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漫画の感想を読んでいると「○○(漫画家)は構成の上手さに定評がある」「この漫画は構成が巧だ」といった文章を見かけます。
この「構成の巧さ」とは具体的にどういったものをさすのでしょうか?
漫画の構図や話の読みやすさ、話のまとまり具合ですか?例えばよしながふみという漫画家はよく構成がうまいと言われてますが、何が上手いのでしょうか?具体的に教えて下さい。

言葉だけだといまいち理解しづらいので、どういったものが構成が下手なのか上手いのか。この漫画は構成が下手、この漫画は構成が上手いと何か漫画の例を出してくれると嬉しいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

構成というのは、物語を判りやすく伝えるために話を整頓したり、繋げたりすることを差します。



例えば、
「女の子が生まれました。ある日おじいさんは山に芝刈りに行ったときにその女の子が入っていた不思議な竹を見つけて持ち帰りました。おばあさんと二人で暮らしていました。生まれた女の子はとても可愛かったそうです」

「山奥におじいさんとおばあさんが二人で暮らしていました。ある日おじいさんが山に芝刈りに行くと不思議な竹を見つけました。それを持ち帰ったところ、竹の中からたいそう可愛らしい女の子が生まれました」

上と下の文章を比べてみて下さい。感じ方は人それぞれかも知れませんが、多くの方は上の文章を判りにくく感じると思います。
上の文章は時間の流れをわざと乱してあります。
このように、起承転結を順序だててわかりやすく組み立てることを、「構成する」と言います。

漫画での構成は、このようにストーリー面での構成もありますが、その他に画面の構成もあります。

例えば漫画を読むときに、コマを追いかける視線が迷ったことはありませんでしょうか。台詞を読み進めるときに、後の台詞を先に読んでしまって慌てて戻るという経験はありませんか?
または内容が理解できず、何度も前のページを読み返したりすることはありませんでしょうか。
多くの場合、これは構成が下手な漫画に起きる現象です。

日本の漫画は右上から左下に向けて進むように作られています。
この法則に逆らって、台詞を下のコマから上のコマに進むように書いたりすると、とても読み辛い作品になってしまいます。(時々わざと逆から文字を読ませるなどの演出もありますが)

構成がうまい作品は物語の主人公に感情移入ができるほど、自然に内容が伝わってくるものです。

その他にも、見せゴマ(一番盛り上がるコマ)は開き(ページの外側や下)に配置したり、オチはページを捲ったところに配置したりと、演出の方法は様々ですが、こういった書き方を少し変えるだけで、同じ内容の物語でも感動が大きく違ってきます。

・話の内容がわかりやすく描かれている
・読みやすいコマ割り、台詞配置で描かれている
・物語をより感動的に盛り上がるように工夫されている

細かく上げていくとキリが無いので、簡単に言うと構成がうまいというのはこのようなことだと思います。

よしながふみさんの作品は間と空間のとり方がとても上手なので、構成がうまいと言われているのではないでしょうか。
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よしながふみさんの漫画フラワー・オブ・ライフで、主人公とその友人が漫画を描くシーンがあります。


そこで、あるシーンをより盛り上がりを感じられるような見せ方変えていくところがあるのですが、参考になるのではないでしょうか。
(コミックス2巻エピソード8前編)

個人的によしながさんの作品は、エピソードやセリフをかなり削って、間を生かしてテンポ良く構成しているところが良いと思います。
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構成は脚本演出のことで、絵的なことではありません。


全体のメリハリを考えて必要なエピソードの種類を
判断して案出するとか、
劇中の出来事は同じでも見せ方によって面白くなる場合に
構成がうまいと言います。
前者の例としては松本零士の「パイロットハンター」で
狙撃の名手が旧式銃を新型と比較されて怒り、
「俺にはこの銃しかないんだ!
 だからこれが最高の銃なんだ!」と
頑固に言い張るシーンがあります。
この作品は全編戦闘シーンであり、それだけでは
ドラマとしての深みに欠けるから人間味をひとつ
挿入したわけです。
後者は描写の時系列をうまく組み替えたり、
或る人物あるいは物の正体、あるいは状況設定の一部を
読者に対して或る時点まで伏せておく、などの演出です。
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