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島田裕也が著作 ”日本人の神はどこにいるか” のなかで次のことを記しています。
<日本でマリアについて、「聖母」という言い方がされる。しかし英語では「Virgin Mary」であり、母であること以上に、その処女性が強調されている。>
質問は、英語圏では、「Virgin Mary」と表記されている、というのは本当ですか? 
 (Virginという言葉に戸惑いつつ)

A 回答 (4件)

Mother Maryと言わなくもないですが、それよりは圧倒的に、The Virgin Maryと呼ぶでしょうね。

The Virginだけでも聖母マリアを意味しますし。
キリスト教世界にたくさんいるMaryさんを特定するときに、the virgin Maryと言えば、それは聖母マリアを指します。
キリスト教でも宗派によって聖母マリアの位置づけは多少異なりますが、主にカトリックやそれに近い教義を持つ宗派では、聖母マリアは、神によって「処女にして懐胎した」ということが大事なので、イエスの母である以上に、処女性が(教義として)重視されるわけです。
the Virgin Mary以外に、Our Lady(我らが貴婦人)という言い方もよくしますね。イタリア語でマドンナ(Madonna)、フランス語でノートルダム(Notre-Dame)です。

ちなみに、16世紀の日本のキリシタン(カトリック)では、原語そのままで「さんたまりや」とか「びるぜん・さんたまりや」(びるぜん=ポルトガル語virgem)と呼んでいました。「母」の呼称を使うときは「ぜずすの御母さんたまりや」。
「聖母」というのは、近代に入ってからの訳語で、おそらく漢訳聖書経由のはずです。
「おとめマリア」という言い方もあるのですが、日本では「聖母マリア」のほうが定着したのですね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<圧倒的に、The Virgin Mary>なのですね。
<主にカトリックやそれに近い教義を持つ宗派では、聖母マリアは、神によって「処女にして懐胎した」ということが大事なので>すね。<教義として>
人と交わっていないことが不可欠なのですね。名前一つにしても、教えと密接に関係を持っているのですね。そして、マリヤの名前についての歴史なども、興味深く味わいました。

お礼日時:2018/09/24 08:18

Vergin を処女と端的に結びつけるのはどんなもんなんでしょうねぇ。

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この回答へのお礼

了解

お礼日時:2018/09/28 19:18

「聖母マリア」と英語で言いたいならthe Virgin Maryになるのは他の方の書かれている通りです。



Our Lady・ノートルダム・マドンナというのは「私たちの淑女=聖母」というニュアンスですが、これはカソリック系に多い表現で、プロテスタント系はそれほどマリアに重きを置きません。

欧米のキリスト教徒にとってのイエスは「救世主:Messiah」であることが第一義で、なぜ救世主かというと「神がマリアを処女懐妊させ生まれた子供だから」という奇蹟があるからです。

キリストは
・処女懐妊でうまれ
・人々の罪を背負って磔にあい
・死後復活した
から「救世主」である、ということが一番重要なのです。

だからマリアに関しては「キリストを生んだ処女」であることが重要で、これはどこのキリスト教国でも共通しています。そのうえでカソリックはマリア信仰が篤いのは、キリスト教以前からローマ社会が父権社会で母親と息子の結びつきが強かったからです。カソリックはローマの領土と一致しマリア信仰が篤く、ローマにほとんど侵攻されていないイギリス北部やアイルランド、ドイツなどはプロテスタントが多いのはそういう理由によります。

日本では宣教師が来た時代「処女」というのは全く価値を持っていませんでした。今でもその名残があって日本人は処女性を大切にしません。「結婚するまで処女でいたい」と言う女性が居れば男女とも「ちょっと変わっている」と思うのが日本人です。

ですから日本語に訳すときに「処女マリア」では全く意味が通じない恐れがあったので、日本でも通用する価値観である「偉大な子供を生んだ母=聖母」という訳が主流になったのです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<なぜ救世主かというと「神がマリアを処女懐妊させ生まれた子供だから」>なのですね。処女懐妊は、教義上欠かせない事項なのですね。
日本では、国情に合わせ、「偉大な子供を生んだ母=聖母」という訳が主流>
なったのですね。

お礼日時:2018/09/24 17:57

カトリックはマリア好きですよね


説明されてるかたもいましたが

もともと、ギリシャ語からラテン語に翻訳される時に
「若い女」くらいの意味の単語が
「処女」と訳されてしまい
実は誤訳なんだという話も聞いたことがあるんですけど
(でも若い女性で処女だったということもあり得るんだけど)
カトリックとしては
処女である、ということにしたい!んですよね
イエスには弟もいるんだから少なくとも生涯処女であったわけではないはずなんですけど
「弟とかは養子だった」
みたいなことにしたい!くらい
マリアを処女にしたいっぽい…

人間はだれでも「原罪」があるのですが
マリアに原罪があるかないか、一千年くらい議論して
とりあえず「ない」ということに落ち着いたそうで
カトリックでは
「無原罪の聖母マリア」
という言い方をしますね

でもプロテスタントは
聖母マリアもその他聖人も認めてないです
「だって人間でしょ」
って感じ
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
<マリアに原罪があるかないか>の<一千年くらい議論議論で>
<「ない」>になったのですね。しかし、実際は<カトリックでは><無原罪の聖母マリア」)にしたい、否、であるはずだ、なのでしょうね。
宗教は、あるべき姿を追いかけているのですね(事実よりは)。

お礼日時:2018/09/28 19:17

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