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目の当たりは何故めのあたりと呼ばないのですか?

A 回答 (4件)

1.前舌母音間の母交


田井信之「日本語の語源」(角川書店)によれば、他の語と複合し熟語をつくるとき発音運動の強化にともないエ列音がア列音にかわる例は25種ほどあるとして、「とくに「目」の複合語の例が多い」と。
手の綱(テノツナ)→タヅナ、手の元(テノモト)→袂(タモト)、
眼つ毛(メツゲ)→睫毛(マツゲ)、目の蓋(メノフタ)→瞼(マブタ)、
目の子(メノコ)→眼(マナコ)、目のあたり(めのあたり)→眼当(マノアタリ)、
影見(カゲミ)→鏡(カガミ)、酒の菜(サケノナ)→肴(サカナ)…。

2.訓読式和語
「たとえば「眼」と書かれた漢語を「ガン」と音読みにしないで、「まなこ」というという和語に翻訳して訓読する。ところが、日常会話で一般に使う和語は「め」。こんな風に、漢文訓読の時だけ用いる和語がたくさんあります」(山口仲美「日本語の歴史」岩波新書)。

3.「マノアタリ」の多義性
1)「眼当」の訓読み(「続日本紀」)
2)面/親(マノアタリ)。対面・直面・直接の意味(「源氏物語」)
3)当たり前・当然の意味(「平家物語」)
4)眼前(ガンゼン)という表現(「保元物語」)

もし、設問の「目の当たり」が、「目の辺り」の意味なら、目縁(メブチ→マブチ)、目の縁(めのふち)→目縁(マナブチ)という形で、1.前舌母音間の母交と見做せるのでしょう。
一方、「眼当」「眼前」「眼下」という意味でならば、2.訓読式和語としてみるべきなのでしょうか。
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こんにちは。



「まぶた」の「ま」ですね。
まあ、しかし「ま」ではなく「まのあたり」の使用例でさえも、遅くとも平安時代の「今昔物語集」からあるようですから、よほど言葉の研究をされている方でも「謎」を解くことはほぼ不可能ではないか、というのが私の結論です。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%9B%AE%E3%81 …

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%9B%AE%E3%81 …
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【目・眼】「ま」は「め」の古形であります。

(広辞苑より引用)古くは「ま」と言っていたようです。
以下のように、多く、複合語として用いられます。

目の当たり・まつげ・まなじり・まぶた・まなこ・まなざし・まなかい等。
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この回答へのお礼

すごくシンプルで分かり易いご回答でした。これなら飲み込みの悪い私にも良く分かりました。貴重なお時間をありがとうございました。

お礼日時:2011/06/22 20:45

『まのあたり』ですね。


『まなこ』から来ています。


「ま」は「目」の意味で、複合語の中で用いられる時の形。
「な」は古形の格助詞で「の」の意味。
「こ」は「子」の意味。

「目」を意味する「まなこ」が「目の子」とされた理由は、元々まなこは黒目(瞳)のみを指し、後に目全体を指すように変化したものである。

昔の読みを現代に通用させていると言うワケです。
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