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小説の作法について、司馬遼太郎から引用します。

<その人生が完結した時点で、その人間をとらえる仕事を、私はやっている。こういう分野が、歴史小説とか時代小説とかよばれるのだろう。
 この仕事は、私にとってたまらなくおもしろい。すこし語弊のある言い方がゆるされるとすれば、女性は、その人生の進行中にとらえるほうがおもしろく、男性はその人生が終了してから彼をながめるほうがおもしろい。>

質問は、男性は…は納得しますが、女性は…は理解できません。女性は…を解説して下さい。

A 回答 (3件)

ふーむ、面白い言葉ですね。



勿論、例外はありますが一般的には男性は大局的なこと、哲学的なこと、革命的なことに興味を抱き、そこへ突っ走る傾向が強いと思います。妥協というものがあまりないので、男性から見てもそういう傾向の強い男性はとっつきにくく、感情的に思想的に対立することが多いので、その人生の進行中に捉えるとあまり面白いとは思わないことが多い、と。

一方女性は、現実的で今ある現実をよくしようという思いが強く、調和的、対話的、だから妥協もするし、人の世話をすることに歓びを感じる傾向が強い。
そういうところが、特に男性にとって魅力的である、と。女性のそういう点を女性が見てどう思うのかも知りたいところですが、だから、男性と比較すると「地味」であると言えて、その人生全体を眺めるよりは、人生の進行中に捉える方が面白いということなのでしょう。

男性と女性のそういった精神的な傾向性が、不変のものなのか変化し得るものなのか、今の私には分かりません。
現代女性は、そのような男性的人生を欲している、というか、「女性にだってできないわけがない」という思いが強いと思います。

私も、できないとは思いませんし自由だと思います。それで、自身が幸せで社会がよくなれば結構なことです。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
男性は、棺を蓋うまで、波乱万丈の人生をおくりますね。
<その人生の進行中に捉えるとあまり面白いとは思わない>ですね。
<一方女性は、現実的で今ある現実をよくしようという思いが強く、調和的、対話的、だから妥協もするし、人の世話をすることに歓びを感じる傾向が強い。>ですね。
<人生の進行中に捉える方が面白い>わけですね。
男性は結果が、女性は経過が興味あふれるのですね。

お礼日時:2022/04/24 17:47

歴史小説を書く立場ということで言えば、


史料も乏しく、家系図に名前すら残っていない時代の女性を描くには、想像力を駆使してその人生を描かざるを得ないのでは。
そこが男性の人生を書く時との違い、面白さかと思われます。
司馬さんにはたしか、北政所や細川ガラシャを描いた短編もありますよ。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<史料も乏しく、家系図に名前すら残っていない時代の女性を描くには、想像力を駆使してその人生を描かざるを得ない>のですね。
司馬遼太郎でも、豊かな女性像を書きづらいのですね。

お礼日時:2022/04/24 17:50

司馬氏の言葉は、女性は主役に対するわき役的存在である、との視点からだと思います。



司馬氏にとって、主役にしたいような女性には出会わなかった、のではないでしょうか。
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この回答へのお礼

早ごの尾回答ありがとうございました。
<わき役的存在>
<主役にしたいような女性には出会わなかった>ですね。
多様な小説を書いていますが、司馬には女性を主人公(準主人公)の作品はありませんね。

お礼日時:2022/04/24 06:43

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