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 日差しが差し込んで元気いっぱいの夏の詩を探しています。それと蒸し暑くてフラフラになるような詩も。どなたか知りませんか?よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

ごめんなさい。

最初に記入しておけばいいところ、たいへん不親切な回答をしてしまいました。

最初のは、詩人の第二詩集「詩集夏花」所収の「八月の石にすがりて」です。
Web上で探してみると新潮文庫、岩波文庫、現代詩文庫 (第 2期17)にそれぞれ「伊東静雄詩集」があるようです。

二番目は、第一詩集「Ambarvalia」収録の「皿」という詩です。(横文字、あむばるわりあ、と読みます)
「西脇順三郎詩集」として、岩波文庫、現代詩文庫 (第 2期16)で出ていて、その中にあります。

三番目は、「定本 蛙」所収の「誕生祭」という詩。
「草野心平詩集」として岩波文庫、現代詩文庫(第 2期24)がそれぞれあり、その中に 収録されています。

以上です。参考にしていただけますよう。
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おはようございます!



どうもインドア体質の私には元気いっぱいの夏の詩が思いつかないのですが、蒸し暑くてフラフラとなる・・でイメージするのは「中原中也」でしょうか。
彼の書く、ねっとりと纏わりつくような夏のイメージは、若しかしたらakiko4173さんの欲しているイメージとはちょっと違うかもしれないけれど・・・(苦笑)
一応、私の好きな中也の夏の詩です。

夏の日の歌

青い空は動かない
雲片(ぎれ)一つあるでない
  夏の真昼の静かには
  タールの光も清くなる

夏の空には何かある
いぢらしく思はせる何かがある
  焦げて図太い向日葵が
  田舎の駅には咲いてゐる
 
上手に子供を育ててゆく
母親に似て汽車の汽笛は鳴る
  山の近くを走るとき

山の近くを走りながら
母親に似て汽車の汽笛は鳴る
  夏の真昼の暑い時

この詩を口ずさむ度に、谷内六郎の絵のような、白いパラソルの母親に手をひかれた子供と、海が見えるひなびた田舎駅の情景思い浮かばれて、妙にノスタルジックな気分になります。

因みにイメージとは違いますが、谷内六郎の絵を貼っておきますね。きっと、ああ!って思って頂けると思います。

ご参考になれば幸いです。

参考URL:http://www.clio.ne.jp/home/hara73/e11.htm
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少し早い気もしますが、気分はもう夏というところでしょうか。



焦げるような夏の日中の、苛烈な静けさの中で、決まって思い出すのが、伊東静雄の次の詩句(第一連のみ)。文語の特性が良く生かされていると思います。


 八月の石にすがりて、
 さち多き蝶ぞ、いま、息たゆる。
 わが運命(さだめ)を知りしのち、
 たれかよくこの烈しき
 夏の陽光のなかに生きむ。


これより前、五月の終りくらいの気候のときに、たとえばお昼のおかずに冷やっこい豆腐を食べながら、しきりに思い出されるのが、西脇順三郎の「皿」という詩。この爽やかな皮膚感覚。


 黄色い菫が咲く頃の昔、
 海豚は天にも海にも頭をもたげ、
 尖つた船に花が飾られ
 ディオニソスは夢みつゝ航海する
 模様のある皿の中で顔を洗つて
 宝石商人と一緒に地中海を渡つた
 その少年の名は忘れられた。
 麗な忘却の朝。


もう一つだけ。
けれどもこれは長くて全部を引用できません。蛙の詩人、草野心平の「誕生祭」。
詩はまず、こんなふうにはじまります。

 砂川原のまんなかの沼が夕焼雲を映してゐたが。
 もうむらさきの靄もたちこめ。
 金盥の月がのぼつた。

もう少し付近の情景が語られたあと、突然、

 この時。
 とくさの笛が鳴り渡つた。
 するといきなり。沼のおもては蛙の顔で充満し。

と、蛙たちがいっせいに現れます。

 たちあがつたのはごびろだらうか。
 それともぐりまだらうかケルケだらうか。

次々に蛙たちの名前が挙げられ、饗宴の開始が告げられるのです、けれども、はじめはあくまでひかえめに。

 りーりー りりる りりる りっふっふっふ

それから、

 けくっく けくっく けんさりりをる

と、高潮のきざしがあらわれ、

 びがんく びがんく がっがっがりりき

と、不協和音して緊張し、そうして、このあと、おどろくべき蛙たちの大合唱が始まるのです。
どうか全部を手にとって読んでください。いや、ながめて下さい。この生命の躍動を。
そうして、このあとに置かれた「追詩」の意外な結末。

長々と勝手なことを書きました。ごめんなさい。

この回答への補足

ありがとうございます。もしよければ、引用した作品の作品名、出版社名などを教えていただけるととても助かります。

補足日時:2004/04/21 11:38
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akiko4173さん今晩は。

私の好きな夏の詩です。
川上澄夫の詩です。

かぜとなりたや
はつなつのかぜとなりたや
かのひとのまへにはだかり
かのひとのうしろよりふく
はつなつの はつなつの
かぜとなりたや
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