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こんにちは。
 いよいよ私たちのところにも台風6号が接近しています。
 それで私も疑問に思うことがいくつか、あります。
(1)台風とハリケーンの違い、どこが違うんですか?
(2)なぜ台風・ハリケーンは北に向かって進むんですか?
(3)南半球の台風・ハリケーンは『右巻き』と聞きましたが本当でしょうか?そして南半球で発生した台風・ハリケーンは南に向かって進むのでしょうか?
(4)なぜ北半球の台風は『左巻き』か?
(5)台風・ハリケーンはなぜ『女性』にたとえられるのか?
(6)中東・アフリカ・ヨーロッパ・南西アジア・ハワイ・ラテンアメリカでもハリケーン・台風は発生・来襲するのでしょうか?
(7)ハリケーンの語源・なぜアメリカでは台風のことをハリケーンというか?
(8)最後に台風の番号・ハリケーンの名前はどうやって決められるの?
いろいろ質問してすいません・・・よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 台風で被害はありませんでしたか?


 沢山の方が回答されていますが、微妙に違うところもあるので、私も回答してみたいと思います。

>(1)台風とハリケーンの違い、どこが違うんですか?

 存在地域の違いです。台風は北西太平洋域(東経180度より西)にある最大風速が34ノット以上の熱帯低気圧のことをさします。Hurricaneは北東太平洋域(東経180度より東)とにある最大風速34ノット以上の熱帯低気圧のことをさします。
 ちなみに気象庁の発表する英文の情報では、TyphoonはHurricaneと同じ最大風速64ノット以上の熱帯低気圧のことで、34ノット以上48ノット未満の熱帯低気圧はTropical Storm、48ノット以上64ノット未満の熱帯低気圧をSevere Tropical Stormと呼びます。

>(2)なぜ台風・ハリケーンは北に向かって進むんですか?

 通常日本に来るような台風は、熱帯の海で発生し、最初は貿易風に流されて西に進みながら少しずつ北上し、その後偏西風に流されて東に進みながら北上します。
 どちらにしても、大きな風の流れによって進むのですが、もし全く風がなくても、地球が丸いことによるコリオリ力の緯度による違いから北西に進むことが理論上わかっています。

>(3)南半球の台風・ハリケーンは『右巻き』と聞きましたが本当でしょうか?そして南半球で発生した台風・ハリケーンは南に向かって進むのでしょうか?

 北半球では地球が回転していることにより発生する見かけの力であるコリオリ力は、進行方向に向かって右向きに発生するのに対し、南半球では進行方向に向かって左向きに発生します。
 北半球と南半球で反対方向に働くことは、北極の上から地球を見ると、自転の方向は左回りであるのに対し、南極の上から地球を見ると右回りになっていることから、分かっていただけるのではないかと思います。
 南半球で右回りあることとは無関係に、台風が北へ進むのと同じ理由で南半球の熱帯低気圧は南へ進みます。

>(4)なぜ北半球の台風は『左巻き』か?

 空気は気圧の高いほうから低いほうへ流れようと力が働きますが(気圧傾度力といいます)、北半球では地球が左回りに廻っているために、それを右に曲げようとする力が働きます(実際には見かけ上そう見えるだけですが)。結果として気圧傾度力とコリオリ力が釣りあう向きになる、等圧線に平行に気圧の低い方を左に見る方向に風が吹きます。

>(5)台風・ハリケーンはなぜ『女性』にたとえられるのか?

 そもそも熱帯低気圧に名前を付け始めたのは、第二次世界大戦中に米軍の兵士が、日本付近にやってくる台風に対して、自分の彼女や奥さんの名前をつけたのが最初と言われています。第2次世界大戦後の日本でも、連合軍の進駐体制下では台風にはこのように外国名が付けて呼ばれていました。進駐体制が終わった昭和28年以降は、日本国内の台風情報などでは台風は番号で呼ばれるようになり、一般的には台風に名称があることは知られていませんが、実は米軍の合同台風警報センター(JTWC)はその後もずっと独自に名前を付けていました。 その後、ウーマンリブ運動の高まりなどにより男性と女性の名前が交互に使われるようになり、2000年以降はアジア諸国などが決めた名前が使われています。

>(6)中東・アフリカ・ヨーロッパ・南西アジア・ハワイ・ラテンアメリカでもハリケーン・台風は発生・来襲するのでしょうか?

 熱帯低気圧は太平洋、大西洋、インド洋で発生します。
 北太平洋で発生した熱帯低気圧はハワイを襲うこともあります。南太平洋で発生したものは東へ進んでも南アメリカに達する前に温帯低気圧や弱い熱帯低気圧になってしまうようです。
 北大西洋で発生した台風は北アメリカに上陸することがありますが、大陸東岸で温帯低気圧や弱い熱帯低気圧になってしまうことが多く、東へ進んでヨーロッパへ影響することはないようです。南大西洋では海水温が低いために、今まで熱帯低気圧が観測されたことはありませんでしたが、今年4月、初めて熱帯低気圧の発生が確認されました。これはブラジルに上陸し被害を出しています。
 北インド洋で発生した熱帯低気圧はインドやバングラディシュ、パキスタンなどへ上陸し、しばしば大きな被害を出します。まれには中東へも行くことがあるようですが、アフリカ北部に上陸することはないようです。一方、南インド洋で発生した熱帯低気圧はアフリカに上陸することもあります。

>(7)ハリケーンの語源・なぜアメリカでは台風のことをハリケーンというか?

 マヤ・インディアンの嵐の神「Hurukan」が語源だというのが定説のようです。

(8)最後に台風の番号・ハリケーンの名前はどうやって決められるの?

 台風もハリケーンもその海域ごとに、その年の発生順に番号が付けられています。
 名前については、事前に名前の一覧表が作られていて、その表の順番につけるだけです。世界の海は全部で12の海域に分けられていて、各海域ごとに熱帯低気圧の解析と予報を行う気象機関が決められています。
 参考URLにあげたページにどのように海域が決められているのかと、担当する気象機関が掲載されています。またこのページの左のメニューの中の「Storm Names」をクリックすると各海域の熱帯低気圧の名称の一覧表が見られます。

参考URL:http://www.nhc.noaa.gov/aboutrsmc.shtml
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この回答へのお礼

saionさんご回答ありがとうございました。また御礼が遅れてすいませんでした。
 おかげで台風が住んでいる地域をかすめて通ったため、被害はありませんでした。お気遣いありがとうございました。
 ほお、ほお、ほお・・・saionさんには失礼にはなるとは思いますが私も読んでいるうちにほかの方のご回答と照らし合わせ、頭がごっちゃになってきましたね。
変なお礼ですいませんでした。お許しください・・・。

お礼日時:2004/07/02 22:27

#3です。



URLの海水温度の分布を見ていただければ解かると思いますが、
熱帯低気圧は、オレンジ色の部分で発生します。
そして大気に流れにのって移動し、黄色から緑に掛かってくると衰弱・消滅、もしくは温帯低気圧に変わります。

ヨーロッパ近海は水温が低いですよね!?
そう考えるとヨーロッパに熱帯低気圧が来襲しないのも
不思議ではないことがお解りかと思います。

ちなみに、台風の進行方向に向かって右側の方が風が強いのは、
「反時計回りで中心に向かう風」+「台風そのものを移動させる大気の流れ」のため強くなります。

参考URL:http://www.data.kishou.go.jp/marine/ocean/glbmon …
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この回答へのお礼

chokiparさんご回答ありがとうございます。
 ああ、こういうことですか・・・・わかりました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/06/27 09:58

(6)について書いてみます。



台風やハリケーンなどの熱帯低気圧は、発生する場所が限られています。

インド洋、太平洋、北大西洋の緯度にして10度から20度の間の熱帯収束帯と呼ばれる海域になります。

熱帯低気圧のエネルギー源は海面から蒸発する水蒸気なので、発生条件の1つとして海面温度が27度以上必要というのがあるらしいです。

熱帯低気圧は大気の流れに乗って移動するわけですが、
海面の温度が低いところへ移動するとエネルギーの供給が減少して勢力が衰えてきます。
もちろん、大陸に上陸すると消滅していくのは言うまでもありません。

さて移動する範囲ですが、
南、北インド洋で発生した熱低(サイクロン)は、インド沿岸、アフリカの東部沿岸、オーストラリア西部沿岸、稀に中東沿岸に達するようです。
南、北太平洋で発生した熱低(タイフーン、ハリケーン)は、オーストラリア東部沿岸、東南アジア、北アメリカ西海岸などに移動します。
北大西洋の場合は、主に北アメリカ東部沿岸に進むようでヨーロッパの方までは達することはほとんど無いようです。

尚、ラテンアメリカやハワイなどの海域では、海流の影響で水温が低いため、熱帯低気圧は発生しません。
したがって来襲することもありません。
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この回答へのお礼

chokiparさんご回答ありがとうございます。
 やはり発生するんですね。でもヨーロッパに台風が来ないってのが不思議ですね。(気候上からでしょうか・・・)

お礼日時:2004/06/23 11:08

(1)台風とハリケーンはまず場所が違います。

台風というのは東経180度より西の北太平洋上にあるものだけを言います。ですから、東経180度より東にあるハリケーンが、このエリアにはいってくると台風に呼び名が変わります。また、最大風速の定義も違って、台風の場合は最大風速が17.2メートル以上になると台風になりますが、ハリケーンの場合は最大風速が33メートル以上にならないとハリケーンとは呼ばれません。

(2)台風が北に移動してくるのは、太平洋高気圧のまわりを回る気流に乗ってくるからです。

(3)北半球と南半球では、台風や低気圧など、大きな規模の渦巻きは逆になります。

(4)地球の自転とコリオリの力というこむずかしい物理法則が関係しています。

(5)ABC順、しかも男女交互に英語の名前がついていました。

(6)不明

(7)日本の台風と同じで、大西洋や、東部太平洋の暖かい海で発生します。ハリケーンの語源は昔のスペインの船乗り達が、とぐろを巻くという意味の、
「ウラカーン」と言っていた事から、ハリケーンという言葉が生まれました。

(8)台風は「その年に入って台風ができた順に、1号、2号とつけます。」/ハリケーンは「かつては女性名ばかりでしたが、それでは不公平ということで、現在は女性名と男性名が交互に使われています。」


(1)~(5)、(7)~(8):森田さんに聞いてみよう
http://www.tbs.co.jp/morita/qa.html より

(6):不明

その昔、NHKの面白ゼミナールと言う鈴木健二アナウンサーのクイズ番組内で「台風は一年中何処かで発生しています」と言う事を仰ってましたよ。

参考URL:http://www.tbs.co.jp/morita/qa.html

この回答への補足

それとなぜ、台風の左側が風が強いのでしょうか?

補足日時:2004/06/21 16:58
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この回答へのお礼

Tsukasa0215さんご回答ありがとうございます。熱帯低気圧になった後の台風の行方はその後、どうなっているのでしょうか?

お礼日時:2004/06/21 16:56
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この回答へのお礼

SteveStrawbさん早速のご回答ありがとうございます。
 とてもためになり、役立ちました。

お礼日時:2004/06/21 16:57

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