プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

木を切る刃物、鎌が数本手元にあります。
柄は付いておらず、金属の刃物自体の話です。
匁の刻印があります。50・60・70・80です。
匁は3.75gなので、これに刻印の数字を掛ければ、g重量となりますが、実物の重量とは前後します。つまり、刻印の重量が実重量より軽いものもあれば、重いものもある。これは・・・、
その1
刻印は刃物部自体の重量の表示なので、くっつけてある耳とでも申しましょうか、つまり柄に差し込む金属部分は刻印の重量には加算されない。
その2
刻印は10単位の目安であるので、大体であるが、それにしても、50の刻印の実重量が、160gであったりするので、50=50~59 でなくて、たとえば、50=45~54 等のカテゴライズである・・・。などが、考えられますが・・・。70の刻印であるのに、250gだったりして、混乱しています。
どなたかこのへんのしくみをご存じの方、お教え下さい。

A 回答 (3件)

小さい頃、鍛冶屋が好きでよく見ていたものです。

もう電気ハンマーの時代でしたが。
真っ赤になった鉄の棒を適当な大きさに打ち切り分け、分けた棒を押さえてハンマーで
叩いていました。分けた鉄の棒を量るわけでも無く、次々に作るのを飽きずに見ていました。
鉄の棒の重さは職人の体が覚えていたのだと思います。

鎌や鉈は使う人が、自分の力と道具の重さを目安に選びます。その際の目安は10匁単位でした。
大雑把な言い方ですが±5匁です。したがって、50・60・70・80±5匁です。
5匁、例えば85匁という場合は、85±2.5匁というイメージです。
大きく外れる物で軽い物は、使い込まれ研ぎ込まれ軽くなった可能性が有ります。

柄や金具の重さは刃物の重さには含まれません。
個々の打ち刃物の重さが目安重量と異なると言うのは現在でも変わりません。
下記URLを参照してください。

参考URL:http://store.shopping.yahoo.co.jp/anyoujiya/n-01 …

この回答への補足

大変、有用で説得力あるご解説で、ありがとうございます。
なるほど、納得です。
このような明確なご解説があるとは思っておりませんでしたので、さらに実情を付け加え、お伺いします。

現物は4本手元にあります。80×1丁 60×3丁 です。
あなた様のお話にありますように、刻印の10匁単位を目安に、使用感をつかんで行こうと思っております。ところが、今度買おうと思うものが、刻印がなく、重量が210g/220g/250gとだけわかっております。これが、10匁単位のどれになるのか、カンがつかないので、お尋ねしたわけです。手持ち物から予測せよ、と笑われそうですが、もし刻印があるなら、どれにあてはめられるものか、その仕組みもわからなかったもので・・・。今回のご教示で、だいぶ分かったような気はしていますが・・・。
上記、3つの重量は、刻印がなされるなら、それぞれ、どの刻印に相当すると思われますか?
因みに、他に刻印と重量が判明しておるものが二本あります。
刻印50-160g、刻印50-210gです。
ご意見、お願いします。
ありがとうございました。

補足日時:2009/07/04 13:47
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昔は特に、はかりは一般的にありませんし、重視していなかったと思います。



それよりは、見たときの重さ、持ったときの重さなど重視していたはずです。

職人vs職人の世界です。はかりとか他者の意見より自分の目なり、腕を信用するものです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ごもっともな話です。

お礼日時:2009/07/04 13:10

先祖は鍛冶屋でした。

朧気ながら暗闇とふいごの炎の記憶があります。
小学生になると遠くの鍛冶屋まで行き飽きずに眺めていたものです。

刃物を打つ時に表面の赤熱した鉄の層が火の粉になって飛び散ります。
職人が鉄塊をかなり正確に切り分けても、鍛える過程で飛び散る鉄宰で
最終製品の重さはかなり違ってくるのではと思います。
参考URLでもその事に触れています。昔は鉄塊が貴重品だったことを
考えると、実重量は表示重量より小さいのではないでしょうか。
昨年、刀鍛冶を見ましたが、鍛錬が進むにつれて軽く細くなるそうです。

そう仮定すると、
210g は 56匁、表示 60匁(二捨三入の55匁は無いと思います。)
220g は 59匁、表示 60匁
250g は 67匁、表示 70匁  
ではないでしょうか。

それでも表示、刻印50-210g、は不可解ですね。

刃物は一生(二生?)物ですから、良い物を選んでください。
我が家では先祖の祟りを避けるため、刃物だけは良い物を選びました。
刃渡り35cmの洋包丁は今25cm、20cmの切り出しナイフは5cmに
減っても使っています。形見の様なものです。
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この回答へのお礼

ご親切なご回答、ありがとうございました。
友人が刃物の理解者&木工作や山の整備の実践者でして・・・。
私もその影響でマネを始めました訳です(笑)造林鎌です。
刃物には神秘的な美しさがありますね。
その上、造られる工程の描写を伺って、ますます感慨深いものがあります。そして、研ぎこんだ、すり減った刃物には、なんともいえない風格が漂います。
たいへん、勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/07/04 16:59

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