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人体の遺伝子操作についていろんな情報があるのですが現在または近い将来どの位の事が可能なのでしょうか?よくある疑問に知能をあげる、運動能力をあげる、容姿を良くするなどがあります。個人的には脳みそを大きくするまたは老化を防ぐ、筋肉をつきやすくする、髪の毛を生やす又は質を変えるは可能な気がします。逆に筋肉の質、肌または髪の色は民族的に変えられない気もします。技術的にはできるが人体実験をしていないのでやられていなだけのような気がします。また胎子の状態ではかなりの確率で捜査できるという情報があるのですが成人ではどの位の事が出来るのでしょうか?昨年から凄く気になっていますのでよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは。


#2です。回答をお読み頂き、ありがとうございます。

>調べて来た結果倫理的な問題もよくいわれていますがこの先どの位身近な技術になるのでしょうか?

はい、「遺伝子組み換え食品」というのがありますよね。即ち、こちらは既に「現実」ということです。何故かと申しますと、遺伝子の機能制御よりも遺伝子組み換えの方が技術的に遥かに簡単だからですね。

現在、ヒトの遺伝子はおおよそ2万数千種類と考えられています。
青い瞳、二重目蓋、お酒に強い、といったこのような体質はそれぞれがひとつひとつの遺伝子に対応します。
「ディザイン・ベイビー」の話しでゆきますと、このような遺伝子を繋ぎ合わせてやれば「青い瞳の二重目蓋でお酒に強い赤ちゃん」が作れます。このようなものはDNAとして細胞の核に納められています。このDNAを「ひとつの遺伝子単位」で切り離し、再び繋ぎ合わせるというのが「遺伝子組み換え技術」ですね。そして、この組み替えたDNAを受精卵に戻し、母体の子宮に着巣させるのが「遺伝子組み換え」、全く同じDNA情報を使うのが「クローン」であり、どちらも今現実に存在します。
従いまして、何れヒトゲノム2万数千種類の機能が全て解明されますならば、ほとんどが可能といいますよりは、「原理的には作れないものはない」ということになります。そして、実際にできるようになってしまいましたので、ここから先はやってはいけません、という線引きが必要になりました。

「光る納豆」というのをご存知でしょうか。
これは納豆菌に発光生物の遺伝子を組み込んだものです。美味いかどうかは分かりませんが、糸はちゃんと引くそうです。暗闇でひかりますので、夜食には良いのではないでしょうか(何のこっちゃ!)。
これがどういうことかと申しますと、つまり、「光る人間」もまた可能であるということです。ですが、このように人間にない遺伝子を組み込んでしまいますと、そのひとは遺伝的に人間ではないということになってしまいます。これは相当にヤバイことですよね。
更に、そんな遺伝子を継ぎ接ぎした赤ちゃんが無事に生まれてくるのでしょうか。そのひとは寿命を全うすることができるのでしょうか。何か病気になったりしないのでしょうか。分かりませんよね、動物以外では試したことがないんです。作るか作らないかは別としましても、分からないことは研究をしてはっきりとさせなければならないのですが、研究そのものにもきっちりと制約があります。

>確かに運動能力を高める、知能をあげる等特殊能力を操作する事に関しては反対ですが病気を治す事には賛成です。

そうですね。
これでまあ遺伝子組み換えを行えば病気にならないディザイン・ベイビーを作るのは可能な技術ということになるわけですが、これではまるで人間のキメラですから、現実的には問題が多過ぎますよね。
では、受精卵による組み換えを行わず、親から譲り受けた遺伝的体質を生まれた後でコントロールするといのはたいへん困難なことです。例えば、父母から二種類の遺伝子を受け継いでおり、父親の黒い瞳で生まれたものを途中から母親の青い瞳に切り替える、もしこれができますならば、たいへん多くの遺伝病を治療するとも可能なのですが、そのような技術はまだ影も形もありません。
では、「生後改造」と言えるものとなりますと、様々な「遺伝子疾患」の診断ができるようになってからはレトロウィルスなどを使った「遺伝子治療」というのが盛んに研究されています。ですが、これはウィルスを使って正しいDAN情報を破損遺伝子に運ばせるというものなのですが、成功例はまだ数えるほどしかないらしいです。

そして、このような遺伝子疾患の他に、視覚障害・聴覚障害・言語障害など、世の中には様々な「遺伝障害」があります。これは昔から遺伝であることが分かっているのですが、ほとんどのひとが諦めています。
私の中学時代の友人はお父さんが障害者でした。その友人も遺伝子を受け継いでいるかも知れないことは覚悟していましたし、奥さんもそれを承知で結婚しました。で、上の女の子は大丈夫だったのですが、下の男の子に障害が出てしまいました。仲の良かった友達なので、気の毒で仕方がありません。
「試験官ベイビー」というのが論議されてからかれこれ30年が経ちます。子供を望み、その技術を必要とする夫婦はたくさんいました。そして、現在では「体外受精」はほぼ社会に受け入れられています。
ディザイン・ベイビーというのではなく、DNAは全て元々の両親のもので、障害遺伝子だけ切り離してそっと母親の子宮に戻す、これは、絶対にやってはいけないことなのでしょうか。また、遺伝子診断の技術が上がってきましたから、「障害を持つ受精卵を間引く」というのは、果たしてやってできないことではありません。ただ、これはちょっとどうなんでしょうか。
技術的にはほぼ可能な状態に達していますが、やはり安全性と倫理が問われます。遺伝子疾患に対する理解はだいぶ深まってきましたが、私の友人のような遺伝障害も含めて世の中の論議をもっと進めてもらいたいです。

>後難しいのが遺伝子操作を使った整形的なことだと思います。

その通りですね。
瞳の色や肌の色といいますのはひとつの遺伝子の働きなのですが、背が高い、あるいはスタイルが良いといいますのは複数の遺伝子による「多因子遺伝」です。ひとつの機能も制御できないところへきて、複数ではバランスも調整しなければなりません。例えば、#1さんも書いておられますが、仮に脳を大きくする遺伝子があったとしましても、この場合は頭蓋骨を大きくする遺伝子も一緒に操作しなければとんでもないことになってしまいます。では、親からもらった様々な遺伝子が何故、我々の身体の中で喧嘩をせずに整然と働いているのかといいますと、そのメカニズムはまだほとんど解明されていません。ですから、遺伝子組み換えなどの「生前改造」とは違い、このようなちょっと総合的な「生後改善」となりますと技術的な見込みは全くない状態なのではないかと思います。

>たまに遺伝子操作でAGAを治す考えがありますがこちらはいいような気がします。

賛成です。
AGAって、男性のあれのことですよね。
こちらは人体改造ではなく、飽くまで「機能回復」なのですから、倫理的な問題はそれほどないと思います。ただ、調べてはいないのですが、もしかしたらAGAって「多因子」かも分からないですね。

>ただ整形で美人になった方もおられるのである程度のところはいいような気もします。

その点は私も良いと思います。
整形美容や豊胸手術を施して有意義な人生を送りたい、これはそのひとの権利だと思います。
ただ、
「ママは美人なのに、どうして私は団子鼻なの?」
「君の学生時代の写真、胸がペチャンコじゃないか!」
裏切られたという意味では旦那さんや娘さんは被害者です。
整形美容は遺伝しませんので、そのひと一代限りであり、個人の自由です。ですが、技術的にはまだぜんぜん無理ですけど、仮にできるとしましたら、美容のために遺伝子改造を行うというのは、果たして親の好みを生まれて来る子供に押し付けるということですから、こっちの辺りが返って問題になるのではないかと思います。
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この回答へのお礼

色々な情報本当にありがとうございました。色々な問題もあるようですが個人的には100%安全であれば人を幸せにできる事が多いと思いますのでもっともっと技術が進歩してほしいです。

お礼日時:2009/03/31 23:43

#2さんは現時点であらゆることが可能と仰っていますが、正直?という印象ですね



あと、遺伝子操作は危険が伴う(技術的また、遺伝子操作による影響が完全に解明されていないetc)のでその点でもなかなか人間への適用は難しいでしょうね
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こんにちは。


現時点で既にあらゆることが可能です。

遺伝子操作にはふたつのやり方があります。
「遺伝子を組み替える」
「遺伝子の働きを操作する」
このうち、「遺伝子の組み換え」は受精卵の状態でなければできません。ですから、成体でも胎児でも、身体ができてしまった後では不可能です。
遺伝子の操作といいますのは、その働きをコントロールするということです。こちらは生まれた後でもできます。例えば、遺伝病の因子があるとしますならばその機能を抑制して発病しないようにするといったことです。ですが、青い瞳になりたいとしましても、持っていない機能を発生させることができません。後から組み込むということはできませんので、この場合は両親のどちらかからその遺伝子を受け継いでいなければなりません。

その遺伝子の機能が分かっているならば、現時点で何でもできます。
青い瞳に黒い髪、二重目蓋にモデル体型、受精卵の状態でしたら全て親の好みで決めることができます。このようなものを「ディザイン・ベイビー」といいます。
実験をしてはいけないという取り決めはありますが、民族が肌の色を変えてはいけないという法律はありません。それは民族の自由です。ですが、そんなことをしても何の意味もないという話ですよね。
頭の良い子を作って東大に合格させる。
運動能力を高めて100mの記録を破る。
人類にとって何のメリットもないです。
将来、人間が宇宙の果てで暮らさなければならなくなったとか、あるいは治療方法のない伝染病で世界中が危なくなってしまった、必要になるとすればそんなときくらいだと思います。
因みに動物の遺伝子操作でしたら、良質な肉や、またその動物からしか採ることのできない高価な医薬品を産出するという目的があります。大腸菌からはインスリン、クローンですが、ドリー羊は「αラクト・アルブミン」といい、このお乳がたくさんあれば未熟児の命を救うことができます。ですから、決してデタラメな研究をやっているというわけではないんですね。

白人が肌の色を変えれば皮膚ガンを予防することができるかも知れません。人間にとって病気を治すというのはありがたいですが、能力を変えるというのは、果たしてどんなものでしょうか。スーパーマンの出番がなくなる代わりに、世界中の女性がみんなスーパー・モデルになってしまいます。
現時点でもほぼ全て可能ですが、人体に用いることはほとんどの国で禁止されており、研究にも制限があります。我々は何故、生物としてここで暮らしているのか、人類はまだその理由を知らされていません。ですから、理由も知らずに適当なことをやってしまいますと何が起こるか分かりません。このようなことに責任を執れるのは神様だけであり、人類はまだその足元にも達していないですね。

この回答への補足

大体の事が既にできるというのには正直びっくりしました。調べて来た結果倫理的な問題もよくいわれていますがこの先どの位身近な技術になるのでしょうか?確かに運動能力を高める、知能をあげる等特殊能力を操作する事に関しては反対ですが病気を治す事には賛成です。後難しいのが遺伝子操作を使った整形的なことだと思います。たまに遺伝子操作でAGAを治す考えがありますがこちらはいいような気がします。しかし確かに女性全員がスーパーモデルになるのはどうかと思います。ただ整形で美人になった方もおられるのである程度のところはいいような気もします。話が長くなってすみません。回答者様はいろいろな事を知っておられるみたいなのでもしよろしければ今後実際行われる可能性のある事を教えていたでけますか?

補足日時:2009/03/30 18:27
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脳みその大きさは頭蓋骨の大きさによって決まるので脳みそを大きくするのは厳しいかと



あと、髪の色は毛根が作るメラニン量によって決まるのである程度はできるかもしれません



ちなみに、成体における遺伝子操作(遺伝子治療以外、遺伝子治療でも例は少ない)はマウスなどでも成功したという話をあまり聞いたことがないので、人体実験ができるかどうか以前の問題だと思います

遺伝子導入技術or遺伝学は未だに未熟な分野です
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この回答へのお礼

ありがとうございました。遺伝子導入技術がどの位身近になるか楽しみです。

お礼日時:2009/03/30 18:21

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