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鈴木修次の『日本漢語と中国』というやや古い本に、「義務」は日本産(「産」とはいっても論語の雍也篇に基づく)らしきことが書いてありますが、一方で、箕作麟祥の伝記(1907刊)に「支那語の万国公法・・・オブリゲーションを訳してありしより取」ったという回想があります。法政用語として最初に広まったのは日本においてのようですが、現在では日中どちらで誕生した訳語と認識されているのですか。

A 回答 (1件)

箕作麟祥が、支那訳の「万国公法」の中に、ライトとオブリゲーションという語を「権利義務」と訳していたので、それを取ったということには、間違いがないようです。



下のURLにも、以下のように書かれていますし、他の本やURLにも出ています。

「法学書としては、米人|丁〓良《マルチン》の漢訳、『万国公法』が、もつとも多くわが邦人に読まれたり。これは、ただ法学に限らず、すべての漢訳本中、わが維新の創造に役立ちしものの中の白眉なり。明治の法典翻訳の大家箕作麟祥も、かつて、「わが法津の術語中、権利だの義務だのといふ語は、支那訳の『万国公法』から、それをぬきましたので……」と演説せらる。」
http://kokugosi.seesaa.net/article/2842551.html

>現在では日中どちらで誕生した訳語と認識されているのですか。

箕作麟祥は「我輩が作ったのではない、しかし盗んだのでもない、そこから取ったのだ。」と言っているようです。
【誕生は中国なんでしょうけれども、育てたのは日本】 ということでいかがでしょうか。
このことに関して、世間相場がどうなのか聞いたことはありませんし、日中の識者が、領土問題のように、帰属権を争っているということも聞きません。

明治以降多くの和製漢語が日本で作られ、中国に逆輸入されています。
「中華人民共和国」の「人民共和国」は和製漢語ということのようです。
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この回答へのお礼

育ての親ですね、日本は。どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/07/07 00:21

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