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短期的に見ると、石油価格の変化は非弾力的であります。
なぜなら、それに替わる代替品の設備を整えるのに時間がかかるから。石油が高くなっても代替品でまかなえないから。 よって価格が上昇しても需要量の変化はあまりありません。

しかし、長期的に見ると、石油に代わるエネルギー(太陽光、水力等)が設備され、価格は弾力的になります。(つまり、価格が上昇すると需要量が急激に下がる。)

ここで、質問なのです。
石油価格が高騰した場合、需要量が大幅に減少するのは納得できます。なぜな代替品があるので高い石油を使ってまでエネルギーを生産する必要がないから。(他でまかなえるから。) 

ところで、価格が減少した場合はどうでしょう? 価格が減少した場合、グラフによると需要は大幅に増えますよね?
しかし、現実に考えると、石油の需要曲線が弾力的にであるということは、すでに代替品(太陽光、風力等)が設備されているということ。仮に石油価格が下落しても、果たして石油の需要は増えるのでしょうか? 私が思うに、代替品があるのだから、石油価格が減少したとしても需要は増えないのではないかと思うのですが??

グラフから言うと需要が大幅に増えるということになりますが、なぜ増えるのでしょうか?
例を用いて回答していただけたらと思います。

A 回答 (2件)

NO1のポイントをもう少し詳しく説明してみます。


需要の価格弾力性が高い財とは、価格が少し下落(上昇)しても、その財に対する需要量が大幅に増加(減少)する財のことですが、ご指摘のように、通常、当該財に対して密接な代替的な財が存在しないと弾力性は高くならない。密接な代替財があると、当該財の価格が上昇すると、消費者の需要は代替財に向かうので、当該財の需要量が大幅に減少する。価格が下落したときも(逆の意味で)同じです。当該財の価格が下落すると、代替財から当該財に対して需要が切り替わるので、当該財の需要量が(大幅に)増えるのです。BがAの代替財であるということは、AはBの代替財でもあるのです。Aの価格が上昇して需要がBに向かうのが事実なら、Aの価格が下落すれば、BにとってはBの価格がAにくらべて上昇することですから、BからAに需要が切り替わるのです。
NO1であげたりんごとオレンジの例をよく考えて見てください。石油と代替エネルギー(太陽光発電、風力発電)の場合も本質的に同じです。違いは、石油や代替エネルギーを消費するためには膨大な装置・設備への投資が必要ですから、短期と長期の問題が存在し、価格変化の短期的効果と長期的効果が異なることです。長期的効果で考えれば、りんごとオレンジの例となんら変わることはありません。
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>石油の需要曲線が弾力的にであるということは、すでに代替品(太陽光、風力等)が設備されているということ。

仮に石油価格が下落しても、果たして石油の需要は増えるのでしょうか? 私が思うに、代替品があるのだから、石油価格が減少したとしても需要は増えないのではないかと思うのですが??

・短期的にはあなたがおっしゃるように石油の需要量は増えないでしょう。それは石油価格が上がっても(短期的には)石油の需要量が減らないのと同じです。長期的には、石油が安くなる(たとえば、大油田が発見されたり、石油の掘削技術進歩し、原油が安く手に入るようになる)なら、太陽光発電、水力発電等の代替エネルギーから石油へ移っていくから、石油の需要は増大するはずです。石油にとって水力発電、太陽光発電が代替財なら、代替エネルギーにとっても石油は代替財なのです

・石油と代替エネルギーの関係は、りんごとオレンジを考えても同じことが言える。りんごとオレンジは多くの消費者にとって互いに代替財ですが、りんごの値段が1個100円から200円になれば、リンゴをやめてオレンジにしようとする人が増えるでしょう。反対にりんごが安くなって1個50円になれが、オレンジをやめてリンゴにする人が増えるでしょう!この話とどこがちがうのでしょうか?
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