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V7/Iというコードはありますか?
(表記が合ってるか分かりません。)

ありますか、というか使われますか?
例えば藤井風の『満ちていく』はこうです。
A - C♯m7 - DM9 - E/F♯(?) - Bm9 - D/E - E/A←コレです。

ベートーヴェンの『悲愴』にもありますよね、これ。
すごい綺麗な響きですが音楽的にはどういう効果になるんですかね?

V7から見るとIはテンションの11になるんですかね?

「V7/Iというコードはありますか? (表」の質問画像

質問者からの補足コメント

  • yhr2さん

    ありがとうございます。
    私が例に出した『満ちてゆく』の該当部分は、YouTubeなどではAM9と解釈している人がかなり多いようです。(実際に別の質問サイトでもそう採譜している人がいました。)

    というのは、その直前のニ声のメロディが、AM9の3rdと5thにあたるのですが、サスティンで伸ばしているため、その残響音とE/Aが混じって、結果的にAM9になっている、と解釈する人が多いようです。

      補足日時:2024/06/05 00:06
  • しかし、僕個人的にはAM9よりも、E/Aと捉え、Aに解決するドミナントとして解釈した方が響き的にも自然な気がします。
    (原曲はAではなくその半音上のB♭(サブドミナントマイナーのII♭)に解決していますが、本来はAに解決するところを、あえて崩してるのだと思います。)

    AM9として解釈すると、機能としては主音のトニックになってしまいますよね。 しかし、このメロディの流れからすると、ここは確実にドミナントが来るはずです。(E/AをただのE7に変えても成立するので)

      補足日時:2024/06/05 00:06
  • 何度もすいません。
    今弾いてみたら、トニックとして機能させても大丈夫かもしれません笑

    ただし、その場合、Asus2→Aが自然かと思います。
    E/Aのドミナントとして捉えてもいいし、トニックでAsus2の亜種として捉えてもいいかもしれません。

      補足日時:2024/06/05 00:38

A 回答 (3件)

回答No.2の続きです。



『満ちていく』の方なのですが、オリジナルの音源をYouTubeで聞いたとき、私にも最初はE/Aのように聞こえ、EがAに解決するのかと一瞬思いました。前のコード中のC#とEが明確に残って聞こえなかったため、Eの三和音が目立って聞こえ、その前のコードのドミナントの響きがそれと連結したためにそういう印象を持ちました。この時私はパソコン内蔵のスピーカーで弱い音量で聞いていたのですが、ヘッドフォンに切り替えて音量を上げてみると印象は逆でした。オリジナルにできる限り近い採譜をして画像を添付したの見てください。コード進行は以下の通りです。

A → C#m7 → DM9 → F#9sus4(C#m7/F#) → Bm9 → E9sus4(Bm7/E) → AM9 → B♭M9

E9sus4のコード上のメロディーの終わりのC#とEは先取音で、AM9が鳴った時にも完全に残っています。AM9のG#とBはこの先取音より弱音で演奏されています。なので、C#とEの鍵盤は押さえたままのはずです。3小節目後半から4小節目にかけてのメロディーラインは「F#→E→D→E→B→F」ではなく、「F#→E→D→E――→F」で、3度下の音が並行しています。したがって、4小節目のコード構成音は下からA+E+G#+B+C#+Eで、完全なAM9のコードです。

ポピュラーではコード進行をパターンとして理解するのが基本で、クラシックのように声部進行という線的な横の流れにはそれほど注意しないと思いますが、そこに注意すると構造が理解しやすいかもしれません。この箇所の背景には反復進行を読み取ることができます。2小節目後半のF#9sus4の「sus4」に当たるB音は、次の小節のBm9のコード内のA音に下行、同様に、3小節目後半のE9sus4の「sus4」に当たるA音は、次のAM9のコード内のG#に下行するという流れで見てみてください。

結論を言うと、AM9の個所がE/Aのように聞こえてドミナントのように感じるのは耳の錯覚ということです。したがって、ベートーヴェンの『悲愴』から引用しているI音の保続上のV7と同じではありません。

最後のBM9のコードは、ナポリのIIに相当します。クラシックでは三和音の第1転回形で使うのが基本ですが、基本形や7の和音でも使えます。ここでは、AM9全体がクロマティックにスライドする形で♭IIM9に移行しています。
「V7/Iというコードはありますか? (表」の回答画像3
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この質問には複数の問題が含まれていて、説明するのはなかなか大変です。

ポピュラー音楽の理論というのは、クラシックの理論から見るとかえってわかりにくくなる面が結構あり、本質の理解を妨げることがあります。ほかのサイトの方も見ましたが、ポピュラーの理論だけだと理解が難しいところもあるかもしれません。クラシックの理論も踏まえた上で書きますが、ベートーヴェンの用例と『満ちていく』のコード進行は別なので、回答は2回に分けます。

まずベートーヴェンの『悲愴』の個所ですが、これはクラシックの方ではかなり古くからある和声法で、バッハにもモーツァルトにもいくらでも出てきます。最低音であるI度音(A♭)が保続音(pedal point, pedal note)という非和声音の解釈になり、その上にV7(E♭7)が乗っている形です。特にモーツァルトではトレードマークのような終止法で、頻繁に出てきます(ただしモーツァルトの場合は、I音の上に乗っているのは完全なV7ではないことの方が多いです)。非和声音はコード外の音なので、クラシックの方では、縦に積み重なっている音すべてを一つの和音として表記することはありません。この『悲愴』の個所のようなケースの場合は、I(T)と書いておいて、その上に(V7)と書いたりします。

(V7)
I ――――
T――――

V7の下に小さな字体でIと書いて根音を示す書き方もあります。添付の画像には、バッハとモーツァルトの例を示しましたが、ベートーヴェンの例と同じ用法はモーツァルトの方です。バッハの用例では、低音の保続音は曲の冒頭からずっと続いており、V7はその途中経過で出てきます。モーツァルトとベートーヴェンでは、低音がI音に進行したタイミングでV7が同時に弾かれるので、倚和音としての効果があります。つまり、非和声音である倚音が複数同時に鳴ることで、ある和音が生成されるという考え方です。ベートーヴェンの例でいうと、B♭はA♭へ進行解決する倚音、GはA♭へ解決する倚音、D♭へ解決する倚音という解釈です。

こういう場合、ローマ数字と斜線の分数記号を使った表記は誤解を招く恐れがあります。V/Iのような書き方をしている人もいるのですが、避けた方がよいかもしれません。
https://makingmusicmag.com/chord-progressions-pe …

ローマ数字はコードを表すので、分数表記はセカンダリー・ドミナントの説明などで使うのが普通です。例えば「V7/II」と書いた場合は、IIのキー上のV7なので、C majorならA7のコードになります。中には、和音ではなく単音であることを示すために小文字のローマ数字を使って「V7 on i」と書いている人もいるのですが、そもそも欧米でのローマ数字による和音の記述では、大文字は長三和音、小文字は短三和音というシステムなので、「V7 on i」のような書き方もあまり推奨ではありません。ローマ数字と分数記号でセカンダリー・ドミナントを書く方法は下のサイトにあります。
https://musictheory.pugetsound.edu/mt21c/Seconda …

この記述方法に則して読むと、「V7/I」はセカンダリー・ドミナントではなく、単なるドミナント「V7」と同じという解釈が成り立ってしまいます。基本的には、低音の持続音に「保続音(pedal point)」と注意書きをし、その音はコードには含めずに、上に鳴っているコードだけを書きます。

https://musictheory.pugetsound.edu/mt21c/PedalPo …

https://img.oercommons.org/thecb-production/medi …

https://ask.audio/articles/music-theory-5-ways-t …

それから、ポピュラーでは縦に同時に鳴っている音をすべて一つのコードとして記述しようという傾向が強いと思いますが、『悲愴』の当該箇所のような場合は、低音の保続音とその上の和音は本来切り離して考えるべきで、A♭からの音程を数えてD♭が11という見方は、本当は理論上非常に無理があります。ましてやV7の方を基準にしてI音をテンションとして解釈するのは全く不可能です(そうなった場合、A♭は11ではなく13になってしまいます)。ポピュラーのコード表記は、演奏するべき音をすべて表示するためのものという性格が強いので、11や13のような数字で書くことは結構あると思いますが、和声理論上の「11の和音」や「13の和音」に相当しない場合については注意した方がよいと思います。

ベートーヴェンの『悲愴』の例と同じような用法はポピュラーでも普通に使うはずですが、『満ちていく』の問題の個所はこれとは違います。それは次の回答で改めて書きます。
「V7/Iというコードはありますか? (表」の回答画像2
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音楽理論には詳しくありませんが、基音の上の「11の和音」ということかと思います。



ハ長調の和音でいえば
 ド - ミ - ソ - シ - レ - ファ
という和音(ファが基音から「11度」)で、「ミ」を抜くことが多いので、形の上では
 V7/I(V7 on I)
ということになります。

お示しの譜例はベートーヴェンの「悲愴」だと思いますが、A-dur(A major) でこの和音になっていますね。

考えようによっては
 V7 → I
と解決するところで、「ベースライン」(基音)が「I」を先取りしているということになると思います。
あくまで「すぐ後ろに I の和音が来る」ときに使うということかと思います。
その意味では、バッハがオルガン曲などでよく使っている「オルゲルプンクト」(持続低音、保続音)と同じようなものかと思います。

http://school.kamos.co.jp/study/StahlHarm/harm47 …
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