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経済・為替について勉強しております。
そこで質問ですが一般的に景気上昇ではインフレになり、インフレ時には物価格が高く、通貨安になると思います。しかし一方で好景気時にはその国の硬貨が買われ、結果通貨高になるともあります。
どちらも好景気では通貨安・高となり理解ができません・・。
まだ、勉強を始めたばかりですので取るに足らない質問ですが、どうぞ御教示ください。お願いします。

A 回答 (2件)

インフレで通貨安


好景気で通貨高
そんなのごくごく一部の要因でしか
ありません。

通貨の高安なんてのは、相対的なものです。
あっちより、こっち。こっちより、そっち。
という思惑で高くなったり安くなったり
するのです。

ここ10年以上続いている法則でいくと、
世界で何かハプニングが起こると円高。
なんと日本で災害が起きても円高と
なりました。

なぜ、何か起きると円高なのか?
円は安定した低金利(今ではマイナス金利)
の通貨です。
円は先進国日本の単一通貨で、世界的に
みて(比較して)も安定性が高いのです。
ですから借りるお金としてはとても都合が
よいのです。
円を借りて投資をすれば、大抵の他国通貨
での金利差で利益を得られるのです。
ここ数十年投資の原資として使われていて
何かハプニングがあると、投資を中断する
(ポジションを解消する)のです。
その意味は円を買い戻すということです。
なので、円高となるのです。
何かあると円に投資するわけでなく、
投資をやめて円に戻すから円が買われ、
円高になるというわけです。

もうひとつ。
先進国は政治力で通貨安にしようとし、
新興国は政治力で通貨高にしようとする。
のです。

先進国にとって自国通貨安は都合が良い
のです。自国が生産する製品を他国に
安く売れるからです。
1ドル120円の為替レートなら、
日本で売値120円のものは1ドルで売れる
わけですが、1ドル100円の円高になると、
売値120円だと1ドル20セントで売れない
と儲けがなくなるわけです。
例えばアメリカにとっては1ドルなら買うが、
1ドル20セントじゃ高いだろ!
ってことになるわけです。

ですから先進国は通貨安争いをするわけ
です。国家間の政治力の問題ですね。
民進党政権の時は本当にダメダメでした。

一方で、新興国はそうもいかないのです。
通貨の信用力と価値が無さすぎるのです。

自国内で米ドルでの取引を有難がる国も
たくさんあるのが実態です。

そのために何とか自国通貨の価値を高め
信用力を上げたくて、金利を上げるのです。
金利を上げて他国通貨で買ってもらい
通貨の価値を上げたいのです。
しかしそうした政策はうまくいかず、
質の悪い物価高をまねき、さらなる通貨安
が進んでしまうといった悪循環をまねく
ことになりがちなのです。

といった様々な要因を背景に各国の相対的
なバランスで、通貨の強さ弱さが時々刻々
と変化するということなんです。

経済評論家や経済学者でも、通貨の高い
安いの結果の後付け理由について、
全然違ったことを言うこともあります。

将来予測に至っては非常識と思える自論を
はずれてもはずれても言い続ける変な人も
います。

本当、学校での経済学はクソの役にも
立たなかったと今でも思ってます。
はっきり言えば、正解などないと言って
よいと思います。

無駄話が多かったですかね。A^^;)
いかがでしょうか?
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この回答へのお礼

丁寧にご回答いただきありがとうございました。とても分かりやすく勉強になりました。
インフレ時にも好景気時にも相対的には通貨高、安にはなり得るが、結局値動きは需要と供給でなりたっているため日本通貨が欲しい人が多ければ円高、またその逆も。(リスクオフで円高、オンで円安になるように)みたいな事でしょうか。。

※日本を含めた先進国(米を除く)では通貨安戦争になっているとのご回答でしたが、先週、欧州各国で中央銀行の要人発言では金融引き締めを(利上げ)示唆するような発言でした。通貨が安ければ安いほどいいというわけでもないのでしょうか・・はぁ難しいですね

お礼日時:2017/07/04 12:53

各国の景気動向、金利動向など、その予測


と実績であっちへ流れ、こっちへ流れ
といった動きをするわけで、単一通貨、
特に日本円だけ見ていても、通貨の高安は
全く見えてこないわけです。

ひとつあるのは、現状では基軸通貨として
米ドルの動きは常に中心にある状況では
あります。
そこにユーロの動きもついていってる感じ
ですかね。

ドルの利上げに始まり、ユーロ圏では
ギリシャ危機やEU諸国の財政危機が
ことさら取り上げられ、さらに、
ブレグジットショックに続く、EU離れの
兆しを受けて、歴史的な通貨安を招き
ました。

この状況から、EU崩壊つまりユーロの
信用力低下(ユーロがなくなってしまう)
が著しかったわけです。
これは先進国通貨としての信頼性を
著しく損ねたわけです。

しかしその後EU諸国の大統領選挙等の
結果は自国ファーストを主張する党首
などが落選し、EUの対面を保った格好
となりました。
その勢いに乗って、ドラギ総裁はEUの
経済動向は順調であり、ゆるぎないもの
といった意味合いをこめて、緩和策の
縮小(功を奏しているという)ニュアンス
で、ダメ押しして、ユーロの信用力を
回復させようとしたのだと思います。

ユーロ圏は今回の危機を受けてその弱さを
露呈する格好になってしまいました。
借金を自国の国民でまかなっている日本と
違い、ギリシャの借金をドイツやフランスが
嫌々引き受けているような感じです。

当然、隣国の借金をなんで我々の血税で
まかわなければならないの?
と不満がうっ積されている状態にある
ことは確かなのです。
こうした燻りが、また炎上して、世界的な
経済動向に影響を与えないで欲しいなと
思うしだいです。

参考 ユーロ/ドルの長期動向
「通貨安・通貨高について教えてください」の回答画像2
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この回答へのお礼

本当に分かりやすいご回答ありがとうございます。マクロン就任でEUは面目を保ったが、長期的にみれば確かにユーロ安は必死ですね!!私が見た発言ニュースはユーロの信用力を回復させようとしたものなんですね。目先の通貨安・高だけでなくもっと長期的に見るようにしないとだめですね。また、どうぞよろしくおねがいします

お礼日時:2017/07/05 15:35

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