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質問ですが、よくak74から発射される5.45mm×39弾よりも、m4カービンから発射される5.56mm×45弾の方がストッピングパワーが強いなど、又その逆の意見を聞きますが、本当はどちらの方がストッピングパワーが上なのでしょうか?

又、m4カービンと、ak74とでは遠距離の命中率などその他の性能面でどちらの方が良いのでしょうか?

A 回答 (4件)

 単純に数字上の羅列で比較をするならば、M4が使用するスタンダード弾薬のSS109の5.56×49mmでは、初速が947.5m/secでエネルギーが1.796ジュール。


 対するAK74が使用する5.45×39.5mm(開発当時の旧ソ連邦では5.45×40mmと公称しています)では、初速が900m/secでエネルギーが1.385とされています。

 当然M4はバレル長が短い分、ノーマルのM16よりはそれぞれの数値は減衰していますが、M4は開発当初からバレルツイストを変更してフルバレルのM16A2にかなり似通った数値を出していますので、やはりM4の優位さは否定できません。ただし、実際には数値では測れないファクターがAK74には隠されています。

 世界の軍用ライフルはいわゆるミリタリーボールと呼ばれる、フルメタルジャケットを弾頭に使用しています。簡単に言えば軟鉛を銅で厚くメッキしたものと考えればいいのですが、AK74の弾薬はちょっと根性が悪く、弾頭の内部は先端にエアスペースが設けられていて、続いてエアスペースと同じ空間に銅が詰められ、残りの3分の2にようやく軟鉄が収まっている構造になっています。つまり弾頭の銃身がかなり後方にあるということです。これが何を意味しているかといえば、目標に(人体)に命中したとたん横弾(倒弾ともいいます)になりやすいということです。

 西側の弾頭は命中してもその姿勢を変えることなく、人体を突き抜けやすいようになっています。ですから人体への影響は最小限に収まる可能性が強いわけです(それでも酷い目に遭いますが)。しかしAK74では人体に突入したとたん、弾頭は姿勢を変え人体の中を蹂躙するというわけです。これは痛いではすみません。腹部に当たれば弾頭が背中から出て行くときは内臓のほとんどをかっさらっていくことも十分可能ということです。

 つまりこの勝負はAK74が勝ちということになります。もっともこれを知った西側がダムダム弾ではないかということで騒ぎ(個人的には厳密にはダムダム弾ではないと言えます)、ジュネーブ協定違反を訴えましたが、決着はうやむやになったように記憶しています。一応人道的配慮からその使用はなるべく控えるとかなんとか言ったようですが、あの国のことですからどうなったことやら…。

 遠距離の命中率ですが、これはきっちりと数字で表せます。つまり遠距離での腔外弾道(簡単に言えば銃口を出た弾丸の辿る道です)を見ればいいことでして、そのアキュラシー(命中率)を見るには縦の変化と横の変化が重要なファクターとなります。正確には温度や湿度、更にはコリオリの数値も必要となりますが、これらは1000m以上を狙うスナイパーライフルのような銃に必要なもので、通常の歩兵が携帯する制式ライフルには必要がありません。さらに横風の影響はAK74とM4の双方とも弾頭重量(M4で55グレイン、AK74で53グレイン)に大きな差がありませんのでこれも考慮には入れないとして、残る縦の変化で双方のアキュラシーが比較できると考えられます。つまりバレルのライフリングのピッチ数、や工作精度の比較ということになるということです。

 もちろん光学サイトの使用なども考慮に入れず、アイアンサイトのみでの射撃ということで見ると、M4の100ヤードでの落下量が2.0インチ、300ヤードで20.8インチ、600ヤード(アイアンサイトではこれくらいの距離が実用限度です)で108.1インチとなっています。
 対するAK74は2.1インチ、22.4インチ、117.7インチという数値になっていますので、若干のアドバンテージがM4にあることになります。しかしいわゆるG.Iライフルはつまるところ「敵の体のどこに当たるか」ではなく、「敵に当てればいい」のですからこれはほぼ互角と言ってよいかと思います
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この回答へのお礼

詳しいご回答有り難う御座いました。
解りやすく、理解しやすかったです。

又宜しくお願いいたします。

お礼日時:2009/04/01 23:33

>本当はどちらの方がストッピングパワーが上なのでしょうか?



 ここで言うストッピング・パワとは、マン・ストッピング・パワという解釈でよろしいですね?
 発射されたブレットの貫通力が高く、ブレットが命中後にターゲット内で変形せず貫通してしまってはマン・ストッピング・パワは小さくなりますが、M4カービンもAK74も、どちらも軍用ブレット(中空のフルメタルジャケット)なので、人体の様な軟質ターゲット命中時の変形量はほぼ同じ、とすると・・・単純に弾頭の運動エネルギが高いモノが勝ち、となります。
 で、タマの比較をすると(米軍・NATO軍弾の方はM4カービンでのデータが手元に無いので、M16で比較しますが)・・・

M16用弾(いわゆるFN社製M855)
→マズルエネルギ1,760J(初速940m/s以上)

AK74用弾
→マズルエネルギ1420J(初速900m/s)

・・・お!M855弾の方が若干勝ってますね。
 ですが、M855ブレッドは短銃身であるM4カービンから発射されると、わずか150m先で既に初速の21%を失う、というデータもあります。
 すると、M4カービンとAK74では、マン・ストッピング・パワは『似た様なモノ』と言えそうです。

>m4カービンと、ak74とでは遠距離の命中率などその他の性能面でどちらの方が良いのでしょうか?

 遠距離射撃では、短銃身のM4カービンは圧倒的に不利です。M4カービンには往年の『サブマシンガン』の代替機種という側面もあり(実際、M3A1『グリスガン』の後継火器としても配備されています)、一応本格突撃銃であるAKと比較するのは意味が無い様な気がします。

 そもそもM4カービンの構造は、本来M16の銃身長でガス・オペレーション・システムや空冷バレルが成立する様に設計されたモノであり、使い道やコストが先にあって単純にM16を『ソウド・オフ』しただけのM4カービンは、『欠陥銃』だという見方も米軍内にはある様です。(2007年度に米軍で実施されたダスト・テストでの惨憺たる結果を見れば、どれほど『思いつき』的な火器かお判りになるでしょう。M4カービンは、現行のA1型になってやっと軍用火器の性能を得るに至った、っという感じです。)
 歩兵携行火器として見た場合、世界一過酷な環境で戦い続けてきたAKシリーズと、間に合わせ的なM4カービンを射撃に関する性能で比較出来るとは思えません。
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現在のアサルトライフは、敵兵を殺すことよりむしろ傷付けるこをと目的としています。


死んでしまっては、その場に置き去りにできますが、生きていれば連れて歩かなければならない。すなわち兵力の低下を目的にするわけです。

M4とAKの弾は明らかにAKの方がパワーがありますが、その分反動も強いわけで、連射した場合のコントロール性能は、M4に歩があるとされています。

一方、砂塵の多い地方での故障率は圧倒的低くAKが優れている。
一長一短ですね。
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どちらも軍用小銃ですね。


ストッピングパワーは、マン・ストッピングパワーの事でしょうか?

どの部位に着弾した場合でしょうか?

また、遠距離での使用は想定していない銃です。
M4カービンの方が銃身長が短いので不利だとは思います。

そもそも、小口径ライフルは遠距離での使用には適しません。

使用場面と使用目的により、銃は開発され使用されます。

近年、携帯できる弾薬数、装弾数を多く好む傾向にありますし
ジャングル戦より市街戦が多い事から、コンパクトな銃が求められます

一概に比較できません。
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