男性の棋士と女流棋士では？？

お世話になります。
また先日のNHK将棋を見ていてふと疑問が浮かび上がりました。
(1)女流棋士と男性の棋士の対局は今まであったのでしょうか？？
　もしくは定期的に交流試合などがあったりするものなのでしょう　　　か？？
(2)例えば将棋界で一番強い人と女流棋士の一番強い人がどんなに戦って　も勝てっこないものなのでしょうか？？

テニスの世界では男性のランキング100位の人と女性の１位の人と戦っても絶対勝てないなんてことを聞いたことがあります、
わたくしは将棋は詳しくなく、精神面や体力など、どんなにハードな対局か想像もできません。（でもきっとスゴイと思います。）
やはりパッとみは体力勝負というより頭脳勝負なイメージです。
それでも女性では勝てないものなんでしょうか？？
よろしくお願いします。

No.4 ベストアンサー 回答者： sanori 回答日時： 2009/03/26 18:17

Ｎｏ．２の回答者です。

誤解があるとまずいので、追加の回答をします。

さっきの回答の中で示したリンク（日本将棋連盟）
対男性棋士成績
氏名　対局数　勝ち　負け　勝率
矢内　理絵子 30 5 25 0.1667
清水　市代 155 30 125 0.1935
里見　香奈 3 1 2 0.3333
長沢　千和子 3 0 3 0.0000
斎田　晴子 38 9 29 0.2368
千葉　涼子 16 3 13 0.1875
早水　千紗 2 0 2 0.0000
甲斐　智美 5 0 5 0.0000
中村　真梨花 1 0 1 0.0000
鈴木　環那 1 0 1 0.0000
蛸島　彰子※ 3 0 3 0.0000
山下　カズ子※ 2 0 2 0.0000
中井　広恵※ 91 19 72 0.2088
石橋　幸緒※ 34 7 27 0.2059
通算成績 384 74 310 0.1927

ただし、
＊上記表には以下の結果を含む
　2000/5/22　NHK杯　中井○－●清水
　2005/2/27　NHK杯　清水○－●中井
　2006/2/24　NHK杯　千葉○－●清水
　2007/2/28　NHK杯　清水○－●矢内
　2007/2/28　NHK杯　千葉○－●斎田
　2007/2/28　NHK杯　千葉○－●清水
　2008/3/01　NHK杯　矢内○－●石橋※
　2008/3/01　NHK杯　清水○－●矢内

とありますから、それを差し引けば、下記のようになります。

氏名　勝ち　負け　勝率
矢内　理絵子4230.148
清水　市代271220.181
里見　香奈120.333
長沢　千和子030.000
斎田　晴子9280.243
千葉　涼子0130.000
早水　千紗020.000
甲斐　智美050.000
中村　真梨花010.000
鈴木　環那010.000
蛸島　彰子※030.000
山下　カズ子※020.000
中井　広恵※18710.202
石橋　幸緒※7260.212


清水さんは女流タイトル保持者としての期間が長いので、
棋戦の規定により、男性と混じっての棋戦への参加の権利を得ることが多いです。
ですから、最も多く対男性棋士の勝利を挙げていますが、
勝率は、たったの　０．１８１　しかありません。
再度申し上げますが、男性棋士の底辺クラスとの対局がほとんどです。

勝率から言えば、斎田さんが最も健闘していると言ってよいでしょう。


ご参考に。

この回答へのお礼

たいへん詳しくありがとうございました。
よく理解できました。
自分がしらないだけでたくさん試合があるんですね。
しかも女流棋士の方もたくさんいるんですね。
今のところはやはり雲泥の差なんですね。

今思ったんですが女性の将棋人口ってやはり少ないと思います。
もっともっと女性にメジャーな遊びになって競技人口が増えたら
奇跡が起こったりして！！？？起こって欲しいなぁとおもわずにはいられません！！
ありがとうございました！！！

お礼日時：2009/03/27 23:32

No.3 回答者： Tasuke22 回答日時： 2009/03/26 16:24

空間把握、空間能力と言っているようですね。

この空間能力の強さは、男も女も正規分布している
ようで、男、女、それぞれの分布を重ね合わせると
二こぶの山となり、重ねあっている部分も多いです。

なので、平凡な男より、女でも空間能力が高い人は
多いです。総論としては、女より男のほうが空間能
力は高いですが、個人的に見ると様々です。

男性棋士は男の中でも特に空間能力が高い人の集ま
りといえます。その中で女がやっていくのはキツイ
ということではないでしょうか。

中井さんが男性棋士に勝った話は出ていますが、
清水さんもよく勝ち星を取っています。

この回答へのお礼

空間能力・・
なんとなくイメージがわきます。
わかるようなきがします。
質問しといてなんですが答えは大筋YESとなってしまうんじゃないかと想像していました。この広い世の中で一人くらい
一番強い男性棋士を対等に戦って負かした人がいる！
希望的観測な質問でした。
でもそんな勢いの女流棋士もいらっしゃる事がわかってうれしいです。
ありがとうございました。

お礼日時：2009/03/27 23:06

No.2 回答者： sanori 回答日時： 2009/03/26 15:47

こんにちは。

＞＞＞(1)女流棋士と男性の棋士の対局は今まであったのでしょうか？？

毎年、常にあります。
今のところ、公式戦だけで３００局以上あります。

ＮＨＫ杯戦について言えば、本戦出場枠は１名で、その１名を決める予選が３／２９に放送されます。
何年か前に中井女流が当時Ａ級の青野九段を破ったり、佐藤康光さんに勝ちそうになったりして、大活躍しました。

いわゆる「男性棋士のタイトル戦」は７つありますが、そのうち、女流棋士でも参加できるタイトル戦は５つもあります。
つまり、勝ち進めば、タイトルだって取れるシステムになっていますよ。

タイトル戦（の予選）での女流枠（男性棋士と指す女流棋士の人数）は、
竜王戦と王座戦がそれぞれ４名、
棋聖戦と王位戦がそれぞれ２名、
棋王戦は、１名（＝女流名人）
です。

竜王位に就けば、４千数百万円ゲットです。
女流の賞金最高額は、マイナビ女子オープン（女王）の５００万です。

また、タイトル戦以外でも、女流が出場できる棋戦があります。


＞＞＞もしくは定期的に交流試合などがあったりするものなのでしょうか？？

日本将棋連盟から分離独立したＬＰＳＡ（中井さんが代表）の主催で
男女ペアの将棋とかやってますね。


＞＞＞(2)例えば将棋界で一番強い人と女流棋士の一番強い人がどんなに戦って　も勝てっこないものなのでしょうか？？

上述した中井さんの例は有名。
それから、
つい最近ニュースになったのが、里見さんが対男性棋士の勝利の最年少記録を作りました。（たしか、新人王戦）
あと、
清水市代さんが女流王位獲得の記念対局として羽生さんと指したとき、
持ち時間にハンディがあるとはいえ、平手で勝ったことがあります。

でも、
通算の勝敗で言えば、どの女流棋士も対男性棋士との勝率は２割ぐらいです。
女流のトップクラス　ｖｓ　男性棋士の中の底辺の棋士達
という対局がほとんどであるにもかかわらずです。

↓この表のいちばん右の部分を見るとわかります。
http://www.shogi.or.jp/kisen/record/zyoryuu.html


＞＞＞やはりパッとみは体力勝負というより頭脳勝負なイメージです。
＞＞＞それでも女性では勝てないものなんでしょうか？？

上記のような実績ですから、ほぼ勝てないということになりますね。
囲碁よりも、その傾向は顕著です。

なんででしょうね。

よく聞く説（おそらく定説）ですが、
大昔に人類が生き残るための素養として、
狩りという仕事には、空間把握の能力が必要であったため、
女より男のほうにその能力が備わったと考えられています。
将棋を指すときは駒を動かしながら読むのは禁止ですから、
頭の中に盤・駒・駒台を置かないといけないわけです。
まさに、空間把握です。

もちろん、すべての女性が全ての男性より将棋が弱いわけではありません。
しかし、男女のトップ同士を比較すると、どうしても差が出てしまうのは、頭脳競技に限ったことではないですね。


以上、ご参考になりましたら幸いです。


Ｐ．Ｓ．
今日は仕事サボって、王将戦のネット中継見てます。　＾＾

No.1 回答者： syu1958 回答日時： 2009/03/26 15:42

下記URLからの抜粋です。

＞女性でも新進棋士奨励会に入会して正会員を目指している例はあるが、いまだ、四段昇段できた例はない。
↑
私も将棋に詳しい者では有りませんが、不思議な事に「将棋界」では、これが現実なんだそうです。

別に「女性差別」をしたり、「女性を締め出してる」訳でも無いのですね。

「将棋」と言うゲーム。
「頭脳」を使うのだから、特に「男女差」など無いように見えるのですが、「男女差が歴然と有る珍しい頭脳ゲーム」なのだそうです。

参考URL：http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E5%B0%86%E6%A3%8B% …

この回答へのお礼

参考URL大変参考になりました。
厳しい世界ですね。
門は平等に開かれているのだけれどやはり男女の能力などの差は
歴然とあるのですね。
いつか対等に対局して勝った！！なんてニュースが！！
・・・・・でるかなぁ？？
なんとなく答えはわかっていたのですが、一人くらいいて欲しいという希望的観測で質問させていただきました。
ありがとうございました！！！

お礼日時：2009/03/27 23:18