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「山のあなた」(カール・ブッセ 上田敏訳『海潮音』)という詩は以下のとおりです。<山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ。ああ、われひとと尋めゆきて、涙さしぐみ、かへりきぬ。山のあなたになほ遠く「幸」住むと人のいふ>もし、この原文に間違いがないとすれば、「人のいふ」のヒトは漢字、われひとと尋めゆきて」のヒトは平仮名で表記されておりますが、その理由は何でしょうか。「われひとと尋めゆきて」の意味は、「わたしと同じように「幸」を求めている人と一緒に尋ねていったが」という解釈でよろしいのでしょうか。

A 回答 (2件)

>「人のいふ」のヒトは漢字、「われひとと尋めゆきて」のヒトは平仮名で表記されておりますが、その理由は何でしょうか。



「人のいふ」の原語は”Sagen die Leute“で、英語に直訳すると“Tell the People”となりますから、ここでの「人」は「人間一般」を指しています。
一方、「われひとと尋めゆきて」の原語は”ich ging im Schwarme der andern“、英語では“I walked in the throng of the others ”となりますから、ここでの「ひと」は「他人」を指しています。
敏としては、二つの「ヒト」の違いを、表記を変えることで区別しようとしたのではないでしょうか。
なお、倭語の「ヒト」は、「ヒト妻」、「ヒトのもの」の例が示すように、もともとの原義は「他人」です。

>「われひとと尋めゆきて」の意味は、「わたしと同じように「幸」を求めている人と一緒に尋ねていったが」という解釈でよろしいのでしょうか。

”in Schwarmen“は「群れをなして」という意味ですが、詩人がこの「群れ(=周囲の人々)」も「わたしと同じように「幸」を求めて日々の生活を営んでいるはず」と考えたからこそ、「われひとと尋めゆきて」という表現になったのでしょうね。
そして、やはり「わたしと同じように、だれも「幸」を得ることなく、涙ながらに帰ってきたはず」と続くのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

大変わかりやすく、懇切丁寧な御回答をたまわり、誠にありがとうございました。心底から納得いたしました。厚く御礼申し上げます。

お礼日時:2010/01/31 15:40

 原詩は下記のようになっています。



 ?ber den Bergen,
 weit zu wandern, sagen die Leute,
 [wohnt]1 das Gl?ck.
 Ach, und ich ging,
 im Schwarme der andern,
 kam mit verweinten Augen zur?ck.
 ?ber den Bergen,
 weit, weit dr?ben, sagen die Leute
 wohnt das Gl?ck.

漢字の「人」になっているのは2行目と8行目の Leute 「ひとびと」
平仮名の「ひと」は5行目の Schwarme 「群衆」

 に相当するようです。
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この回答へのお礼

詳細かつ正確な御回答、誠にありがとうございました。大変参考になりました。厚く御礼申し上げます。

お礼日時:2010/01/30 20:50

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Q「山のあなた」を、小学5年向けに訳してください。

母ですが、子どもの宿題で困っています。小5の教科書に出てくる、上田敏訳の「山のあなた」を今の言い方になおし、何の事を言っているのか子どもにもわかるように説明してください。

Aベストアンサー

カール・ブッセ(作者)をgooトップから検索すると、わかりやすい訳があります。私は、キリスト教のサイトに載っている解釈が一番よいと思いますが…

山のはるか向こうに、幸せがあるという。その話を聞き、私もはるか山を越してきた。そこにいる人の話に、私は愕然とする。「山の、まだはるか遠くに、幸せがあると聞いています。」…私なりに咀嚼してみました。

これは、SMAPの「がんばりましょう」の世界につながっていますね。

それにしても、5年生にして、すごい宿題ですね。その先生がこの宿題を出した意図は、なんだったのでしょう。

それでは、おやすみなさい。

Qこの詩の意味を教えてください。

   わすれなぐさ
ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみずあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし、
はた、ことごとく、わすれゆく。

以前なにかの本で読んだのですが、全部ひらがなだし、意味がよくわかりません。
ご存知のかた、よろしくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちわ。

上田敏「海潮音」からの訳詞ですね。
受験の日々が懐かしく感じられます…。

さて、全く自信はないですが、無理矢理漢字にするとこんな感じでしょうか…?

流れの岸の一本は、
御空の色の水浅葱、
波、ことごとく、くちづけし、
側、ことごとく、わすれゆく


「人生の流れの中で私たちには
様々な物事が波のように訪れては去っていく
そのように出会いと別れを繰り返しながら
私たちは日々を過ごし、やがて去っていくのだろう」
 
お恥ずかしい限りですが、このように解釈してみました…。

いかがでしょうか?

Q詩で・・山のかなたの空遠く幸いすむと人の言う・・

この詩の題名と著者を教えてください。

Aベストアンサー

一言補足。
下の回答にあげた原詩のページをご覧になる時は,ブラウザのフォントを「欧米」とか「西ヨーロッパにしないと文字が化けます。
(ウムラウトつきの文字が含まれているためです。)
原詩で読むと,グリュック(幸い)とツリュック(戻る)との脚韻が美しく響きます。
第1節・第3節の現在形に対して,第2節の過去形がなんとも哀しげに心を打ちます。シューベルトの「菩提樹」の中間部が短調になっているのが思い出されます。
…などと独断と偏見で余計なことを書いてしまいました。ともあれご参考になれば幸いです。


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