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テレビ東京の番組「Youは何しに日本へ?」を見ていたら,
アニメで見たタコさんウィンナーを食べたくて日本に来たドイツ人Youに密着していました。
ドイツ人なんですけどタコさんウィンナー
の材料がソーセージだということを知らず、
「ドイツのソーセージにはこういうの無い」と話していまして。
ドイツではウィンナーを加熱する前に切り込みを入れてタコさんにするような遊びは無いのですか?
そういえば、知り合いのトヨタ自動車で営業している人が長くヨーロッパで営業していたんですけど
「ドイツやフランスの自動車って、エンジンにしろデザインにしろ、つくりに「遊び」が全然無いんだよ。日本車はエンジンにしろデザインにしろ、つくりに「遊び」がある」と話していました。
マンホールとかも日本は模様が色々ありますけど、これはまあ一番の理由は盗難防止ですけど、コレも「遊び」ですかね?

「タコさんウィンナー」の質問画像

A 回答 (5件)

欧米に住んで居たことがあり、文化の差をいろいろ研究しています。



これらの理由は主に3つあります。
・そもそもヨーロッパは貧しい国々だから
・キリスト教の影響
・女性が抑圧されていたから
です。

・そもそもヨーロッパは貧しい国々だったから
ヨーロッパが「貧しい」なんて誰も思わないでしょうが、そもそも中世までヨーロッパはとても貧しい地域で、そのために「豊かなアジアとの交易」を求めて大航海時代が始まったくらいです。
つまり中世まではヨーロッパはまずしく、アジアのほうがゆたかだったのです。

この豊かさと言うのは、主に食料がどのくらい作れるかによって決まっていました。アジアは温暖でなおかつ米が取れるため、小麦対米の作付面積が同じでも、収穫量は3倍、ということは同じ面積で養える人口も3倍アジアの方が多く、さらに南なら二毛作・三毛作もありましたので、ヨーロッパにくらべて人口がものすごく多かったのです。

人口が多いということは、農業以外の仕事に従事する人が多い、ということです。アジアでは今でも屋台で3食済ませたりしますが、これは料理人がたくさんいて安い値段で日常食を売っていたからです。同様に芸術家なども多くなり、目が肥え食料が豊富になると「食品で飾りを作る」ことも行われるようになります。

ヨーロッパでは「食料を飾りだけのために使うことはできない」時期もあったため、飾り包丁とか食品を飾り付けだけに使って食べない、という発想が生まれにくかったのです。

飾り包丁の文化からたこさんウインナーは生まれたわけですから、ヨーロッパではそういう発想そのものがない、ということです。

イギリスなんて18世紀からあれだけ世界を支配して、世界で最も豊かな国だったのにいまだに「イギリス料理はまずい」と言われ続けています。食文化というのはかなり強固なもので、変容するのが難しいのです。

・キリスト教の影響
中世のヨーロッパは単に寒い地域で食糧生産が相対的に難しく「貧しい」というだけでなく、古代に森林資源を使いすぎて、資源枯渇を招いたために中世になったことが分かってきています。

中世の本質とは「エネルギーがないからみんなで我慢しよう」ということで、これを実現するためにキリスト教が利用されました。宗教はどこでも「禁欲的」ですが、これをかなり強制的に社会に適用したのです。そのため「過度な食事はとってはならない(大食)」「華美な生活はしてはならない(強欲・嫉妬)」「華美な服装などで誘惑してはならない(色欲・傲慢)」など規制がかなり強くなり「生活を楽しく彩るさまざまなもの」に制限が加えられるようになったのです。

上記の(大食)などのカッコはキリスト教の七つの大罪の一部(残りは「憤怒」「怠惰」)ですが、食事に飾りを入れるのは「大食」につながり「強欲」にもつながるので、あまり良いこととはされなかったのです。

こういう文化的な側面から、飾りつけをすることはありません。あ、クリスマスなどは「神に対する賛美」ですからOKです。


・女性が抑圧されていたから

ここのところを多くの方が誤解しているのですが、日本は元々西洋などに比べれば「女性が自由」な国でしたし、今もそうです。
西洋女性は19世紀まではイスラム女性と同じような抑圧があり、社会に出ることも基本的には禁じられ、自分でお金を稼ぐことも基本的にはできなかったのです。

いまでもイスラム教の市場に行ってみれば分かりますが、買う方も売る方も男性ばかり、これだと(女性が好むような)「かわいいもの」「きれいなもの」を社会に組み込んでいく余地がほとんどありません。
 19世紀までの西洋もこれにかなり近い状態でした。

そのため「女性が率先して飾りつけをする」ということはあまりできなかったし「女性自身が好むものを自分のお金で買う」ということもできなかったので「女性が好むようなカワイイもの」が発達する余地がほとんどなかったのです。

今欧米人がこぞって原宿にきて「kawaii!!」と連呼するのは、欧米には(いや欧米だけでなくほとんどの地域で)そういう「かわいいもの」が無かったからなのです。

ですから、たこさんウインナーのように「女子供をよろこばせる」と言う発想がそもそもない、のです。

・日本文化やアジア文化
じゃあ日本はどうだったかというと、基本的に「女性と男性は対等」でした。武士階級でも「妻や娘が夫(父)に一言も断りもなく外出し外泊しても咎められなかった」と記録に残っています。

また女性も一定の年齢になると丁稚奉公などに入り、得た給金で自由に芝居見物や買い物ができました。そのため街には「若い女性が好むかわいいもの(かんざし・櫛・小物入れなど)」がたくさん売られていたのです。それにキリスト教の影響もありませんから、どんどん華美になり、江戸時代は何度か倹約令もでているぐらいです。

こういう「旺盛な需要に対応した供給」があるのが日本の特徴で、マンホールやたこさんウインナーだけでなく「百均」には驚くほどアイディアにあふれた商品が並んでいます。これってほかの国にはないのです。

意外なことに百均はアジアではものすごく受けるんです。「安くて壊れやすいけど、すぐに生活を改善できる」のがいいのですが、欧米などだと「耐久性が無いのはダメ」という認識も強く、なかなか浸透しないと言われています。

生活スタイルが欧米とアジアではかなり違うのも理由の一つでしょうが、それにしても日本の百均は小さい店舗でも数万点、大きければ10万点ぐらいの商品があるのに対して、欧米の百均は多くても1万点、小さい店だと数千点の商品しかなかったりします。

つまり上記に上げたような「キリスト教的な禁欲や女性のニーズを取り入れなかった」文化が影響していて、たこさんウインナーのような「ものすごく細かい部分」にも表れている、といえます。

車に関していえば「遊び」というより、ヨーロッパには「あいまいな部分」が無いのだと思います。これはまたちょっと違った文化的な特性でギリシャ哲学やローマ実存主義的な理論の追い込み(つまり「車はこうでなくてはならない。こうあるべきだ」という考え)が、あいまいな部分を排除して作り込むことになっていくのでしょう。もっとも機械的な部分についてはドイツ車はカッチリですが、フランス車なんて結構いい加減ですけどね。

日本車は「どのようにも捉えてください」と言う相手にお任せの「あいまいさ」があります。建前と本音の差があるというべきでしょうか。その代り機能的には恐ろしくまじめに作り込んでいますので「自動車というものをどう捉え、どう現実化するか」という文化的な差が大きいのだと思います。
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「遊び」というより、ドイツでは、ソーセージはソーセージ、であるだけだと思います。



「タコさんウインナー」は、ソーセージがまだ珍しかった頃に作られた、れっきとした和製料理でしょう。
それが、ドイツ人には、珍しく感じられたのだと思います。

逆に、ドイツの日本食レストランへ行きますと、「カニかまぼこの寿司」などが普通に出て来、日本人には珍しいです。
そして、ほとんどのドイツ人は、「鉄板焼き」が日本料理だと思っています。
現に、ドイツの日本食レストランでは、日本人が経営する「本格的な」日本食レストランでも、メインは鉄板焼きだからです。

そういう食の誤解は、もっと色々あると思います。
ドイツには、「ノルトゼー」という魚料理のチェーンレストランがありますが、そこのパエリアは、偽物だ、と、スペイン人が言っていました。

ですから、そのドイツ人には、「タコさんウインナー」が珍しい異国の食べ物に思えたのだと思います。
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ドイツに住んでます。


遊びや飾りは食べ物に関しては確かにないですね。
盛り付けに気を遣う場合もありますが、基本はどさっとお皿に持っておしまい、みたいなイメージがあります。
ソーセージを食べるときはだいたい丸いパンがついてきて、そのパンを割ってはさんで食べる感じ。子供も大人もそんな感じで食べるのでタコさんにしようなんて発想が浮かばないかも。
服装なんかそのあたりがよく現れていると思います。他の国はカラフルだったりオシャレだったりするけど、冬のドイツはみんな防寒防水のスポーツジャケットにリュック。機能性重視です。
キッチン用品もドイツメーカーのものはカラフルでかわいいというより機能性と無駄を省いたスマートなデザインが魅力です。
マンホールの蓋や街並みの装飾に関しては、歴史もある国なので凝ってるものも見かけますけど… 日本のほうが新しいものも凝ったものも多いように感じます。
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タコさんウインナーは、きょうの料理などに出演していた料理研究家の尚道子が考案したとされ、日本発祥のレシピです。


ヨーロッパだとHaired Sausageとよばれるソーセージにパスタを差して茹でる料理がありますね。Haired Sausageは長毛のダックスフンドの愛称でもあります。
最近、ツイッター界隈でアレンジバージョンが日本にも伝わっています。
「タコさんウィンナー」の回答画像2
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例えばポテチ。

恐らく世界中にあるが日本の物程気の利いた品はない。チョコ然り。(菓子)パン然り。

ドイツ人に関して言えば案外視野が狭い。変な例ではあるが、二昔前までは名前のバリエーションも至って少なかった。ペーター(Peter)。ミヒャエル(Michael)。アンドレアス(Andreas)。この辺りの名前を駅前で叫べば半分は振り向くのではないか、とさえ思えた(経験上)。一事が万事。そういう思考で見ていないから、これがウインナーから出て来ているという発想も浮かばないのでしょう。人によるとは思いますが、テレビに出ていた方はきっと物凄く正直な方なんでしょう。
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