術後の診断となったということになります。
胃癌のステージIAはリンパ節転移なし(N0)、浸潤度が粘膜下層まで(T1)となります。リンパ管浸潤というのは顕微鏡的に粘膜下層にあるリンパ管に浸潤が見られたということだと思います。この場合、治療法は胃の2/3の切除と一部のリンパ節郭清(リンパ節を取る)という手術がとなることが一般的です。
>『リンパ管に浸潤しているということは、もっと深いのでは?もしかしたら、胃の外側に出てしまったのか?』と悪いことばかり考えてしまいます。
ご心配になるのももっともですね。ですが、胃の外側まで癌がはみ出していることは考えにくいです。もしそうであれば内視鏡による術前検査の時点でわかります。ここで言うリンパ管浸潤というのは胃の壁(粘膜下層)にあるリンパ管に浸潤しているのであって、胃の外にあるリンパ管に浸潤しているわけではありません。(リンパ管は胃の壁の中にも亜存在します)
>リンパ管が分かるような断面図をお願いしたつもりだったのですが、胃と癌の場所を描かれていただけでした。
医師にとっての「リンパ管」の意味は上述の通りだと思います。akky81さんが抱いておられるイメージとは異なっており、医師の説明不足ですね。確かに間に他者が入ると医療現場でのコミュニケーションは難しいものです。
>主治医は、今切っておけばほぼ100%大丈夫だと言ってくれていますが、
akky81さんが一度お父様とご一緒に主治医から説明を受けるべきだと思います。ほぼ100%というのは数字的にそれほど間違ってはいませんが、「大丈夫」という言葉のニュアンスはいろいろです。ここをしっかり説明を受けるべきです。患者側にしてみれば「ほぼ100%大丈夫」=「再発の心配なし」でしょうし、医療統計学的には「その病院の術後5年生存率(統計的に治療成績を評価する時に使う値)がほぼ100%」という意味かもしれません。
私は最新の胃癌の治療成績には詳しくありませんが、ステージIAで根治的な外科手術がなされた場合の5年生存率は95%くらいあると記憶しています。(誤解を招かないために、5年生存率はあくまでも統計上、患者追跡期間のひとつの目安であって、5年しか生きられないという意味ではないことを補足しておきます。再発なくしっかり天寿を全うされる方も当然いらっしゃいます。)
とりあえず、お父様の場合、現在の診断に基づけば胃癌の中でも予後はかなり良いグループに入りますから、まずは医師としっかり意思疎通ができる体制を整え、ご家族全体でお父様をサポートできる環境を整えるようにすべきです。お父様の一日も早いご回復をお祈りします。
No.5
- 回答日時:
胃癌は手術治療が確立されている為、粘膜下層にとどまっていれば、リンパ節転移の有無にかかわらず、早期癌に区分されます。
早期癌は、手術すれば根治ということであり、ANo.1にもあるように、成績が非常に良いです(癌以外で死ぬ確率も含めて5年生存率が95%以上です)。リンパ管浸潤は「胃癌の取り扱い規約」というルールブックでは「ly」と表現されています。リンパ管浸潤があるとやはりリンパ節転移しやすいのは確かです。このリンパ管浸潤の程度はリンパ節転移のしやすさの目安ではありますが、胃癌のステージにはまったく影響しません。
胃癌の定型的な手術では、リンパ管の行き着く先のリンパ節をきれいに切除してしまうので、結果的に癌を取りきってしまうことになります。胃癌の早期癌がリンパ節転移を問わない理由の一つです。
今回のことで懲りたと思いますが、医者からの説明を間接的に聞いてもまったく何も分からないと思います。実際にはきちんとした説明があったのかもしれませんが、やはり説明の現場に立たないと話が見えないですよね。
分かりやすい回答ありがとうございます。
リンパ管浸潤がステージに影響しないとのことで、父から聞いた医師の説明が納得できました。
リンパ管浸潤とリンパ節転移のことも、とても分かりやすかったです。
ご指摘のとおり、説明には私が行けばよかったと思います。
ただ、そうすると、子供を一緒に連れて行くか、母に預かってもらうかしか考えられず、どちらにしても迷惑がかかるので断念してしまいました。
今度の説明は、外科の担当医から手術前にあるみたいなので、両親とよく相談して、迷惑でなければ行きたいと思っています。
No.4
- 回答日時:
早期胃癌で3ヶ月前に胃を3分の2摘出した者です。
>胃癌に関して何でもいいので情報をいただけたら・・・
と書かれていたので個人的な意見ですが。。
私は「早期で3分の2摘出すれば治る」この言葉以外は説明を聞きたいとも思いませんでした。
自覚症状などなかったので、手術前にネット等で調べようと思えばいくらでも調べられたのですが、恐くて一切調べませんでした。
TVで癌保険や癌に関した映画やドラマを見るのも嫌でした。
患者であるお父様を通してお医者様から色々聞かれてるようですが、ひょっとしたらお父様はとても辛い思いをされてるかも知れません。
ご家族がフォローしてあげるのはとても大切なことだと思いますが、お父様に精神的な負担を与えないよう、事情を話せば電話でも直接説明を聞けるのではないでしょうか。
癌の告知をされた時、私自身はオロオロしてましたが、カミさんは入院に必要な物や、退院後の食事に関する本などをテキパキそろえてくれました。
おかげさまで、現在はほぼ普通食に戻り、禁煙したせいか術前よりも太ってしまいました。
胃が3分の1になったのだから、青春時代のようにスマートになれると思ってたのに。。。これだけは残念(笑)
手術後2週間弱で退院できると思います。
無事に手術が終わることをお祈りしています。
お返事ありがとうございます。
経験者様からのお言葉は心強く感じます。
現在は、ほぼ普通食に戻られたとのこと。父も早くそうなって欲しいと思います。
父も、一度目の手術から禁煙していますので、どんどん太ってきています。
切除したからといって、痩せるわけではないのですね。糖尿病の心配もあるので、多少痩せて欲しかったのですが。
癌の告知の時は、父が一人で聞きに行ったとのこと。
主治医は、母が来ていないことに驚いてたそうです。
うちは母のほうが取り乱していて、電話口でも泣いているのが分かるくらいでした。
私達に心配をかけまいと、父は気丈に振舞っていますが、やはり内心は不安だと思います。
父の前で、なるべく癌の話はしないように気をつけようと思いました。
優しいお言葉ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
正直いいまして、なぜそんなにステージにこだわれるのかが理解できません。
大事なのは治療法です。現段階で治療法の選択としては、まず手術が必要な状態というのは理解されていると思います。次に、手術の前に化学療法が必要かどうかの選択があります。現在の評価としておそらくT1、SMで遠隔転移が見つかっていないので胃の周囲のリンパ節にCTで見えない転移があってもステージはIIです。ならば、術前化学療法は必要がない状況でしょう。
ステージの解釈の違いで治療法が違うのならともかく本症例では術前の化学療法が不要という点で大部分の人の意見が一致すると思いますのでこだわる必要がないと思うのですが??
この回答への補足
疑問に思っていたことは、『リンパ管への浸潤ってどういうこと』だったのですが、そこから『リンパ管へ浸潤してるって、とても大変なことではないの?なのに、Iaってありえるの?』と思ってしまい、いつの間にかステージにこだわるような質問になってしまいました。
質問が分かりにくくて申し訳ありませんでした。
早速のご回答ありがとうございました。
現状がどうなってるかを気にするあまり、治療法についてはほとんど考えていませんでした。
とても参考になりました。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
すみません。
No.1で一部間違いに気付きました。胃癌の場合、原発巣が粘膜下層までにとどまっていればリンパ節転移があっても早期癌(ステージ0)となります。お父様の場合、術前検査ではステージ0であったものが切除標本の検索によりIAと術後の診断となったということになります。
ステージ0という表現はしません。術前からステージIAです。ステージ分類とは別に肉眼的分類というのがあって、粘膜内にとどまるもので、軽度の隆起や陥凹病変を0型と分類します。これが早期胃癌になります。
お父様の場合は術前検査で、ステージIAのなかでも癌の浸潤度がもっとも浅い粘膜層にとどまるものと判断されたためEMRという内視鏡的切除術が選択されました。(これはIAで粘膜内にとどまる胃癌の標準的な治療法です)それが切除標本の検索でさらにもう一段階深い粘膜下層への浸潤を認めたため幽門側切除術が追加されることになったと考えられます。
また、最初に申し上げましたとおり、粘膜下層までにとどまっていればリンパ節転移の有無を問わず早期胃癌となることには変わりありません。ステージ分類でいうIAは早期胃癌になります。
大変申し訳ありませんでした。
とても丁寧なご回答ありがとうございました。
おかげ様で、リンパ管の浸潤がどういったことかよく理解できました。このことがずっと疑問だったのです。
一度目の手術の時から「かなりの早期だから大丈夫」だと言われていたのに、手術を受けたら違っていたので、とてもショックでした。
なので、今回は、良いところも悪いところもきちんと知っておきたいと思って。
親は、私達に心配をかけまいと、良いことばかりしか言わないみたいです。(実際、一度目は軽く考えてたみたいですが)
当初は、癌のことも内緒にするつもりだったようです。私は、ちょっとでも両親の役に立ちたいのですが…。
これから、できる範囲内で両親をサポートしていきたいと思います。
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