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筋肉細胞のエネルギー源についてですが、糖、脂質、タンパク質がエネルギー源になるみたいですが、主に速筋のエネルギー源は糖で遅筋の方は脂質ですよね。そこでなのですが、筋細胞のタンパク質が分解されて糖新生で作られた糖は速筋で使われるのですか?遅筋で使われる脂質は体中にいっぱいあるので不足することはないのでしょうか。

A 回答 (3件)

> 筋細胞のタンパク質が分解されて糖新生で作られた糖は速筋で使われるのですか?



空腹時に運動すると筋肉が分解されると言われます。
そうだとすると、速筋は自分が使うエネルギーを作るために、自分自身を分解することになり、自己矛盾に陥ってしまいます。あなたがこの疑問点に行きついたことは、当然だと思います。

糖新生で作られた糖は筋細胞が使うのではなく、脳が使います。
脳は人体で最も大切な臓器で、糖が途絶えると致命的なので、身体は筋肉を分解して糖を作り、脳に供給します。

脳の血管関門は細くなっていて、糖だけが通過でき、脂肪や蛋白質が通過できない仕組みになっています。
筋肉の場合は糖も脂肪も燃やせますが、脳は糖しか燃やせないので、もしも糖が欠乏すると、筋肉を分解して糖を作るしかないのです。筋肉のために分解するのではありません。

体内には、肝臓に100g、筋肉に300gの糖が貯蔵されています。
脳は肝臓に貯蔵された糖を使います。脳は1時間あたり6gの糖を使います。
食後、時間が経過して肝臓の糖が半分位になると、脳は空腹信号出して、次の食事を催促します。

一方、筋肉に貯蔵された糖は、運動しなければ減りません。
筋肉には糖の分解酵素がないので、肝臓の糖が少なくなっても、筋肉の糖を譲ることができません。
運動時には、筋肉は血液中の脂肪を取り込んで燃やし、パワーを出すときにだけ、筋肉に貯蔵した糖を燃やします。
このように、脳と筋肉のエネルギーシステムは独立しているので、空腹時に運動しても、筋肉のために筋肉を分解することはありません。

筋肉が分解されるのは、肝臓の糖が枯渇に近づいたときです。
肝臓の糖が枯渇に近づくと、脳のエネルギーが途絶える前に、筋肉が分解されて糖新生されます。
一般に、肝臓の糖が半分以下になると空腹を感じますが、それから8時間以上放置すると糖新生が起こります。
ですから、空腹時に運動しても、長時間でなければ筋肉が分解されることはありません。
以上のことを前提に、もう一度考察しなおしてみてください。そうすると、すべてが符合すると思います。

> 遅筋で使われる脂質は体中にいっぱいあるので不足することはないのでしょうか。

遅筋は血液中の脂肪酸を取り込んで燃やします。
血液中の脂肪は、濃度が低下すると、すい臓からグルカゴンというホルモンが分泌し、体内に無尽蔵に貯蔵されている脂肪を溶かしだすので、血液中の脂肪が不足することはありません。

褐色脂肪細胞は血中の脂肪酸を取り込んで産熱します。
白色脂肪細胞は中性脂肪を貯蔵します。
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 補足、承りました。


 筋肉に蓄えられる脂質ですが、これは食後などで血中に高まり過ぎた糖質を筋肉が吸収して蓄えるのですが、これがいっぱいになってくると蓄えた糖質を脂質に変換します。糖質2から脂質1を作って蓄えますので、これにより空きを作って、さらに未だ血中の高まり過ぎた糖質を吸収しようとするわけです。
 これが行き過ぎて、筋肉に脂質が溜まり過ぎた状態は、糖尿病に近いとされていて、あまりよくない状態だと言われています。幸い、この脂質は運動で一番先に使われます。
 こういう状態が解消するか、もしくはもともと筋肉に脂質が溜まってないとすると、エネルギーとして使われる脂質は、血中にある遊離脂肪酸です。これは一定量ありますが、運動などで消費されると、体脂肪から血中へ遊離脂肪酸が溶け出して補充されます。通常、筋肉のエネルギーとして使われる脂質がこれになります。

 ちなみに、ジョギングなどで遊離脂肪酸が使われ、これに対して体脂肪からの補充が始まるのに20分くらいかかるとされていて、これが「有酸素運動は20分以上しないといけない」という俗説の根拠になっています(もちろん、これは間違いであると証明されていて、こま切れ運動でもよいと、現在では分かっています)。

 なお、体についている体脂肪は大きく分けて、内臓脂肪と皮下脂肪になりますが、内臓脂肪には密に毛細血管が通っているため、運動で減らしやすいのは内臓脂肪です。俗に「内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金」などとも言われたりします。
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 トップレベルのマラソンランナーのような、試合に臨んでは体重をきわめて軽くしている場合でも、もちろん体脂肪は非常に少ない状態ですが、脂質由来のエネルギーに不足することはありません。


 遅筋はもちろん、脂質由来のエネルギーを使います。
 速筋には2種類あって、一つが7秒くらいしかもたないけれど大きな力は発揮でき、肥大もしやす白筋です。白筋は糖質由来のエネルギーを使います。
 もう一つの速筋がピンク筋です。このピンク筋は、使うエネルギーの大半が脂質由来です。
 さて、糖質は肝臓に蓄えられることはご存知だと思いますが、実は筋肉は一般人でも肝臓の4倍もの糖質を蓄えることができます(ちなみに脂質も蓄えることが可能)。筋トレなどで、これらの糖質が枯渇してくると、仰るような糖新生が起こります。八割がたんぱく質からのものになります。筋肉は糖質を蓄えておこうとするので、筋肉から糖質が払底してくると、筋肉を分解してでも、糖質を筋肉に蓄えておこうとします。だから、筋トレーニーは筋トレのあと、吸収の速いブドウ糖などを摂取して、糖新生を防ごうとします。

この回答への補足

勉強になります。遅筋のエネルギー源の脂質ですが、筋肉に蓄えている脂質をエネルギー源に使うのですか?それとも脂肪細胞(白色細胞?)に蓄えられている脂質も使うのですか?

補足日時:2010/09/29 14:43
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