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乗用車では、乗車定員が決まっていて、決められた乗車定員を超えて走行することはできませんよね?
同じように、貨物(トラックとか)も、積載量が決まっていて、それを超える重量を積載すると違反になります。
何より、過積載の場合、重大な事故の原因になることもあります。

通勤時の電車においては、明らかに定員を超える乗車がなされていますが、トラックにおける過積載のように、事故の原因となったりすることはないのでしょうか?
私の考えでは、積載量(この場合は、乗客の数)が多くなれば、制動距離が長くなったりとか、旋回時に不安定になりやすくなるとか、自動車であれば、配慮しなければならないことが電車の場合にもあるのではないかと思っています。
また、根拠は薄弱なのですが、満員電車に乗っていると、床が抜けたりしないだろうかと、心配になってくることがあります。

例えば、電車の場合、積載量に応じてブレーキの制御が自動的に最適化されているとか、そもそも、想定している乗車定員数が、ラッシュ時の数倍に設定されているとか、何か考慮がなされているということでしょうか?

このあたりの事情をご回答いただける方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

鉄道車両の定員は積載重量ではなく、着席数と床面積から決まります。

ですから、定員以上乗ったとしても、車両の定格からすれば大きな余裕を持った状態になっています。当然、構体や台枠、台車などの下回りの強度も十分で床が抜けることはありませんのでご安心を。
もっとも、乗っている乗客にとっては超満員で不快でしょうが。

鉄道の場合、乗せられる最大重量は軸重で制限されています。通常は15トン前後ですから、一両あたりでは60トンが最大重量になります。JR東日本のE231系の動力車が約28トンだそうですが、ここに定員(162人)の2.5倍乗車として400人、一人65キロとして26トンであわせて54トンになります。まだ6トン(100人)積めますね。

鉄道には安全を担保する仕組みがそれ以外の交通機関に比べて圧倒的に多く採用されています。信号システム、制御システム(最近の車両は加速、制動とも応加重になっています)、運行コントロール、障害時の安全確保手段等です。それでも宝塚線事故のように運用する人間がだめだと、防止できないこともあります。

一番大きな理由は携わる人間がプロで一定以上の熟練度を有しているということでしょう(これは航空機にもいえます)。

もっとも、戦後の混乱期には燃料も悪く、非力な蒸気機関車に長大編成を連結して積み過ぎで坂が上れないなんて事態もありましたし、森林鉄道や軽便鉄道でもよくあったことなのは事実です。
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この回答へのお礼

ultraCSさま。ご回答ありがとうございます。

丁寧なご説明で、とても良く理解できました。
設計上の安全基準は、ものすごく余裕を持たせているということがわかりました。
人的なミスをゼロにすることは難しいと思いますが、それでも鉄道の安全は、見えないところでも色々となされているのだなと。
これで、床が抜けるなどと、要らぬ心配を毎日しなくて済みます。
本当にありがとうございました。
また、御礼が遅くなってしまいましたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。

お礼日時:2008/05/13 13:54

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