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エディプスコンプレックスについて質問です。男幼児が異性の親(母親)に性的な感情を抱くようになり、同姓の親(父親)を邪魔な存在だとして恨むようになる。しかし父親には敵わないので、それを乗り越えて、父親を尊敬する精神に変化していき、自我形成がなされていく。 といいますが、これというのは母子家庭で育った子はその父性(男らしさみたいなもの?)を獲得するチャンスがなくなってしまうということですか?色々呼んでみると、この同姓の親というのは必ずしも生物学的な親じゃなくてもよく近所のおじさんとかでもなりえるとかありますが、そのような父親像を演じてくれる男性が全くいない環境で育った男児は、男性像(情熱、厳愛)などを獲得できずに成長してしまうのでしょうか?もしそうだとしたら、もうどうすることもできないのでしょうか?
もしどなたかご意見頂ければ幸いです。

A 回答 (3件)

こんにちは、



エディプス・コンプレックスを余りに枠にはめて考えすぎているようです。

確かに、理論的にはそうですが、現実の家庭は、(世界と歴史を見渡してみると)
千差万別、アラブ圏では、一夫多妻もあり、一夫一婦制の夫婦という制度さえ、
形を成さない国、地域、時代は、いくらでもあります。

こういった理論がある程度ピタッと当てはまる、
「夫婦が仲良くて、子どもが素直に育っている」という家庭は、ごく一部だけです。

では、「他の大部分の家庭には当てはまらない」ということではありません

エディプス・コンプレックスは、ひとつの(一例と言っても良いかもしれません)
基本的な人間の成長過程の課題を示しているのであって、
そのバリエーションのすべてを示している訳でも、示せる訳でもありません。

なので、理論の大元さえつかんでいれば、
必ずしも具体的な母親や父親が居るとか居ないとか、余り関係なく理解が可能です。

さて、父性は、言われるとおりに、現実の父親が居ないことで、
モデルとしての強い獲得は、むつかしくなるかも知れませんが、
(No.1の回答の例のように・・・)替わりに、テレビや小説の中から理想の父親像をつかむかことも出来ます、
また、兄や年上の友だち、先生、近所の男性、母の友人、親戚、多様な男性像の中から
選択し、自分の中で作り上げることも、充分に可能です。

但し、その場合、性的な乗り越えという意図や意味は、薄いかもしれませんが、
これは、元々意識しにくいものですし、フロイトの提唱した性的なエネルギー
との解釈は、余りにも一面的な見方だと思いますし、そしてまた、
性格や環境などによる、エディプス・コンプレックスの個人差はかなり大きなものです。

> もうどうすることもできないのでしょうか?

そんなことは絶対ありません、
色々な選択肢と、環境や性格によって、取る(取れる)べき成長の道があります。そして、
最終的には、父親や母親がどうであれ、自分を育てているのは自分自身だという
自覚を持つことであり。自分の言動に責任を持つのが大人に成るということだと思います。
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この回答へのお礼

説明ありがとうございます。
こういった理論がある程度ピタッと当てはまる、
「夫婦が仲良くて、子どもが素直に育っている」という家庭は、ごく一部だけです。

とはその通りですね。
最近心理学を勉強してて、’遺伝と環境の両方が人を作るってのはわかったけど、環境って選べないから結局全部運なのかい?遺伝も運だし、環境も運だし・・・・’と困惑していました。
実社会で不適合問題も起こす人も、成長段階に問題があったとかいったら、結局その人が悪いのか、そういう育て方をした周りが悪いのか。責任だれがどるんじゃい?でも誰が取っても結局困ってるのは本人だし・・・。

と色々色々考えていたら出てきた疑問でした。

ありがとうございました!

お礼日時:2009/07/31 11:40

こんにちは、



お礼をありがとうございました。
お礼を拝見して、一言(笑)です。

> 環境って選べないから結局全部運なのかい?遺伝も運だし、環境も運だし・・・

心理学では、環境を運とは捉えません、
環境をどのように本人が自分の中に取り込むか・・・であり
この“環境の心への取り込み方”の癖を、考え方とかフィルターと呼び、
この癖が性格を育て、考え方を強化し、時には心の病の原因にもなりますし、
ある人はこれで、成功をつかみとります。

例えば、まったく同じような環境を与えられても、
個人の環境の捉え方によって、心への影響がまったく違ってきます。

そして、心の持ち方が、気力、体調、やる気、病気などに、大きく関わってきます。

もし、心理などを知らなければ、
心の癖が良い方向に導いてくれる癖ならまったく問題ないのですが・・・
そうではない場合、無自覚な心の癖に育てられた性格や考え方や心の癖を、
意識さえできずに、無自覚な癖に操られた人生を送ることになります。

言わば、『宿命と運命』の違いという考えがありますが、
この二つの言葉を、同じものだと思っているのが、「心理学を知らない」状態だとすると、

心理を学んだことで、宿命=遺伝、環境=運命と考えることが出来ます。

 ※「宿命」は、変えられないもの、日本人だとか、男だとかいうもので、
  「運命」は自分の努力で変えられるものです。

しかしながら、その宿命でさえも、超えていった偉大な人もいます。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%93%E3%82 …

成長段階で問題があっても、それをバネに立派な人格を形成した人はいくらでも居ます。
自分の人生は、自分でしか責任が取れないものです。

いい年をした犯罪者が、親の所為と主張するのは、甘え以外の何物でもなく
「自分で自分を育てそこなったと」自ら認めたようなもので、
こういう犯罪者は、自分の卑怯さ卑劣さを自覚するべきです。
(まあ、自覚する力がないから、そうなってしまったとも言えますが・・・)
でも、本人の責任です。人生とはそういうものです。

上手く書けないので、とてももどかしいのですが・・・

但し、すべての心理学がそうかどうかは知りませんが・・・
私が学んできた心理学(交流分析、ゲシュタルト、来談者中心療法、NLPなどなど、)に
共通しているのは、人間の可能性や人間の素晴らしさを信頼していることです。

後、余談ですが、
「人は、生まれる両親を選んで生まれてくる」という考えがあります。
科学的には証明できないので、そのように主張することは出来ませんが、
個人的に、自分の責任を自覚するという意味で、私はこういう考え方が好きです。

わかりにくい上に長文で失礼しました。
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友人に、母子家庭で育った男性(36才)がいます。


今どき珍しい程に、男くさい人です^^。
学校の先生や友人から、同性へのライバル心・尊敬を得てきたと言ってましたよ☆。
また「男親がいなかったから、なおさら自分を"男"にしてきた。"男"に憧れてきた(目標)」とも言っていました。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。
そういえば、自分目の前にも母子家庭育ちですけど男臭い人がいることを忘れてました・・・・。

お礼日時:2009/07/31 11:31

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