No.3ベストアンサー
- 回答日時:
nabewariさんは、すごく真面目な人なんですね(^^
それ自体はとてもいいことなんですが、
肩に力が入りすぎてる気がします。
別に、文学作品自体に、
人生の意味を問うものを求める必要はないんです。
その文学を読んで、
自分だったらどうするか、どう思うか、
少しずつ考えていけばいいんです。
文学と自分の人生を結びつけていくような感じですね。
勿論、論文とか書く段とかになると
そう悠長にもいってられないかもしれませんが、
もし私があなたの担当教授ならば、
他人の言葉の真似事とかみせられたら、
逆に悲しいです。
もし急ぐ必要がないのなら、
思いっきり本をよんで、
思いっきり遊んで、
思いっきり考えてみてください。
対象はなんでもいいんです。
その中で、自分と世界を結びつけていけばいい。
ちなみに私が感動した「本」は、
・坂口安吾「堕落論」
・内田義彦「生きること 学ぶこと」
・「オシムの言葉」
・「スラムダンク」
などです。文学じゃないものも多いです(^^
もし、何らかの事情で文学作品だけ求めているのであっても、
そういう気持ちをもっていれば、
どんなものを読んでも、
自然と人生論につながっていくと思います。
回答ありがとうございます。
>nabewariさんは、すごく真面目な人なんですね(^^
>それ自体はとてもいいことなんですが、
>肩に力が入りすぎてる気がします。
多分当っていると思います(笑)
論文とかそういったものを書く予定は全くありません。
とにかく誰かが文章にして残した物は、ウソがなさそう(本音が語られていそう)なのでそこに希望を求めてしまうというか。
挙げられている本、是非読んでみようと思います。
No.4
- 回答日時:
#3さんのご意見にさんせいです!
私なんか、「スパイダーマン3」みて泣いてしまいました。
あんなので感動する自分も正直どうかと思いますが、
「心の芯」に響くものって、
やっぱり人それぞれだと思います。
文学というジャンルでは、
(厳密には文学かあやしいですが)
「文学少女"シリーズ」がお気に入りです。
割と軽めで、サクサクよめます。
あとは、
この質問みてから#3さんの、
・「オシムの言葉」
読んでみましたが、よかったです。
ふ、深い・・・・
No.2
- 回答日時:
哲学の分野に入ると思われますので、分かりやすい入門書を1冊紹介します。
ヨースタイン・ゴルデル「ソフィーの世界ー哲学者からの不思議な手紙」
Wikipedia:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95% …
No.1
- 回答日時:
そもそも近現代文学は、かなりの割合で、人生の意味を問うものですよ。
私の読書歴から、いくつか上げるとすれば…
1)ジャン・ジャック・ルソーの自伝「告白」。
教科書では社会契約説とからめて説明されることが多い人物なので、社会哲学者のイメージが強い人ですが、実は万能の人で、あの「むすんでひらいて」を作曲したことでも知られています。文学といえば、昔話や、英雄物語や、勧善懲悪ものや、甘ったるい恋愛ものしかなかった時代に、自伝という新しい形式で、社会に衝撃を放った作品です。日本の白樺派に大きな影響を与えたことでも知られています。具体的には、自分は露出狂だったとか、作ってしまった子供を孤児院の前に捨てたとか、告白しています。
2)大原まり子「スバル星人」。
読みやすい短いSF小説ですが、ネタバレしない程度にむりやりまとめると、一見、明るく見える人生や世界の隙間からのぞく暗闇の世界、それに立ち向かう主人公の勇気(ラストシーン)が感動ものです。内容は、短い割りには濃いです。
3)エミール・ゾラの「居酒屋」と「ナナ」。
暗いです。長いです。でも話の筋がしっかりしているので、展開は分かり易いです。
4)チャールズ・ディケンズ「大いなる遺産」。
今から見ると、ちょっと古いタイプの小説に入ります(作り話っぽい、わざとらしい)が、一応、自然主義文学の先駆と言ってよいでしょう。低い身分から成長し、世間的な意味での成功を目指していた青年が、最後に全てを失い、同じ境遇に陥った昔の知人のタカビーな女性と、真の和解と相互理解を得るまでの物語です。
5)安部公房の一連の作品群、特に「方舟さくら丸」「他人の顔」「砂の女」。
安部公房は私が最高の小説家として尊敬する人物で、大江健三郎も「安部公房が長生きしていれば、まちがいなくノーベル賞をとっただろう」と発言しています。私に言わせれば、大江健三郎より格が上です。おそらく、日本の現代文学史上、最高の実力者だと思います。人生ではなく、世界がある意味という点に重きを置くなら「方舟さくら丸」がいいかな。冷戦時、核戦争の脅威が現実のものであった時代の作品なので、今から読むと別の感慨があるかもしれませんが。
6)栗本薫「レダ」。
文庫本3冊組みで読みました。未来の管理社会、その中で、ひとり成長する少年。よく出来たSF小説です。でも私の中では「スバル星人」のほうが上なんですよね。スバル星人は短く、無駄がありませんから。(逆に、スバル星人は展開が速すぎて、斜め読みや読み飛ばしをすると、あっという間に意味が分からなくなります)なお、同じ人物が中島梓という別のペンネームで書いた「僕らの時代」も名作です。
7)小松左京「復活の日」。
人生を問うという点では違うかもしれませんが、世界がある意味を考えるということで、あえて載せました。細菌兵器の漏洩で人類が全滅してしまい、南極に残った人が、人類の存続と将来の温帯復帰を目指して格闘する物語です。傑作であることに、間違いはありません。
8)ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」。
ご存知、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」の原作です。たいてい、この手の映画の場合、原作の持つ深みは失われています。ミヒャエル・エンデの著名作として「モモ」とよく比較されますが、私は「はてしない物語」のほうが優れていると思います。主人公が、良いことばかりではなく悪いこともするという点でも退屈さがありませんし、いったんは英雄になった主人公が全てを失い、殺し合いまでしたもう一人の主人公が、真の友人として助けに来てくれるラストシーンは感動もの。一見、やさしい女王に見える月の子供が、結構、冷酷に、読者からエネルギーを奪いながら生き続ける「果てしない物語」という本の支配者であったという点も、ショッキングです。
9)ロベルト・ムージル
「黒つぐみ」。岩波文庫で買うと、「三人の女」という別の小説も一冊でついてきます。日常の中への、突如とした神秘の乱入。これ以上は、説明のしようもありません。読みやすい小説ではありませんが、短いので、気合で読んじゃいましょう。
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