私は子どものころから父母の嗜好でクラシックを聴かされて育ってきたのですが、
成人した今になってもクラシックを自然に楽しむことが出来ません。
子どもの頃、オーケストラの演奏会にも何度か連れて行ってもらったのですが、
だいたいの場合眠ってしまうか、演奏が終わるまで退屈な思いをしていました。
今も正直、何十分もインストゥルメンタルの曲を聴くのは辛いです。
でも、長年身近に感じていたクラシックを、これからもずっと楽しめないままなのはもっと辛いです。
そこで、クラシックはどういうところに注目して楽しむべきものなのかを教えていただけないでしょうか。
特に、ドイツ古典派・ロマン派の荘厳でメロディーラインの分かりにくい曲が大の苦手で困っております。
この分野は私の親が特に好んでいる分野なのですが、どこをどう聴いたらいいのかさっぱり分かりません。
ホルストとかヴォーンウィリアムスとか、メロディーラインが幾分通俗的な作曲家はまだ分かるのですが、ベートーベンとかシューベルトは本当に分かりません。
どなたかご教授いただけないでしょうか。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
私の個人的体験談です事を先にお断りしておきます。
私は、何時の間にやら還暦に届く所まで来ております。
私も、貴方同様、父のクラシック好きの影響を受け、物心着く前からクラシックを聴かされていました。戦後数年の事で、裕福でもなかった我が家は、家は狭く、中波のラジオが二台ありました。何故、二台かと申しますと、当時NHKの第一放送と第二放送の同時放送で、「立体音楽堂」なる番組がありまして、週に一度だけ、ステレオ放送が有りました。又、民法でも、NHK同様、別々な局が週一でクラシックのステレオ放送をしておりました。その時の為に二台備えたのでしょう。
さて、話を元に戻します。貴方同様、私も、コンサートなどには、度々連れて行かれました。日本が少し豊かになり始めると、我が家にも、ステレオが来ました。(レコードのステレオ再生は出来ても、未だFM放送が無く中波が1チューナーのラジオでモノラルでした)
やがて、私も思春期に突入!気が付くと、世の中には、我が家では聴いた事の無い音楽が溢れていました。
父の装置で、その様な音楽を聴いていたある日、父と大喧嘩になりました。「そんな、下らん下品な音を聴くな!!」又、「少なくとも我が家の中で鳴らす事はならん!!」「その様な音を鳴らすのに俺の装置を使用する事は許さん!!」まぁ~、こんな感じだったと記憶します。
私は、反発し、以後、益々、他のジャンルの音楽に傾倒して行きました。そして、クラシックのクさえ触れようとはしませんでしたし、聴いただけで虫唾が走る存在になっておりました。
時はかなり流れ、30代も半ば、右肩上がりの成長の日本。仕事に没頭し、寝ても覚めても仕事仕事の日々で、充実した日常として感じながら、頭が冴え、眼が爛々と輝き、エネルギーが沸き立つようでした。
いつの間にか、音楽そのものが、視界から消えている様な感覚の中、妻が、無名に近いアマチュアの演奏団体のコンサートのチケットを貰った。とかで、私を誘いました。
長らく、疎遠になっていたクラシック。一瞬、拒否反応が有りましたが、「無名のアマチュア(失礼)・・・そんなに意識する事も無い」と思い、コンサートに付き合いました。
はっきり申して、下手でした!!・・でも、嬉々として、幸せ一杯で演奏していました。「頑張って、もっと育って欲しい」と、嬉しく感じました。
過去、欧米から来た、有名どころのコンサートには連れて行かれておりましたが、この様な雰囲気は、初めての経験で、反発していた感情が消えうせていました。
そして、現在、ど素人のままですが、月一で集う「クラシック・レコード鑑賞会で、年に2~3回、担当し、皆さんお前で、話もするようになってしまいました。
長々と、書かせて頂きましたが、私が申上げたかった事は、お尋ねのお言葉から感じましたのは、「音楽学」を勉強なさりたがってる様には感じますが、理屈を貫きに音楽の鳴っている世界に身を委ねる事がお出来になっていない様に感じました。
他人に音楽の講釈をなさりたいのなら「どうぞそのままのスタンスをお続け下さい」でも、誰もその話を喜んでは聞いてくれないでしょう。
そうではなく、貴方ご自信の中で好きになれるかなれないかは、もっと感覚的・感情的な心の奥底の本音の部分に響くかどうかではないでしょうか!!
貴方が仰っている内容は、好きになる手順ではなく、嫌いになる手順の様に私には感じました。・・・ごめんなさい。
好きな曲に、出会えればそれで良し!出会わなければそれも良し!
心の琴線に触れるかどうかは、どんなに理屈を並べても、どんなに機会を作っても、それで出来るものでは有りませんし、何の知識が無くともそれまで聴く機会が無かったとしても、心に入って来る時は勝手に入って来始めます。
お歳を存じ上げないまま、ここまで書かせて頂きましたが、私の過去の振り返った思いで申せば、クラシックに反発したのも、存在が無くなっていたのも、存在が復活したのも、そして、今、2000枚のレコードと1000枚のCDに囲まれる様になったのも、知識でもなく、理屈でもなく、過去の小さな体験や感慨の積み重ねと、クラシックが、寄り添うように膨らんで来て、今やノッピキならぬ仲になってしまった様に感じております。
ご参考にはならなかったかも知れません。お門違いになっておりましたら、お詫び致します。
No.4
- 回答日時:
無理に「わかる」必要なんてありません。
感じることが第一だと思います。膨大な楽曲をすべて聴くことは不可能でしょう。好きな作曲家がいたらその作曲家だけをまずきいてみるとか。
いくつもの作曲家のピアノ協奏曲だけをきいてみるとか。
NHKで放送するオーケストラ番組を録画して、演奏者・指揮者の表情を楽しむ、という方法だってある。(すると、NHKの受信料なんてすごく安く感じられます。私はNHKの回し者ではありません、念のため)
No.3
- 回答日時:
♯2です
クラシック音楽の要素について補足します
・対比
静と動の対比、明と暗の対比(シューベルトは同じ旋律を長調で奏した後短調で出すことをよくやっています)、強弱の対比、ソナタの第1主題と第2主題の対比、ソロとトゥッティ(全合奏)の対比・・・
など対立する二つの性格を対比させることはクラシック音楽の常套手段です。
・展開
音楽の主題がどのように発展されどうなるのか、またどのように主題を再現させているのか
を聴くと面白いです。ベートーヴェンはソナタの展開部を発展させた人ですから、特に中期の作品において(運命交響曲や熱情ソナタとか)長大でドラマティックな展開部を書くことに成功しています
・音のあり方
同じ音を伸ばし続けることもできます。震わせることもできます。刻むこともできます。音の高さを変えることもできます。旋律的にすることもできます。和音として鳴らすこともできます
様々な音のあり方を追求するのがクラシック音楽です。
・和声そのものの美しさ、旋律そのものの美しさ
やはり直感的に訴えますね
クラシック音楽は学問的にも大変洗練されているのです
No.2
- 回答日時:
クラシック音楽は音そのものによるドラマです
キャッチーな旋律があるかないかというものは二の次に過ぎない要素であり、大事な要素は「全体のバランス」や「調和」です。
和声や対位法や様々な音階を駆使して、音を素材にしてひとつの構築物に作り上げる。これがクラシック音楽の作られ方です。
質問者さんが苦手と感じる作曲科を挙げてみますと
ベートーヴェンはまさしく音楽の建築家です。音をパーツに巨大な建築物がそびえたつ音楽を作曲しました。ソナタ形式を極限までに発展させたことが最大の業績でしょう
シューベルトは全くの逆で歌曲的な発想によっています。構築性は弱いですが、純粋に和声や旋律で聴かせます。
>今も正直、何十分もインストゥルメンタルの曲を聴くのは辛いです。
音によるドラマを感じてください
早速回答ありがとうございます!
音楽の構造に対する知識があると、より音楽を理解できるのですね。
できるだけドラマを想起するようにします!
No.1
- 回答日時:
「クラシックの楽しみ方」というのも、千差万別でしょう。
「聴く」だけが楽しみではないと思います。
・演奏する
・指揮法を研究する
・スコアリーディングをする
・同じ曲のCDを聞き比べる
…等々、様々なスタイルがあるのではないでしょうか。
ちなみに当方、楽器演奏キャリア四半世紀ですが、演奏会を聞きに行くのは大の苦手です。
(必ず熟睡してしまうので。。。)
回答ありがとうございます!
演奏に精通なさっていても、聴くときには寝てしまうことがあるのですね。
いろいろな楽しみ方を考えてみます。
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