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rossignol.辞書を引くと、夜鳴き鳥のほかに、錠前屋、店晒しの商品と言った、風変わりな意味があるようです。そのような意味を持つに至った由来を知りたいと思ったのですが、ググッてもヒットしません。etymology?の分野に詳しい方がおられますか。また、調べ方についてのご助言などあれば、お願いします。

A 回答 (5件)

バルザックの出典は、No.1の方が出されたサイトにあります。

Etymologieの部分だけ表示するリンクです。
http://cnrtl.fr/etymologie/rossignol

f) 1839 « livre invendu » (BALZAC, Un Grand homme de province à Paris, chap. 3, t. 1, p. 52 ds QUEM. DDL t. 16: ce sobriquet de rossignols était donné par les libraires aux ouvrages qui restent perchés sur les casiers)

これを元に検索しました。

>一番高い梢で鳴くrossignolと、一番高い棚に置き去りの品。こんな所にも何か関連があるかしらんと推測してみたりしています。

鋭い連想でした。私の推測よりも、こちらの方の可能性が高いようです。バルザックの原文には「高い」という語はないのですが、先の回答には紹介しなかったサイトをもう一度よく見直したところ、同じような文に「haute」を入れた説明がありました。「売れ残りの本」という意味での用例の一番古いものは1835年らしいのですが、そこに由来として、「一番高い枝で歌っている夜鳴うぐいすのように、一番高い棚にとまっている」と書いてありました。

・ROSSIGNOL, 1835. n. m. Marchandise invendue, marchandise qui reste longtemps en magasin ; marchandise défraîchie, avariée, de rebut, hors de saison, fonds de magasin, terme de mépris à propos d'un objet.
Qui reste perché sur les plus hauts casiers comme le rossignol chante sur la plus haute branche (GR)

下のサイトで、Bob: Dictionnaire d'argotの項の左側をクリックして展開すると上の文が出てきます。
http://dvlf.uchicago.edu/mot/rossignol

こちらのサイトの3 ♦にも出ています。
http://encyclopedie_universelle.fracademic.com/6 …

売れ残りの意味でのほかの用例は
http://www.languefrancaise.net/Bob/3497

合い鍵の意味での用例は
http://www.languefrancaise.net/Bob/3496

にも出ています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大いに助けていただきました。
「売れ残り」の意味は、1835年辺りのDictionnaire de L'Académie française 6e éditionに出現、ということはこの辺りで意味としては定着している。で、バルザックが用いたのが、1843年頃。比べて「合鍵」の意味はずっと古く、15世紀の初め頃には定着していたと考えられそうですね。
それにしても、泥棒と合鍵音=ナイチンゲールの鳴き音。薄暗い高所の品と、高い梢の鳥。どちらの意味も、感覚の世界から拾われて定着していったものだったのでしょうか。本物のrossignol鳴き声を、聞いてみたくなりました。重ねて御礼申し上げます。

お礼日時:2016/03/19 01:10

No.3です。


「売れ残り」という意味での古い出典として出ている文章は、バルザックの『人間喜劇』という作品群に含まれる『幻滅(Illusions Perdues)』という小説の一節ですが、qui restent perchés sur les casiersとあります。percherという動詞は、もとは「(鳥などが木に)とまる」という意味です。書店で、売れない本が棚の上に置いたままになっている(とまっている=perchés)のを、木にとまった夜鳴うぐいす(rossignol)に喩えてそう呼ぶようになったとバルザックは書いています。「夜鳴うぐいす」は、ヨーロッパでは愛の象徴として詩など文学作品で多用されるので、何かを鳥に喩えるならば、特にそれが書店であれば、まず一番にrossignolが連想されるということはあり得ると思います。バルザックが書いていることが語源として本当に正しいかどうかまでは追跡できませんでしたので、とりあえず今の段階で可能な推測の一つにすぎませんが、何かの参考になればと思います。
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この回答へのお礼

多くをお調べいただき、貴重なご助言をくださってありがとうございます。
バルザックのその作品ですと、1843年ですね。売れ残り品の意味合いの出典は、ゾラの1883年の作品しか、ウィキには掲載がありません。お差し支えなければ、バルザックの出典にどうしたら辿りつけるのか、方法をご教示いただけますでしょうか。フランス語の一文を教えていただいたので、原書は容易に見つかりましたが。「昔の隠語の由来」で見つかりますか。
因みに、À la claire fontaine という古い民謡に、Sur la plus haute branche, un rossignol chantait. という一節がありますね。一番高い梢で鳴くrossignolと、一番高い棚に置き去りの品。こんな所にも何か関連があるかしらんと推測してみたりしています。お礼まで。

お礼日時:2016/03/18 19:37

錠前屋、店晒しの商品という意味は、普通の仏和辞典に載っていますね。

No.1の方が紹介されているサイト(B-3-a Spécialement, Instrument pour crocheter les serrures.と、C-1-b Marchandise démodée, défraîchie, difficilement vendable.の項)や、Wikipediaのフランス語版などをヒントに探っていくと、「錠前屋」というよりは「合い鍵」のようです。Passe-partoutと同義語になっていますが、下の合い鍵ショップのサイトを見ると、Passe-partoutは複数の鍵が束になっているもので、Rossignolは、1本でどんな鍵でも開けられる万能合い鍵のようなものになっています。
https://shop.multipick.com/fr/outils-douverture- …

アレクサンドル・デュマ(父)のLes Mille et Un Fantômes(千一幽霊譚)という小説に、次のような一節があります。

En conséquence, il tira de sa poche, non pas un trousseau de clés, mais un trousseau de ces instruments destinés à les remplacer, et que l’on appelle rossignol, — du nom sans doute de ce fameux Rossignol, qui se vantait d’avoir la clef de tous les chiffres.
https://fr.wikisource.org/wiki/Les_Mille_et_Un_F …

夜、どこかの建物に押し入る場面のようですが、どんな鍵でも開けられる合い鍵を持っていることを自慢していた有名なrossignol、とあるので、名の知れた泥棒のあだ名のように読めます。泥棒は夜入るものなので、「夜鳴うぐいす」と呼ぶのはわかります。その名前にちなんでそう呼んでいるような感じに書いてありますが、これはデュマの創作かもしれません。『昔の隠語の由来(Les Sources de L'argot Ancien)』という書物には、下のように書いてあります。

Le bruit que fait cette clef a été plaisamment comparé au chant du rossignol.(下の書物で、検索語欄にrossignolと入力してください)
https://books.google.co.jp/books?id=SAm-B_ACwVYC …

合い鍵がたてる音を、夜鳴うぐいすの鳴き声に喩えて滑稽に言ったもの(泥棒が使った隠語)、ということです。デュマの書いていることとどちらが本当かまでは突き止められませんでしたが、隠語の由来の方が正しいような気がします。

「売れ残り(Marchandise démodée)」という意味の方ですが、これの語源はなかなか見つかりません。ただ、ドイツ語に「売れ残り」を意味する言葉としてLadenhüter(店番)という語がありますが、フランス語ではドイツ語より先に、同じ「店番」という意味のgardeboutiqueという言葉が「売れ残り」の意味で使われていて、それがのちにrossignolと呼ばれるようになったという記述がありましたので、比較的新しい用法なのかもしれません。
http://idiome.deacademic.com/1641/Ladenh%C3%BCter
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#1の方のものには、ご質問者様の意味はないようですね。


 どこの辞書にあるのかが不明です。
 ご出典を教えていただくわけにはいきませんか?

 というのも、なんとなく、広く一般的な皮肉(フランス的ジョーク)のように思うからです。
 つまり、ロシニョールは、そもそも- 織物業アベル・ロシニョールにより作成されたロシニョールスキー板のメーカ―ですね。
 ということは、スキー板のビンディングが非常に大事になってきますね。しかも盗難防止のために、ロシニョールなどには、互換性のあるビンディングで、特殊な組み合わせのビンディングにすることが可能なので、そうしたことから、ロシニョールのビンディングそのものが錠前の機能を持つという噂からかもしれません。
 さらに、ロシニョールの板は、量産されていますから、売れ残りも多いでしょう。そもそも、店さらしの商品とは、「商品が売れずに長い間店頭に置かれたままになっていること。」を意味しますから、売れ残ったロシニョールのスキー板を皮肉って、略して、ロシニョールと言っているのではないでしょうか?しかも2005年頃には、記録的な暖冬で、ロシニョールは、クイックシルバーに買収され、2008年には、シャルトリューズ&モンブランに売却されている。一時は、スキー業界でその名を世界に轟かせたロシニョールなだけに、この転売劇は悲しい。そんな思いを、或いは、「店晒しの商品」とでも皮肉る意味で、ロシニョールと言ったのではないでしょうか?フランス的ジョークだと思いました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。古いものでは、1976年の大修館のスタンダード仏和辞典に、夜鳴き鳥以外に、笛、錠前をこじ開ける道具などに加えて、売れ残りの品、とあります。

♯1の方が教えてくださった中にある、1839 « livre invendu » (Balzac, Un Grand homme de province à Paris, chap. 3, t. 1, p. 52 ds Quem. DDL t. 16: ce sobriquet de rossignols était donné par les libraires aux ouvrages qui restent perchés sur les casiers) などは、売れ残りの本のことかと思われますが・・。自信はありません。

お礼日時:2016/03/17 22:16

フランス語は全然知らないのですが調べてみました。



rossignol
http://www.cnrtl.fr/definition/rossignol

上記サイトに Étymol. et Hist. という項目があります。
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この回答へのお礼

お礼が遅れました。ありがとうございます。
このサイトも参考にさせていただきました。もう少し調べてみたいです。

お礼日時:2016/03/17 22:17

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