プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私は大阪府民ですが、大阪市民ではありません。
大阪都構想で最も分からなかったのは、五つの特別区への再編です。
必要性、功罪共に説明不充分なのではないのかと思いました。大阪市民には説明したと云うのであれば、このまま引き下がります。
もしかしたら、都構想への反対は、このことに関する拒否感が大きかったのではないでしょうか?
正直、大阪市が廃絶されようが存続しようが、どうでも良かったのではないでしょうか?
「自分が生まれ育った区が無くなる⁉」と云うことへの拒否感ではなかったのでしょうか?

A 回答 (8件)

まあ140万人からの投票者の投票動機を、一言で総括することは出来ないと思いますが・・。



質問者さんの分析を裏付ける、一つ面白い傾向がありますよ。
橋下市長の不支持層は、当然ながら9割方が都構想に反対を投じているのに対し、橋下市長の支持層は7~8割しか賛成に投じていません。

すなわち橋下市長の支持層でも、2~3割は都構想に反対で、都構想に拒否感を示したり、理解が得られなかったのでしょう。
それともう一つ、橋下さんの強烈なキャラが、災いしている様な気もします。
「橋下さんは嫌いちゃうけど・・彼にやらせるのは、ちょっと危ないんとちゃう?」みたいな抵抗感があったのではないですかね?

業績の悪い会社がリストラするとして、多少は愛社精神がある人とか、合理的,論理的な思考をする人は、社員でも株主でも、まあ受け入れられると思うんですよ。
民間企業であれば、遥か以前に倒産している様な大阪府・市でも、「リストラするのは当然」と考えるのが、普通やまともな考え方でしょう。
ただ・・それが豪腕経営者が強引にやるとなると、ちょっと恐いでしょ?
住民投票でも、橋下氏への恐怖感的な、心理作用もあったのではないでしょうか?

それと上で触れた形になりましたが、愛社精神とか合理性,論理性などで考えたら、「部署が無くなる」のと「会社が無くなるかも?」なんてのは、本来は天秤に掛からないと思います。

既にネットでは「南北戦争」なんて言われてますが、大阪でも富裕層や知識層が多そうな、北部地域は賛成多数で、逆に生活保護の受給率が高い南部地域では反対多数になっています。
これを言葉を選ばずに言えば、「アホの貧乏人が勝った結果」と言わざるを得ません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。なるほどです。
橋下が強烈すぎたんですかね...
そんなことないと思うんやけどな~...
しかし、負けてしまったのは事実なので、やむを得ませんね。
勿体ないですね。本当に本気で大阪を変えようとしたのは橋下しかいなかったのですが...

お礼日時:2015/05/19 13:17

回答者どうしの応酬は禁じられているので間接的に私の見解を書きますが。



橋下市長の不支持層は、私の事前予想では9割方が都構想に反対を投ずるかと思いきや、
反対どころか賛成に転じた人も少なくありません。
党としては反対を表明し、自主投票とした公明党支持層ですら(あの、組織力の公明党がですよ!)
2割が(5人に1人が)出口調査で賛成と答えています。

自民党に至っては4割が府連・市議連の意向を無視して賛成に投票し、賛成vs反対 は 2:3 という好勝負でした。
こういう客観的データをねじ曲げる解説には、注意して耳を傾けないといけません。

一方、私が手元に持っているデータ(添付画像)だと、
橋下市長の支持層は 7~8割なんてとんでもない、97%が賛成に投じました。
もちろん日本は、全体主義国家ではありませんから、こうしたデータの場合、100%はなかなかでませんけれども。
橋下市長の支持層は、ほぼ全員が、都構想に賛成で、理解を得られたと言って良いでしょう。デマに流されてはいけません。

(あ、維新でも3%反対する人がいる、ということに着目するなら、共産で12%も造反者がいることの方がおもしろいと思いますよ。)

興味深いのは無党派層です。
ちょうど、住民投票の結果と同じような比率で、賛成が48%となっています。
結局、
「橋下さんを好きか嫌いか」

「橋下さんを信用するかしないか」
の信任投票的なものになったのは事実でしょうね。
中身の是非より。

もっとも、こうした出口調査にも、「ある程度」の手心が、メディアによって加えられている、と見るべきです。でも、私は、「だいたい真実に近い」 と見ています。

今回興味深いのは、
「当日の出口調査に比べて、期日前投票・不在者投票では反対が多かった」
という点です。逆に当日では賛成の方が多かったようです。
それは、私の勘としては、
「最後まで、説明しようという誠意をくずさなかった。反対派に対しても、シャットダウンではなく、仲間として、疑問を解消して行きましょうよ、という温厚な対応をした」 ということに、胸を打たれた人が多いからではないかな(それでも過半数未満ですけど。)と感じています。
最後の1週間で、反対から賛成に変わった人が、かなりいるのではないでしょうか。
逆に、賛成から反対に変わった人がいるのなら、聞いてみたいものです。
「大阪都構想の敗北について」の回答画像8
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この回答へのお礼

ご丁寧に、ありがとうございます。
やはり、橋下信任投票になったのでしょうが、それはやむを得ないと思います。
しかし本当に夕張市の二の舞に突き進むのではないかと懸念されます。
たかじんが生きていればな~と思います。

お礼日時:2015/05/19 12:59

多くの人が、「自分は理解できていない。

だから、説明不足だ。」と言うようですが、「調べ不足」の人がいるのもまた事実だと思います。またここで情弱だとか刺激するわけではありませんが、チラシやネットに既に書いてあることを、「そんなん、私の耳に入らんかった! 広報不足ちゃうの!」 と逆ギレする方々のことを言っているのです。

わかりやすい例えは、住民説明会の入口の金属探知機と身分証明書提示です。
各戸に配布された住民説明会開催のお知らせには、「金属探知機を使う」「身分証明書を必ずご持参ください」と明記されていたにも関わらず、
「身分証明証なんて聞いていない! 事前にちゃんとお知らせすべきではないか! そもそも、そんな、市民を疑うなんて失礼だ!」
とごねているオジイチャンがいました。
都構想への反対運動全体も、これに似ています。

回答者どうしの応酬は禁止されているので、あくまで、補足説明を行います。
ちなみに私は回しものでもなんでもありません。あくまで都構想の是非を 頭で理解 しようと努力を惜しまなかった市民の一人です。

老人パスは無くなりません、という件は、「未来永劫に無くなりません、という意味ではありません」というのが、暗黙の了解だと思います。全国的には、大規模の交通局を持っている都市は限られますし、大阪市の敬老パスは、無料ではなくなったとはいえ、かなり安いもののはずです。
「今までタダでもらえていたものは、これからももらいたい」
というのは、貧乏人根性とも取られかねないので、「パスが多くの人に負担をかけていたのだな」ということに気付くきっかけになったのは、橋下政策の大きな利点だったと思います。赤バスだって、廃止されたのは、不便なのは間違いありませんが、「大阪市は、そんなところまで切り詰めないといけないくらい、もう、のっぴきならない貧乏状態にあるのですよ」と全員が気付かないといけません。
権利ばかり主張して、義務や責任には目が向かない
というのは、大阪特有の気質、と言われてもしかたありません。
むしろ、市の財政赤字が解消していないのに(3割報酬カットなどの禁じ手を使ってようやく一時的に黒字に見せかけることができただけなのに)、今でも「市が、あれもしてくれる、これもしてくれる」と思っている白アリ達を退治することこそ、都構想の本質だったと言っても良さそうです。

「敬老パスは、運賃が無料になっていたわけではない。運賃を、他の市民が肩代わりをしてあげていただけだ。」
というこの度の市長の説明を受けて、初めて「えっ!そうなの?」という人も多かったようです。この先老人が増えれば増えるほど、「同じやり方では必ず破綻する」ということは目に見えています。だから、今は50円負担、あるいは1割負担、近々2割負担、将来的に半額負担、というような、受益者負担の道筋を付けなければならないのは、言うまでもありません。なのに、橋下さん以前は誰も手を付けてこなかった。選挙が怖くて、「聖域」だったからです。「既得権益との戦い」と言っても良い。でも、蛇が自分のしっぽを食べているなら、やっぱり誰かがその輪を断ち切らないといけないんじゃありませんか?

そして、これは橋下改革の一端ではあったけれども、本来これは都構想と切り離して論ずるべき問題なんです。市営交通の民営化の件もそうです。
行政区が特別区になろうとならないだろうと(大阪市が廃止されようとされないだろうと)、
敬老パスの話は敬老パスの話、民営化の話は民営化の話、で進行すべきです。
これには議会の承認(議決)も要ります。

それでも、市長側は住民説明会で、「その話は都構想と直結しません」と突っぱねず、繰り返しきちんと説明していましたよ。
予算は?管理する部署は? きちんと説明していました。
「(新)区民が利用した分の運賃を、各特別区が福祉予算でカバーする」
が答えです。各特別区のどこの部署が、なんて話は、マニアックな話です。興味ある人だけが、「何課になるのか」を詰めて調べれば良い。それすらも、質問として紙に書いて出せば、答えをもらえたはずです。
ろくに質問をしなかった人たちが、「そんな説明はありませんでした」と騒いでいるだけのことです。

そして、市長側からはさらに一歩踏み込んだ説明をして、誠意を示しています。
「例えば、新南区では、図書館よりも敬老パスの拡充を重視しますよ、と決めるのか、
新中央区では、敬老パスよりも図書館やプールを増やしますよ、という方に予算を充てるのか、
より住民に近い所(区長の政策や区議会)で決めた方が良い。
大阪市長が今何かをしようとすると、すぐ、図書館は24区に1つずつなければならない、という話になってしまう」
ということを説明しています。何度も、何度も。
インターネットでも説明は公開されているのに、
「そんなん面倒くさいから、家の玄関前まで説明に来て」
という人が多過ぎるのです。

「少なくとも、敬老パスを無くしましょうという話ではない。」「数十年後の話はわからないけれども、今、一般乗客よりはお年寄り(経済弱者、交通弱者)は安くしていこう、という政策は維持する努力をする」「しかし、何割を税金からサポートするかは、住民一人一人が当時者意識を持って、意思決定に参加していってもらわないといけない」
というのが、はっきりしたメッセージだったと思います。
後はそのメッセージを受け取るアンテナが丈夫だったか否かです。


あと、新中央区と貧乏区(新湾岸区など)で2倍近い税収の差が見込まれていたので、それが不安を生み出していたのは事実です。そりゃ、大阪や東京だけでなく、どこでも、「税収の多い地域」と「ベッドタウン」などで格差が生まれますよね。
この格差はちゃんと考慮されていましたよ。まず、サービス格差が生じるのではないか、については、「基本の住民サービスは不公平のないよう維持します」という意味の言葉が協定書に盛り込まれているはずですし、説明会でもそう説明しています。
「基本サービス以外では、各区ごとに差が生まれる」
ということを示唆しているのは、それこそ正に自治だからです。
例えば、「新南区では、鉄道網が不便だから、赤バスを復活させる」 ということが可能な、特別区構想だったのです。
今の大阪市のままでは、「平野区と東住吉区だけ、赤バスを復活させる」 ということを実現させようとしたら、市全体から猛反発を受けるでしょう。

これは、東京都渋谷区が、全国で初めて同性婚の婚姻証明(異性婚と同等であることの証明書)を発行したり、世田谷区も同じ政策を導入したり、というような、区ごとの独自性と通ずるものがあります。
無くなるもの、悪い方にばかり目を向けて、新しいことへの挑戦にはことごとく不安をぶちまけ、なりふりかまわず(自民と共産が手を結んでまで、あるいはウソをついてまで)反対するんだから、
「本当に、大阪は都会と呼べるのかな?」
とはなはだ疑問に思ってしまいます。

それに、税収の違いに対しては、イの一番に手厚く考慮されていたのは明らかですよ。
目が見えない人は、蒙いままなのだ、と思います。
税収の4分の3が一旦府(都)に入った後、その4分の3が市に再配分される、というのが、その根幹です。
各戸に配られた資料にも、その旨は矢印付きできちんと図示されていましたよ。
「新中央区で稼いだ分は、新中央区が使う」
「新湾岸区で稼いだ分は、新湾岸区が使う」
でないからこそ、安心して区を再編できるはずだったのです。
この点の不安を取り除けなかったのが、維新の失策だった。
でも、きちんと聞く耳を持とうとしなかった市民も悪いです。

この制度はつまり、
「お金持ちの新中央区が稼いだ分は、貧乏な新湾岸区のためにも使われる」
という制度なのです。
不公平でもなんでもない。
確かに新中央区には企業本社が集まっていますけれども、
それだって新湾岸区にみんなのベッドタウンがあるから 成り立っているのです。
それに、WTCを含む新湾岸区が発展していってくれないと、特別区全体も、大阪府も、沈没します。

きちんと、財政バランスのシミュレーションは行われていたのですよ。
もっと言えば、「湾岸部の4区を合体させる」という区割りそのものが、この財政シミュレーションの産物なのです。同じサービスを受けられるのか?ということを考えていなかったら、もっと、いびつな区割りになっていたはずです。(5区よりももっと細かく分けるとか。)

感覚だけで「説明不足だった。オレの耳には説明は入ってけえへんかった。」と文句垂れる人が多過ぎます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。ご丁寧に。
非常に良く分かりました。
特別区の段階で、と云うか「二重行政の解消」と云う段階で頭が止まってました。
反省します。
しかし、橋下が引退するのは惜しいです。
あの自民の柳本と云う奴が...

お礼日時:2015/05/19 13:11

#4です。



質問者さんも住民説明会を見た、ということを祈ります。
橋下さんは、初日から、「この説明でどのくらいの方が理解できましたか、挙手お願いします。」と、かなり理解度を気にしていましたよ。説明も、第1回と第39回では、かなり内容が進化・深化していました。それはすなわち、「できるだけ聴衆・住民の期待に応えよう」という姿勢の顕れだと思います。決して、市長の一方的な政治活動、独演会ではありません。
「質問時間が減らされ、市長の一人演説の時間が長くなった」
という批判もありますが、それは、「質問」以外をする、愚痴ラー、クレーマーが多かったから、そうせざるを得なかったのだと思います。
「たくさんの希望者がいますので、ご質問は1人1つ、簡潔にお願いします。」
と司会がいくら言っても、マイクをもらった質問者は、自分の怒りをぶつけたり、「私はこう考えるんです」と政治主張をすることが多かった。中には、
「関係ない質問で恐縮ですけど。ヘルパーが給料安くて、減っているんです。」
と市長に訴える人もいた。これが特別区設置とどう関係あるんです? こじつければ、何でも市政に関係ありますが、私の目には、「特別区設置の住民説明会の 進行妨害」としか映りませんでした。
でも、説明会スタッフ及び市長は、そういう「愚痴吐き」を排除せず、辛坊強く一つ一つに答えていったんです。立派だと思いますよ。

ボクシングで例えると、20ラウンドくらいの長丁場の試合をして、最後まで倒れずにリングに立っていたのだから、チャンピオンの防衛成功、と言いたいところです。

このように、質問側も脱線することが多かったし、各会場で同じ質問が出ることも多かったので(ネットで予習してくる人も少なかったんでしょうね。情弱と言ってしまうのは簡単ですが、情報弱者に対して嫌な顔せず一から説明するのも、必要なことです。)、
回を追う毎に橋下さんが主導権を握って、説明に熱を入れていったのは当然のことです。これを批判する人々は、本当にモノが見えていないと思う。もちろん、橋下さんの説明にも、我田引水的なところはありましたけどね。
でも、基本的に、橋下さんも、橋下の代わりに応えた役所側も、どんなえげつない質問にも、ほぼ逃げずに見事に受け切ったと思いますよ。
私は松井幹事長に直接質問したことがあって、のらりくらりとかわされたので、松井はこりゃあかんな、と思いましたけれども。

5つの区に分ける必要性の説明は充分だったと思います。
市長が図書館を例に挙げていましたが、正に的を射ていたと思いました。
私が中高生時代を東京で過ごした時は、図書館にずいぶんお世話になりました。というのも、東京の図書館には、自習が認められているコーナーがたいていあるのです。
しかも「分室」とは言っても決して小さくない規模のものが、徒歩15分圏内に一つ以上あります。大阪はどうですか? 全然! 大阪市外の全ての市の実情を知っているわけではありませんが、東京の図書館ネットワークとは、雲泥の差があると思います。少し大げさに言うなら、東京では図書館はコンビニ並みに便利な距離にありますから。それは単純に「東京は首都だからお金持ちだっていうだけでしょ」ということだけではないと思います。「各区が住みやすい環境を整える」ということへの、基本的な考えそのものが異なるのです。

ごみの出し方一つにしてもそうです。大阪市は未だに、ごみ集積所を設けていない所が多く、ほぼ全戸の家の前に収集車がいちいち停車する。そりゃ、出す側にすれば、自分の家の前に出す方が歩かなくて良いし近所付き合いもしなくて良いし楽でしょう。集積所が自分の家の近くだったら、臭いや美観で気も使うでしょう。でも、コストの面ではどうです? トラックが各家の前で停まるか、10軒に1軒の割合でまとめておいてもらうかで、(カラス・猫対策も含め)管理のしやすさがかなり変わるはずです。本当は大阪市民もそろそろ、「コストダウンのために身を切る」ことを真剣に考えないといけない。「家の前じゃなくて歩いてごみを持っていかなければならないのは面倒くさい。」「市の指定のごみ袋を導入するのは嫌だ。どうせそれでどこかが儲けるのではないか。」と抵抗する気質を改めれば、かなり無駄も省けると思いますよ。「住民が、自治に参加する」という意識改革が必要なのです。「私がやらんでも、誰かがやってくれるやろ。」という無責任な街である、という印象は否めません。身近に区会議員が出てくれば、意識も変わるはずです。

功罪の説明が不充分、というのは当たっているかも知れません。橋下さん自身も開票後にそれを悔いていました。特に「罪」の部分ですね。
5つの区に分けた場合のデメリット、というのは、私も知りたかったところです。
推進派自らデメリットを率直に語る、というのはやりにくかったのでしょう。実際、グラフなどを見て、「こんなにうまく行くか?」と私も思いましたし。
そうした不信感をぬぐえなかったのが、今回の敗因だと思います。
でも、何か政策を推し進める時、メリットデメリット両方を考えるのは当然で、「メリット方がはるかに大きい」からその政策を実行しようとするのは、自明だと思いますよ。だから突き詰めるところ、提案者を信用できるか否か、だと思います。

例えを挙げるなら、車に乗るよう誘う時に、「ケツが痛くなる」「酔う」ということをいちいちデメリットとして説明する人がいますか? そこまで言い出していたら車になんか乗れやしない、ということになると思います。
260人学級を60人学級に再編する話だってそうです。「260人学級のままなら259人とお友達になれたかも知れない。60人学級だと、59人しかお友達になれない。」確かにそれは、デメリットと言えばデメリットかも知れませんが、そんな細かいことまで言い出すとキリがないので、捨ておくのが自然です。
というわけで、「住民説明会に行く前は不安だらけやったけど、説明会に参加したら、だいぶ賛成の気持ちになったわあ」という人が多かったことを考えると、功罪の説明が足りないと言えるものでもないと思いますよ。

自民党のTV-CMで、「大阪市民の税金が、大阪市のためだけに使われなくなる」というのは、完全に、悪意あるイメージ戦略でした。言葉だけは正しいですよ。でも、当たり前じゃないですか。大阪市民は、大阪市民であると同時に大阪府民なんですから。大阪府の中では比較的豊かである大阪市民が、大阪府全体のために税金を払ってやる、というくらいの 「心のゆとり」 がないと、恥ずかしいと思います。そもそも、市民の払う税が府に吸い上げられる、とは言っても、都構想によって、
市の仕事のかなりの部分が、予算と共に府へ移動する
のですから。市よりも府に税金を持っていってもらうのは当たり前の話です。
それを、「市のお金が市の外へ流れ出るで」 というメッセージに悪用したのです。市の外に住んでいる方々も、もっと怒らないといけません。「大阪市にめぐんでもらうわけじゃない!」と。
大阪市庁が大阪市の発展のことしか考えてこなかったのが事実で、府市統合がもっと早くに実現していれば、交通網はもっと早くから整備されていたと思いますよ。

以上、長くなりましたが、お読みいただきありがとうございます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。皆さんご丁寧な回答を寄せてくださり、痛み入ります。
全くおっしゃるとおりと思います。
因みに、大阪は田舎です。間違いないです。
最大の欠点は公徳心の欠如です。
更にお詫びしますが、説明会の内容を確認していません。
かえすがえすも勿体ないなと思います。これほど大きく揉めて面白い局面はもう無いでしょう。不謹慎かもしれませんが。

お礼日時:2015/05/19 13:28

私は東京出身で、いくつかの都府県を経て大阪市には10年以上住んでいます。



私が大阪に来てまず初めに感じたのは、「各区が小さい。24区もあるけど、東京の10区くらいの広さしかない。すぐに近接の東大阪や吹田や堺などに入る」 という印象でした。別にそれが良いとか悪いとかは言いません。でも、
「シミュレーションを数パターン行った結果(その協議に野党は参加ボイコットしましたが)、大阪は5つに分けるのがベストと判断した。それ以上に分割すると、『財政自立』がうまくできない、と判断した。」
という説明は納得できます。福島区民は福島区だけでやっていける(24区それぞれをそのまま24の特別区にするのなら賛成した)と主張する反対派もいたと思いますが、福島区程度の広さの行政区自体が、かなり狭い方だと思いますし、東京23区はどれも、10平方キロメートル(福島区の倍)を超えています。

ですから、
>「自分が生まれ育った区が無くなる⁉」と云うことへの拒否感ではなかったのでしょうか?
への答えは YES だと思います。ただ、
>正直、大阪市が廃絶されようが存続しようが、どうでも良かったのではないでしょうか?
との違いは私はご質問の意図としてよくわかりません。
「大阪市が廃絶される」=「自分が生まれ育った区が無くなる」
ですから、それを正しく理解している反対派も多かったと思います。
ただ私は、反対派がことさら、
「大阪市が無くなるで! 無くしたらあかん! 無くさないで! 断固阻止!」
と言っていたのは、ヒステリーだと思っていました。
大阪市というものはなくなりますが、大阪市部そのものがなくなるわけではありません。東京都世田谷区に住んでいる人が、「東京都東京市世田谷区って言ってくれた方が、何市に帰属するかはっきりするから落ち着くのになあ」と要望しているかというと、していません。
大阪府大阪市福島区野田9-8-7 が
大阪府 北区 福島野田9-8-7 になったとしても、
大阪という名称は府の名前として残っているわけですから、「大阪市という名前が無くなることに喪失感を覚える」と懸念するのは、全く、頭の問題ではなく心の問題だと思います。いざ、大阪府北区になったら、1~2年で受け入れられたのではないでしょうか?
文字数的にも、短くて済みます。

私は、大阪市の住民説明会にも、維新の会のタウンミーティングにも、行きましたし、説明会の動画もかなりの数見ました。また、説明会の議事録も、質疑応答部分は全て目を通しました(ワードで300ページ分ほどになりました)。
議事録と別に、紙で質問書を提出できましたので、それへの回答が大阪市のHPに公開されていました。
その中で、かなり馬鹿げた質問が上がっていたので、いくつかご紹介します。
私はこうした質問者を「馬鹿だ」とは思っていませんよ。質問を「馬鹿げた質問だった」と気付いて欲しい、と願っているだけです。それに、すごく初歩的な質問が出るのも、維新の会や大阪市の説明不足だった、という面は否めません。ごくごく基本的なことでも、きちんと理解してもらった上で投票に臨んでもらうべきだったのです。

>市を再編することには賛成だけど、「大阪府」が「大阪都」になることだけには、どうしても賛成できない。東京都が嫌いだから、同じ都にしないで欲しい。
大阪府 北区 福島野田9-8-7 になったとしても、
大阪都 北区 福島野田9-8-7 と呼ぶためには、
国会での法改正が必要でした。改正が否決されれば、大阪府北区です(制度上だけ「都」になる)。
つまり、「大阪都」に生まれ変わるか、「大阪府」の名称を残すかは、今回の住民投票よりも先の問題だったのです。

>新しい区の名称に納得できない。それに、湾岸区はなぜ西区と呼ばないの。
名称の是非を、住民投票で問うたわけではありません。それなのに、「浪速区が中央区となることに賛成か否か」と問われているように勘違いをしていた人も多かったと思われます。
新中央区が中央区で良いかどうかは、2年間の設置協議で決める予定だったのです。住民公募も充分あり得たと思いますよ。
大阪府中央区 で決定ではなく
大阪都中央区
大阪府難波区
大阪都難波区
大阪府ミナミ区
大阪都ミナミ区
全部あり得た話です。(ただし、ミナミをミナミ区と呼ぶためには、新南区が南以外の名称になることが必須。)

>大阪市章のミオツクシは無くなるのか。
大阪市という名称や市章に愛着を持つのは大いに結構ですが、私はこれを、「老害」と見ました。誰でも母校が廃校になったりすると寂しいものですが、新しいことを阻害する理由としては弱いです。大阪市が夕張市に限りなく近いところまで、財政不健全な団体に陥っていたことを、直視すべきです。今、府市共に維新の会が抑えているから、立て直しているのです。維新の会が解党して、また自民や公明に引っかき回されれば、WTC等の政策の失敗を繰り返していた時代に逆戻り、という橋下さんの主張は、至極全うです。それでも彼は、言葉を慎重に選んでいました。市民一人一人が、自分の頭で真剣に考えることを信じていたからだと思います。
ミオツクシの件なんて、新しい北区を作る時に、「北区の区章はミオツクシにします!」と、住民で決めれば良いだけのことなんです。
どうも、情に訴える、間違った反対運動が多かったですね。住民サービスだって、低下するわけないです。向上するはずです。低下する理由を逆に聞きたい。でも、低下する「理由」については、思考停止に陥っている反対派が多いんです。「変革におびえているだけ」ということを認めたくないからです。


ところで、
>必要性、功罪共に説明不充分なのではないのかと思いました。
>大阪市民には説明したと云うのであれば、このまま引き下がります。
これについて、「不充分」と言われれば不充分、「充分」と言われれば充分だったと思いますが、私は充分だと感じました。かなりの数ですよ! 大阪市の規定の説明会だけで39回です。もちろん会場の広さに物理的限界があるので、39回全てを足してもせいぜい数万人だとは思いますが、
各区役所等で、ネット同時中継をしていたこと
4月末の、投票告示直前までは、ネット(ストリーム及びユーチューブ)でいつでも再生できる状態だったこと
をどのくらいの人が認識していたでしょうか?

私が最も腹立つことの一つに、マスコミの無責任さがあります。
都構想自体は、少なくとも5年ほど前から話題になっていたことです(太田房江の頃も入れればもっと前から)。
1年前の今頃には、協定書がかなり形になってきていました。
でも、マスコミは報道しないどころか、自ら勉強しようとすらしなかったんです。
そして、そこまで言って委員会の辛坊治郎ですら、今年1月にラジオで、
「大阪都構想なんて大阪市民は誰も興味ないし、盛り上ってない」
なんて無責任なことを公言するのです。
私は、彼は橋下さんと共演者だったので、応援者だと思っていただけに、がっかりでした。
まして、「誰も興味持ってない」なんて言い放つのは、「私は大阪市民じゃないから知ったこっちゃない」という、橋下さんを突き放す態度としか思えない。
実態としてはもちろん、質問者さんのように、大阪市民じゃない府民の皆さんの中にも、都構想に大きな関心を持っていた方はいらっしゃったのに、ですよ。
(そして実際、都構想は大阪市だけの問題じゃなかったので、本来、大阪府でも住民投票すべきだった、と私は思っています。)

1日3回同じことを説明する(各2時間半)、13日休み無し、
という姿勢は、とても立派だったと思います。声を枯らし、散々批判されても真正面から受け止めて説明しようと真摯な姿勢を見せ続けていました。市長だけでなく、大都市局長など、この政策に携わった全スタッフの話です。「維新の会」の政治活動と別に、大阪市の公務員たちも、設置運動、広報活動に、立派に精を尽くしたと思います。これを「不充分」だと言い切ってしまうのはあまりにも気の毒です。
まして、精を出せば出すほど、「市が説明しようとするのはおかしい。政治活動ではないか。」と茶々イチャモンを入れるDQN(ドキュン)が多かったのですから。

橋下氏が新しい政策を進めようとするのですから、政策を説明するのは当たり前じゃないですか! しかも法律でも「わかりやすく説明しなければならない」と定められています。それを、「税金使って説明会をやるのはおかしい。この費用は橋下がポケットマネーで払え!」 とかいう馬鹿がいます。私は、こういう「正当でない抵抗活動」をする人々は、大阪府から出ていってもらうべきだったと思います。

続く
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この回答へのお礼

ありがとうございます。次にお礼の意見を書きました。

お礼日時:2015/05/19 13:34

説明不足だったと思います。


 老人パスは無くなりませんと市長は断言しましたが、ではその予算は?管理する部署は?そんな説明はありませんでした。
 また周辺の区にとっては区の税収が中央区の半分もないとなった時に同じようなサービスを受けられるのか?そんな事が全く考慮されていないのが明らかになった結果だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私自身が説明会の内容を確認もしていませんので、偉そうには云えません。

お礼日時:2015/05/19 13:38

都構想の提案者の弁護士さんが


住民投票を、都構想の賛否を
自分の信任の是非としてしまったから
反対となったのでは?
改革しようと、本気で思っているのであれば、
自分の進退の言及は、住民投票の結果が出てから
発言すべきモノでは無いかと。

ま、橋下さんは市長ではなく、弁護士だったかな。
これまでの言動は・・・。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。む~、そのように捉えたことはありませんでした。
なるほどな~...
都構想についての現実感がどこかに行ってしまったと云うことですかね~。
良く分かりました。

お礼日時:2015/05/19 09:31

んとね。

超簡単に負けた理由を説明します。

市からの助成金なり補助金なり、生活保護や敬老バスなどのサービスを受けている人が、特別区に移管してしまうと”なくなる”と維新以外の政党に吹聴されたからです。

実際には”なくなりません”。
社会団体は大阪府へ。個人は区でそれぞれ受け持ちが川変るだけです。

まんまとうまいこと乗せられただけです。
あの時進んで入れば一時の恥。進まなかったのは一生の恥です。

これで大阪氏が50年前に整備したインフラは、このまま再開発されずに今後も使われます。
あわせて、大阪市すら発展しないので、他の市町村のインフラも進みません。
しかも向こう数十年は他の日本の各地で再インフラ整備が進むので、財政難の大阪はどんどん社会保障の方に金がかかります。

今回のことで、二度と大阪のために働こうとする行政長はいないでしょう。
また漫才師の名誉職に返り咲きです。

東京オリンピックが終わった頃には、日本の第二の都市は名古屋になっていることでしょう。
大阪は花博で時代がとまった異物となるでしょう。

そのうち昭和の歴史遺産になるかもww
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
やはりそうですか。自民党の柳本とか云う、物凄く粘着的な野郎が、くそのような言質を弄していたので、そんなことではないかと...
しかしそれをまともに信用するか⁉
ま、第二の夕張市に向けて頑張っていただきましょう(笑)

お礼日時:2015/05/19 09:37

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