『銃』について。「人を殺す道具」？「命を守る道具」？

私は荒川弘さんの漫画、『鋼の錬金術師』という作品が大好きです。
(漫画自体についての詳細は↓でどうぞ。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8B%BC%E3%81%AE% …

ハガレンの１２巻に収録されている、「第４８話　人中の化物」の中に、
印象に残った台詞がありました。
ホークアイという女性軍人が、主人公の１５歳の少年錬金術師エドワードに、銃を渡すシーン。
ホークアイ「これを持って行きなさい。」
エドワード「それは…人を殺す道具だ。」
ホークアイ「あなた達の命を守る道具よ。」
エドワードはしぶしぶ銃を受け取る。

『銃』は果たして殺人の道具か？護身の道具か？

歴史の話に置き換えてみます。
銃の誕生。１４世紀末にヨーロッパで原型が開発されたといわれる。
戦史上初めて登場したのは15世紀の初期。

火縄銃は、15世紀末にヨーロッパで発明される。
1543年 鉄砲伝来。日本の種子島に火縄銃が伝えられる。
そして戦国時代、いち早く火縄銃を戦闘に取り入れた織田信長。
かの有名な『長篠の戦い』では1,000丁余りの鉄砲を用いた一斉射撃で、
武田軍に圧勝する。
では、もしも種子島にもう少し早く鉄砲が伝来していたら、
そしてもう少し早く織田軍が鉄砲を手にしていたら…
天下を取ったのは信長だったかもしれない！

もう一つ歴史の例。
坂本龍馬は『S&Wモデル』とかいう拳銃を愛用していた。
殺人目的ではなく、薩摩滞在時はこれで狩猟などを楽しんだという。
この銃は暗殺された時も携帯していたが、
発砲することなく殺害されてしまった。
ではもしもあの時 、近江屋で暗殺しに来た奴等を銃殺していたら…
龍馬は明治まで生き延びたかもしれない！

火縄銃にしろ拳銃にしろ、それ一つで歴史を大きく変えてしまう可能性を持っている…。
重いですね…。

信長の例では、銃は「人を殺す道具」でしょう。
国取り合戦では、敵軍を殺さなければ自分の支配領域を拡大できませんから。

龍馬の例では、銃は「命を守る道具」でしょう。
幕末の動乱期、暗殺者に簡単に殺されるわけにいきませんから。

そう考えると、時代背景こそ違え、
(漫画の中の時代背景こそ更に違いますが…)、
現在の日本人の感覚ではどちらとも決められないのでは？
銃保有が認められている国の人々は、当然護身のため保有。
マフィアとかだったら護身も兼ねて、敵を倒すために保有。
　　　↑(あくまで私の考えです。マフィアと接触なんてしてないですよ！)

「それは…人を殺す道具だ。」「あなた達の命を守る道具よ。」
迷いに迷います…。
漫画の台詞ごときに真剣に悩むなんてヘンなやつ、
と思われるかもしれませんが、
皆様の考えをお聞かせください。

No.20 回答者： aw3se4 回答日時： 2008/11/07 16:49

守る道具でしょう。

自身の命に限らず大切なものを。
それは時に自分であったり恋人であったり信念であったり自分の生きる世界であったりします。

人を殺すというのは守る手段の一つに過ぎません。

No.19 回答者： pick52 回答日時： 2008/11/03 02:40

WJで連載されていた浅美裕子作品のWILD HALFででてきたセリフですが、

使う人によって人殺しの道具にも命を守る道具にもなり得るのだと
思います。

どんな道具も使い方を誤れば危険なものにもなるだろうし、うまく
使えば危険なものも役立つかも知れない。使う人次第です。

誰がどのような目的でどのように使用するのかなどによって全然
変わってきます。
結構難しい問題です。これは哲学なんでしょうね。

世の中、きれい事だけではやっていけないし何が悪で何が正義なのかは
見る人によって違ってきます。
ハガレンは、作風などからは想像しにくいですがテーマなどを見ても
結構重い作品なんですよ。
そして、考えさせられることも多い。

たかがマンガと軽く見ないで考えることはいいことです。

No.18 回答者： dell_OK 回答日時： 2008/11/02 09:56

そうだなあ。

人を殺そうとする人から、人の命を守る道具であり、その人を殺そうとする人を殺してしまう可能性のある道具である、と考える。

No.17 回答者： tiltilmitil 回答日時： 2008/11/02 03:10

　銃は「弾丸を高速で発射する道具」です。

その用途として「動物を効率的に殺傷する」という以外の使い方がほとんど無いというだけ。

No.16 回答者： Nannette 回答日時： 2008/11/02 00:11

はじめまして・・・・・

『銃』は果たして殺人の道具か？護身の道具か？・・・・・

どうしてこんなに皆様長々とお書きになるのでしょう。

米国での考え方、フランスでの考え方、それは、攻撃を仕掛けてくる人物の攻撃力を失わせる（stopping power)が、その際に正当な範囲でその者を死に至らしめる可能性も視野に入れて、結果的に自分を護るということ。

つまり、銃は殺人の道具であり、同時に護身の道具でもある・・・これが答え。殺人の道具か？護身の道具か？の二者択一では、答えは永久に出ないということです。

No.15 回答者： akiko0828 回答日時： 2008/11/01 22:32

用途云々より作られた目的によるのでは。

殺傷目的なので人殺しの道具だと思いますよ。

No.14 回答者： rocknrose 回答日時： 2008/11/01 22:18

「人を殺すための道具」です。

包丁やナタとかでも殺せますが、殺傷能力は凄いと思います。
銃は今まで、戦争に一番使われてきました。
皆が持っていなければ、持つ必要は無くなると思います。
誰かが持ってて、使うから、自己防衛にも銃が必要なんです。
核兵器は他国が持つから、持つ国が多いでしょう。同じです。
戦場では自分を守るのに必要でも、一般社会では絶対不要です。相手に触らず、確実に殺傷できるので危険すぎます。
それに、アメリカの工科大学で起きた事件を見ると、一般人で戦闘員以外が持つと他の武器より被害が甚大になる事がわかると思います。

戦場は特殊な世界ですから戦闘員同士は持っているでしょう。
一般社会の中では、法の下に人殺しは認めてられないので、持つ必要は絶対にないと思います。

漫画の世界とか戦場は、一般市民が生活する日常と全く違う基準で動いているので、漫画、戦場は「銃は自分を守るためにある」けど、銃所持が必要ない一般社会では、「単なる人殺しの道具」です。

No.13 回答者： gohant 回答日時： 2008/11/01 20:33

１１ですが、回答の内容は、他の方の回答を批判したものではないので、もし気にされた方がいましたらごめんなさい。

個人的に思うことです。

No.12 回答者： motacilla 回答日時： 2008/11/01 20:29

ハガレンに関して言えば

アルフォンス「・・・人を殺す道具だ」
リザ「あなた達の命を守る道具よ」

　の「命を守る道具」は、
アルの「（一般的に）銃は人を殺す道具だから使いたくない」
に対して、「人を傷つけないに越した事はないけど、今のあなたたちは、自分の命を守る為に他人の命を奪わないといけないかも知れないの！そーゆー状況もあるのよ覚悟出来てるの？」くらいの、ちょっと甘ちゃんなアルフォンスに、リザがカツを入れているシーンだと思うんです。
　
　つまり銃が命を守る為の道具か、人を殺す道具かという問答ではなくて、命を守る為に人を殺す・・・という命題を突きつけられてますよ。と。
　・・・あ、ある意味等価交換。

　一般論で言えば、銃は殺す道具に他ならないでしょうね。

No.11 回答者： gohant 回答日時： 2008/11/01 20:19

守るという人は、「自分を守るには武器を持つ必要がある」という、自分の命を、他人の命と引き換えに守るという価値観なんですね。

きっと両方なのだと思います。

自分を守るのに他人を傷つける必要のない社会が良いですよね・・・
「自分たちさえ守れればいい」と他人の命を軽んじた価値観にならないでしょうか。相手の攻撃を食い止めたり、脅迫せずに戦う気持ちを失わせることの方がもっと安心した「守ること」ではないかと思います。