
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
元石油精製会社に勤務していた者です。
>よく油田(精製施設)に煙突があってそこからモノすごい炎がメラメラ燃えている画像がありますよね。 →これは「フレアスタック」と言う物です。
原油を採掘していると周りの温度で原油の中の軽質溜分(クルードガス)が蒸発し、そのガスが周辺に充満すると大変危険です。(僅かな静電気でも爆発します。)ですので、そのガスを充満させないように一箇所に纏め、そのフレアスタックで燃やしています。また、蒸発したまま放って置くと、油井内の圧力が上昇して来ますので、圧力を一定に保つ意味でガスをそこに逃がして燃やしています。
石油精製工場などでは、他に装置の異常時(精溜塔=タワー)にタワー内の圧力が急上昇して、ガスが異常発生したりする時があります。勿論、安全弁はついていますが、安全弁だけで賄え切れない場合はフレアに逃がしたりします。また、装置内にドレンポットのような物があり、そこに規定量以上のドレンやリキッドが溜まった時にはフレアに逃がしています。
No.2さんが書かれているように、今は再利用するようになって来ていますが、それでも燃焼効率は高くありません。再利用するのがいいのか、燃やすのがいいのか一概には言えませんが、少なくとも大気汚染と言う観点からでは再利用する方がいいのでしょうね。
フレアスタックは精製工場においては重要な役割を担っていると言う事です。近くに石油精製工場があり、いつも見慣れている炎の状況とは違う場合、装置に異常が発生している場合が多いと言う事です。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/04/09 10:17
ご回答ありがとうございます。
さすがに専門的なところまでご存知で+でも簡易に書いて下さってとてもよくわかりました。
賢くなりました。ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
もったいないと思うのももっともです。
最近は大気汚染防止や地球環境保護の観点から、燃やしてしまうだけではなくて回収して精製工場のボイラーを焚いたり、家庭用のプロパンガス、エチレンなどの化学原料として利用したりしているケースも有ります。
燃料として利用しない場合でも油田にガスをもう一度戻したりして、出来るだけ燃やさない工夫も行われています。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/04/09 10:11
ご回答ありがとうございます。
「油田にガスをもう一度戻したりして」ってそんな技もできるんですか!?びっくり。
ありがとうございます。
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