
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
>実際に銃の撃ち方が変わったのでしょうか?
映画やTVドラマでの流行はさておき、「実際」にはその通りですよ。
本来、拳銃とは片手で撃つように開発・発展してきたものです。
その歴史の中で、確かに両手で持った方が安定性・命中率がよいことは経験的には分かっていて個別には対応していたのでしょうが、スタンダードな持ち方はあくまでも片手だったのです。何より、職業的に拳銃を扱う警察や軍隊の訓練方法が片手保持が原則というのがある時代までの約束事でした。この辺りは、拳銃というものが「騎兵用の短筒」から発展してきた歴史的経緯が関係しているのかも知れませんね。両手保持の方が良いとは分かっちゃいるが「片手で扱うもの」という原則論から逸脱することが出来ないでいた時代が長かったわけです。
この硬直した考え方が両手保持に変化し始めたのは1950年代以降で、「拳銃の神様」と言われたジェフ・クーパーというガンマンが「コンバットシューティング」という概念とトレーニングを提唱し始めます。これは両手保持はもちろん、実戦としての拳銃射撃術を体系的にまとめ上げたものです。当時、このクーパーの理論がいかに画期的で効果的であったかは、スティーブン・ハンターの小説『悪徳の都』に詳しく描写されていますので、興味があれば読んでみてください。
クーパーのコンバットシューティング理論は当初、FBIをはじめとする司法機関から始まって、現在では多くの警察や軍隊での攻撃的拳銃射撃術のスタンダードのひとつとなっています。(逆に拳銃を自衛的・護身的武器と定義している組織では無用の技術なわけでもあるわけで、たとえば自衛隊ではいまでも片手保持が原則だったと思います。)
この辺りは推測ですが、両手保持スタイルが映画やTVドラマにも普通に登場し始めたのは70年代以降のような気がします。(ただしスティーブ・マックィーンの一連の作品は例外中の例外) これはコンバットシューティングが普及したというより、そのエッセンスである両手保持という戦闘的スタイルが新鮮で、かつアクション物に適していたからなのだと思います。本格的なコンバットシューティングのシチュエーションが映画やTVドラマに登場するのはさらに後の80年代中盤以降からであったのではないかと思いますね。
なるほど。歴史的に見ても変わってきたんですね。
>映画やTVドラマに登場するのはさらに後の80年代中盤以降からであったのではないか
そうです。私の感じだと最近のものは両手で撃ってるな、という。
リアルなのかもしれませんが全然かっこよくはないです。
詳しくありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
西部劇のころの銃はシングルアクションで、撃鉄をその都度戻さないと次の弾が発射できないものでした。
そのため、早く撃とうとすると、利き腕で銃を支え、逆の手で撃鉄を操作する片手射ちが普通でした。ダブルアクションや自動拳銃になってからは、利き手じゃない方の手がフリーになったので、より命中精度の高い両手射ちが多くなったのでしょう。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/拳銃
No.5
- 回答日時:
観客が、
「うっそだ~こんなの」
という傾向が強くなったからだと思います。
昔は現実的かどうかは二の次で、面白く、格好の良い物が持て囃されたように思います。
ちょうど、『西部警察』という日本の刑事ドラマで、登場人物がショットガンにスコープを付けて射撃しているような描写が有った時にも、ファンの間で
「散弾銃にスコープ付けてどういうつもりだ?」
という批判が上がりました。
もっとも、これは実はショットガンのような形状のライフルだと言う設定だったようですが。
また、『ニューヨーク1997』という洋画でも、イングラムというサブマシンガンにスコープを装備した物が使われていましたが、そもそもイングラムという銃は高速連射で弾丸をばら撒く為の物で精密射撃にはとても向かない銃であった所から、詳しい人からは失笑を買っていました。
予断ですが、当時のスワットはこのイングラムを性格に三点連射して、一発は未見に、二発は心臓に打ち込めると言う噂が実しやかに流れた事もあります。
これも、イングラムで目標を性格に射抜く事が如何に難しいかを語るエピソードです。
SF映画でも、観客の知識や常識が普遍的となって来た現在では、昔ほどの荒唐無稽さには手放しで賞賛されない傾向が強くなってきています。
何処の国の軍でも警察でも、基本的には銃は両手で保持してしっかり狙い打つのが基本であり、昔と言えども片手撃ちを推奨していたわけではありません。
補足です。
西部劇の時代に主流だったのはシングルアクションリボルバーです。
これは一発打つ毎にハンマーを手動で引き起こさねば成らない物なので、連射力に於いてダブルアクションに劣ります。
この弱点を逆手にとって早撃ちが生まれました。
早打ちは、ハンマーを起こす毎に弾丸が込められているシリンダーが回転するシステムを利用して、利き腕は銃を保持してトリガーを引いたままにし、反対の手でハンマーを連続して引っ掛けるように起こしては放すやり方で連射を可能にした撃ち方です。
また、この撃ち方は熟練の人であれば片手でも可能ですが、激しく保持している手を動かす為に命中率も下がり、反動にも耐えられない為に殆ど見られることは有りません。
これに対して現在主流のリボルバーは、ダブルアクションというシステムで、トリガーを引くだけで連動してハンマーが持ち上がり、弾丸を叩いて火薬を炸裂させます。
トリガーと連動してハンマーが持ち上がるシステムは、その分力を大きくかけねばならない為に保持に安定性が欠ける傾向にあるため、ダブルアクションの拳銃でも手動でハンマーを起こし、トリガー操作時に掛かる負荷を軽減するのが定石です。
また、オートマチック拳銃は、射撃の度に火薬の力でスライドが下がり、それと連動してハンマーが持ち上がるシステムが主流なので、初弾発射時以外でのハンマー起こしは不要な為、連射に向いています。
火薬の力でハンマーが起きる為にトリガーに余分な力が加わる事も無く安定した射撃が可能です。
が、システムがリボルバーに比べて複雑な為に動作不良も起こし易くなっています。
ダーティーハリーが途中から使用していた44オートマグ等は、威力に対してシステムが脆弱であった為に非常に動作不良を起こしやすい銃としても有名でした。
ハリーは何の苦も無く打ちまくっていましたが(笑)
現在、米軍などで正式採用しているベレッタ92Fというオートマチック拳銃は、ダブルアクションを採用している為に初弾も弾丸がチャンバーという発射筒に装填されていればハンマーを起こす動作無しで撃つ事が可能です。
反して、それ以前の正式採用拳銃であったコルトガバメントはシングルアクションで、初弾はハンマーを起さねば撃てない仕様でした。
詳しくありがとうございました。よくわかりました。
全く知らないで見ると、片手撃ちはかっこよく見えますけどねえ。
観客も目が肥えてきてウソっぽいものにきびしくなったんですね。
No.4
- 回答日時:
西部劇は抜き打ちだったり、シングルアクションリボルバーですから、片手撃ちになりがちなのは仕方ないところです。
映画では、わざと片手で撃つような演出はありますね。
基本が両手なのは昔から変わりありません。
両手撃ちでも、トリガーガードに左手の人差し指をかけて撃つ事が主流であった時期はありますが、最近では銃を握った右手を左手で覆うように握るのが主流です。
映画って実際と異なる演出は多いです。
演出ではない部分だと、射撃時に目を閉じる役者さんが多いです。
No.1
- 回答日時:
ダーティーハリーが持ってるような.44マグナムは本来、片手で撃てないぐらい破壊力とその反動がでかいシロモノです。
「それでも軽々と扱える」ヒーロー性が売りだったわけですが。
エンターテイメントが多様化し、スパイや海賊やハッカーや未来ロボットや、いろんなヒーローが出てきた現在では、
拳銃が上手いだけのヒーローではインパクトも何も無いので。
単に「そういうヒーローが創造されない」だけだと思います。
>「それでも軽々と扱える」ヒーロー性が売りだった
なるほどそうだったんですか。本当は両手打ちの方がいいわけですね。
ありがとうございました。
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