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生には音読みと訓読みの両方があるのに、死には音読みと訓読みが同じで、と言うことは音読みしか無いように見える。日本人は死という言葉を中国人から教わるまでそんな言葉を持っていなかったんだろうか。縄文時代の日本人は死をなんて呼んでいたんだろうか。

これ本当は民俗学か文化人類学で聞くのが筋なんだけど、その範疇が無いから、哲学で聞くか国語で聞くか考古学で聞くか迷ったので、皆に聞いてみます。

A 回答 (3件)

 「死」をイメージとしてとらえては如何でしょう。

「死」を概念として表記する文字、という発想よりも具体的な「現象」として「死」をとらえるアプローチは如何しょうか?。
 具体的に「色」に喩えるならば何が適切だと思われますか?。死者を安置する時に頭を北に向けて置くことを北枕と呼びますが、北の方角を中国では玄という文字で表すこともあります。また「玄」は季節では冬、色彩では黒の意味があることも学識豊かなchotokuさんならばご存じですね。
 横穴式古墳と呼ばれる古墳の基本的な構造は死者を葬る玄室と呼ばれる部分と入り口からそこに続く羨道とよばれる部分から成り立っています。このことは死者を葬るという行為は同時に死者が暗闇の世界へと旅立つことも意味するとも考えられています。つまり「暗いところ、色の無いところに行く」ことでもあります。
 「生」は概念として草木が生える、物や事象が発生するとのことで主語が生物であっても非生物であっても「存在すること」を示すことの可能な文字であることを考えるならば、逆に「死」はそこから生物や物が全く発生しない世界を意味する言葉と定義づけることも可能でしょう。「行く」という音から派生して「逝く」という文字が使われたことも容易に想像が付くことでしょう。
 「律令」の中には「死」を表示する場合にどの文字を使うかが身分によって詳細な区分があるかの規定があります。その典拠となったとされる書物の1つ「礼記」には「天子の死は崩御、諸侯の死は薨去、大夫の死は卒、大士の死は不禄、庶民の死は死の表記を使う」(曲礼篇)との記事も見られます。
 縄文時代にはまだ文字がなかったのですから、それを言葉として表記している遺物は今後も出土することなど皆無でしょう。
 日本人の死生観を民俗学的見地からまとめた論集は『日本民俗文化体系』第2巻の「太陽と月-古代人の宇宙観と死生観」が小学館より刊行されていますので、そちらを参考にしてみては如何ですか?

この回答への補足

一寸気になったのが、黒でなくて黄色です。日本ではヨミやヤミからも推測出来るように死の世界は確かに黒と捉えられていましたが、記紀以外に黄泉と書くことは定着しなかったようですね。だから日本の坊さんは東南アジアや中国と違って坊さんは黒染めで、黄色は袈裟以外には余り見たことがありません。日本人に馴染まない習慣や世界観は、流石に輸入好きの日本人でも受け入れられなかったのでしょうね。

補足日時:2011/04/26 22:36
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。

待ちに待った民俗学的見地からの回答で嬉しく思います。中国でも死に関して、いろいろの表現があったとは、当然と言えば当然ですが、外国の文化はつい失念してしまい、改めて新鮮な驚きを感じています。

この夏私は日本に行きますので、その時に紹介された本を物色してみます。

お礼日時:2011/04/26 21:14

ANo.1です。

ご指摘有り難うございました。
ANo.2様が仰っている「涅槃」は「ニルヴァーナ」を訳した言葉である、とされています。
そういえば子供の頃に読んだ「水滸伝」-岩波少年文庫、の終末の方に魯知深なる人物が自らの死期を悟り斎戒沐浴をした後入滅した、との一節があったことを思い出しました。
 他には「円寂」という表記を平安時代の史料で見た記憶もあります。日本の大学、それも歴史学の日本史学研究室の殆どには「仏教全書」と呼ばれる史料集が備えられていますので、様々な出典を探すには便利です。
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この回答へのお礼

再度の回答有り難うございます。

お礼日時:2011/04/27 00:04

死に関するその他の言葉 高僧 上人の場合は 遷化(遷移化滅) 入滅 とも云われています。


遷化とは この世からあの世へ 移り変わるという意味です。
入滅とは 涅槃にはいること  各地の寺院に 涅槃図があると思いますので拝観してください。
仏滅も入滅から発生した言葉で 釈尊が入滅した日は毎年仏滅になります(旧暦2月15日)
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この回答へのお礼

回答有り難うございます。

もしかしたら、その言葉はインド語の漢語訳の日本語版なんでしょうね。

お礼日時:2011/04/26 22:37

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